火曜日, 5月 16, 2006

めまい・のち・温泉

遅れに遅れてGWの日記第2弾。

2日、起きたら、グルグルめまいに襲われてしまいました。目を閉じても自分の周りが大きく回る感覚のする、なんとも気持ちの悪いめまい、私はこれを「ビックリハウス」と名づけています。この症状は、ごくたまに、身体の疲れと精神的なストレスが重なり、それが自分でも気づかないうちにたまったときに起きていたみたいなのですが、ここ5年ほどなりをひそめていたので、ほとんど忘れかけていました。ちなみに最後の大きなめまいは、スペインのビルバオにて。朝からひどいめまいを感じていながら、無理をおして出かけたグッゲンハイム美術館で、ついに歩くことができなくなり、救護室で手当てを受けたうえ車椅子に乗せられ、ぐったりと退館する羽目になったのでした。あのときは苦しかった~。
それはともかく、この日は朝から暗~い雲が空を覆い、雷がバリバリ鳴り出す始末。少し前の予報では晴れとのことだったので、朝から温泉に向かう予定でしたが、天気とめまいがおさまるまでとりあえず家で待機することに。そして、なんとか大丈夫、となったお昼過ぎ、伊香保へ向け出発しました。

伊香保は都心から日帰りも可能で、交通の便も比較的よい温泉地。群馬出身の私としては草津、猿ヶ京などとともに馴染みのある場所です。欲を言えば、とても小さいころに行ったきりの法師や四万あたりに行きたかったのですが、今回はパソコンと電話から逃げて、仕事を強制的に忘れることが第一目的、なるべく近いところでゆっくりしたい!ということで伊香保に決定。電車を乗り継ぎ、2時間40分後に到着です。

雨は上がっていたものの、やはり寒い。前日の真夏日がうそのようです。とにかくお風呂!と、3日前に予約した大正9年創業の老舗旅館・横手館に直行。あまりにも疲れていて、しばらくお部屋でまったりしたあと、お風呂へ。食事のあと、2時間ほど泥のように寝てしまい、その後もう一度お風呂に行って、あらためて就寝。
翌朝、お布団上げのおばさんが声をかけてくださるまで、深く眠ることができました。結局この日は、11時間睡眠となりました。パソコンがないって素晴らしいなぁ。時にはね。

金曜日, 5月 12, 2006

秩父でウォーキング


ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?子供のころ、連休になるととたんに寝込んでいた私。単なるストレスなんですが・・・そんな時代から繊細だったのですな。えっ?・・・さて忘れてしまわないうちに、またまたお久しぶりの日記です!

真夏日となった青空の1日。思い立って、電車で1本、ふらっと秩父へ出かけました。お目当ては、芝桜の丘。あれだけ大々的に宣伝されると、「行かなきゃソン」みたいな気になってきてしまうんですね。もちろん、広告というものは、言ってしまえばそれが目的なわけですが。

飯能を過ぎたあたりから、景色はがらりと変わって、新緑のなか電車は山の中を縫うように走っていきます。連れ合いは窓の外を眺めながら「この景色だけで、もうこのピクニックに来た価値があった」と発言。ちょっと、まだ外にも出てないんですけど・・・。
秩父駅に着くと、景色が突然開けてしまうのがちょっと惜しいのですが、ともかく、とりあえず駅から続く仲見世通りで遅いお昼となりました。その後、芝桜の丘へ。花はこのとき満開、綺麗に見られる最後の数日とあって、丘へ向かう人帰ってくる人で、のどかな道もにぎわっています。

しばらく歩いて、到着。芝桜は・・・もちろん綺麗でしたが、いいアングルでとても素敵に写っている写真での宣伝広告を見慣れていた目はまず、「あれっ、こんなものなの?」という落差を感じてしまったのでした。意外にこぢんまりしてるんだなぁ、という・・。いろいろな技術が発達して、映像や広告なども競うように凝ってきている今、往々にしてありますね、こういうこと。でも、しばらく木陰に座って、太陽のしたで色鮮やかな芝桜をぼ~っと眺めて、もちろん楽しかったですよ。
帰りにはちょっと寄り道、民家の間の狭い巡礼の道を札所11番のお寺まで歩き、その横にあるお稲荷さんまで続く長~い階段を登りました。上がりきったら案の定、小さい祠のほか特に何もなかったけど、気持ちよかったです。旅って、これ!というテーマを持って行くのも充実感があるけれど、そのときのアンテナの感じ具合で即興的に動くのが、私は好きだなぁ。
そういえば昔むかし、夏に同じ秩父で「札所めぐり」をしたことがありましたが、あのときはとにかく暑かった。でも今ごろの季節の空気には、これから育とうという自然の生命力が満ち溢れていて、体にも心にもいいような気がしますね。欲をいえば露天風呂なども楽しみたかったけれど、次の日がそれこそ温泉行きだったので、今回は日帰りとなりました。

この日のひと言。
芸術にしてもしかりですが、作品なり演奏なりにじかに接して「やっぱり、ほんものはすごい!」と思えたなら、それは真の力を持っているということなのでしょう。広告や虚像に負けてはいけないのですね。コマーシャル全盛の時代ですが、“ほんもの”を目指すよりほかに道はなし、と再認識させてくれたピクニックとなりました。・・・飛躍しすぎかな?

火曜日, 4月 25, 2006

花・緑・お酒


なかなか時間が見つけられなくて、日記もご無沙汰してしまいました。朝3時、4時まで机に向かって仕事する日もあり、これが純粋に音楽に費やしている時間だったなら、どんなにいいかなぁ~と夢見てしまう私です。

さてさかのぼって17日は、横浜のある協会の会長さん宅へ遊びに行きました。毎年お庭にきれいに咲かせていらっしゃるチューリップを鑑賞させていただくという目的もありました。

肌寒い日が続いていたのですが、この日は快晴、風もなくてとってもいいお天気!旧家のたたずまいを残したおうちに感動しながら中庭に案内されると・・・きちんと刈りそろえられた芝の緑に、色とりどりのチューリップが鮮やかに目に飛び込んできました。ほかにも、椿、山茶花、梅、柿、紫陽花、柚子、金柑など様々な木が・・・こんな庭、夢です。太陽のしたでお花と緑に囲まれているうちに、細胞からすうっと癒されていくようでした。自然って、すごいな。

お昼時間。白ワインを開け、テーブルには豪華な(そしてものすごく美味しい)お寿司と、今日とれたばかりという柔らかい筍とウドを使った酢味噌和え、こだわっていらっしゃるというハマグリ汁、サラダなどなど(もちろん全てお手製!)・・・とても美味しくて、なかなかお箸が止まりません。なんでも、お祖父様がプロ級のお料理の腕をお持ちだったとか。お料理大好きという会長さん、きっとそのお祖父さまの血をひいていらっしゃるのでしょう。部屋から緑を眺めながら、普段とは時間の流れが違うような、安らぎのひとときをを過ごさせていただきました。帰り際には柚子を2つほどもがせていただいたうえ、チューリップのかげで可憐に咲いていたすみれを、鉢に分けていただきました。今は狭いところでかわいそうだけれど、がんばって咲いています。


さてこの日の夜は、日本舞踊家元・二代目N先生を囲んで計3人で会食。先生行きつけの浅草のお座敷で、ご主人こだわりの芋焼酎「かめ雫」(すっきりと美味!)をロックで飲みながら、お料理をいただきましたが・・・何しろたくさん笑いました!そして、N先生と久しぶりにお話するなかで、芸の道に関してまたいろいろなヒントをいただくことができたし、生粋の江戸っ子の溌剌としたエネルギーをいただいて、とっても元気になったような気がしました。
思い返せば、なんだかすごい1日でした。

木曜日, 4月 20, 2006

操守ある

4月15日。この春改装オープンした国際文化会館で催された、わが敬愛する國弘正雄先生の出版記念会に出席しました。三木武夫元首相の信頼する秘書官・通訳として重要なお仕事をこなされ、「三木邸へ行けば、必ず國弘さんがいる」というほど家族の一員のように接してこられた國弘先生が、このたび<操守ある保守政治家・三木武夫>(たちばな出版)という評伝を上梓されたお祝いの集まりでした。

会場は、お祝いに駆けつけた多くの方でいっぱい。ちょっと見回しただけでも、加藤周一氏(國弘さんいわく「僕にとって現代最高の“知の巨人”」)、筑紫哲也氏(三木さんの秘書官時代からの、長いおつきあいだそうです)、岩見隆夫氏(こちらも昔からのお知り合い)、田中康夫・長野県知事などそうそうたる顔ぶれです。國弘さんといえば、国際ジャーナリスト、同時通訳の神様(アポロ11号の月面着陸中継での同時通訳も有名)、テレビキャスター、「百万人の英語」の先生、かつて社会党“土井ブレーン”のキーマン・・・などなど多くの顔をお持ちですが、私は、父の仕事の関係上、「英語のスペシャリスト」としての先生をまず最初に知ったわけで、あとになって「とんでもなく、すごい方なのだ!」ということがわかって、正直、とてもびっくりしてしまったのでした。

名だたる方々のお話から、その“すごさ”、また、何よりも人間性の素晴らしさが、ひしひしと伝わってきます。みんな、國弘先生が大好きなんです。ある方が、「“操守ある”は、まさに國弘さんにふさわしい言葉だ」とおっしゃいましたが、これは、國弘先生を知るすべての方に共通する思いだろうと思います。先生のなさった名通訳にまつわる逸話もあり、とてもおもしろかったです。70代半ばの現在も超ご多忙、常に世界を見すえ、健舌ご意見番としてますますご活躍の方なのに(いや、「そんな方だから」なのかもしれません)、大変筆まめで、なにかあるとこんな私にまで、さっとお手紙が届きます。このお心遣いと、行動のスピードは、私もなんとか爪の垢を煎じて見習いたいところなのですが・・・まったく足元にも及びません。私の演奏会にも、どうしても無理なとき以外は、たとえアンコールだけしか聴けないような時間になってしまっても、律儀にお足をお運びくださる ――― 私はなんと幸せ者なのだろう・・と思ったと同時に、転じて自分の生き方ははたしてどうだろうか?と自問し、姿勢をただす日ともなりました。

國弘先生については、お伝えしたいことが多くてここではまったく書き足りないのですが、ぜひ、この<操守ある保守政治家・三木武夫>、それから国際文化会館を創られた国際ジャーナリスト・松本重治さんのお話を國弘さんが聞き書きした<昭和史の一証言>(同じく「たちばな出版」より)という本もお読みいただけたらと思います。
先生がこれからもお元気でご活躍くださることを、心よりお祈りしています!

この日はまだ続きがあり・・・夜、外国人記者クラブでライブ、45分を2ステージつとめて帰宅しました。

グラシア初例会



4月9日。おかげさまで盛り上がってまいりました後援会・GRACIA(グラシア)初の例会が開催されました。場所は、スタインウェイのフルコンのある某ライブレストラン。ご参加の皆さんの自己紹介やお話に始まり、ゲスト演奏家・作曲家の方と一緒に演奏したり、ブラジル生まれの会員さんのギターによるボサノヴァ弾き語りもあったり・・・と、あっという間に過ぎた3時間でした。お天気のよい日曜日の午後、お集まりくださった方々にこの場をお借りして感謝申し上げます!次回は9月ごろ、コンサート&立食パーティー形式で考えていますので、どうぞお楽しみに。。。(ご入会は随時受け付けています。)

木曜日, 3月 30, 2006

祝・<ピアニスト>日本芸術院賞受賞!

ご存知の方も多いかと思いますが・・・日本画家・福田千惠さんが、昨年秋の日展出品作<ピアニスト>で、今年度の日本芸術院賞を受賞なさいました(24日発表)。福田先生、ほんとうにおめでとうございます!日本画大作のモデルを させていただくというだけでも、一生に一度あるかないかのことだと思っていたのに、さらにこのような素晴らしい結果となり、私も感無量です。ありがとうございました。

冬装束で桜。


東京の開花宣言は昨年より1週間も早い!毎日桜を眺めて、今か、今かと待ちながら盛り上がっていくのがよかったりするんですが・・・これだけ肌寒いと、せめてゆっくりめに開いてくれるんでしょうか。

先日の午後、久しぶりに時間が空いたので、石神井公園へ散歩に出かけました。西武池袋線は、小さい頃からピアノのレッスンに通うのに使っていたし、中学から教わったソルフェージュ・聴音の先生のお宅もまさに石神井公園の近くでした。なのに、これまで一度も足を踏み入れたことがなかったのです。余裕がないって、いけませんね。

かなり寒い日、人はまだ少なくて、いつもの犬のお散歩で歩いていらっしゃる方がほとんど。時々太陽が顔を出して、咲き始めた花たちをやわらかく照らします。野良猫ものんびり(みんなよく太っていました!)。桜は、数本は7分咲きほどになっていましたが、三宝寺池のほうにいくと、まだ枝も裸で冬景色のような木々のなかにぽつぽつと、桜がほのかに色をつけていました。う~ん、しぶい。私の好きなユキヤナギやヤマブキにも、ときどき出会うことができました。遊歩道は洒落ているのですが、手入れが行き届いているという人工的な感じはなく、それがとても自然で気に入りました。きけば、ここは武蔵野の自然を残している都内でも数少ない公園だそうです。
日も落ち始めた午後5時半。池のほとりに並ぶ豪邸を横目に駅のほうに向かい、冷えた身体をお茶で温めてから、帰宅しました。石神井公園、おすすめですよ!

<上の写真は、家のそばの川沿いの遊歩道にて。下は石神井池>

金曜日, 3月 24, 2006

国技館にパリ?


22日は、両国の国技館で行われた、“エルメス”のイベントリハーサルをのぞかせていただきました。国技館内にパリの広場を出現させ、そこに設営された4つのカフェレストランのテラスで、お客様はゆっくりお食事をしながら音楽の生ライヴを楽しむ、という趣向です。


バンドは、各コーナーにひとつずつの計4グループ。ほかに、ストリートミュージシャン風に練り歩く方たちもいます。知り合いは、身内をのぞきシャンソン歌手のパスカルだけでしたが、会場や楽屋で何人かのミュージシャンとお話することができました。皆、日本に住む外国人プロミュージシャンで、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカ・・と国も様々。アコーディオンのパトリックさんは、テレビCMでもおなじみの有名人、リハでは音楽の段取りを仕切っていました。ちょっとだけジャン・レノっぽい方です。歌手&ベーシスト(もっとできるかもしれませんが)のドミニクさんは、NHKのフランス語講座でおなじみ。それにしても、アコーディオンで活躍する外国人の方が、東京だけでもこんなにいるなんて知りませんでした。他の楽器も皆さんとても上手くて、いろんな方がいるのだなぁ、と感心していました。
しかし、かつてあんなに親しんだはずのフランス語を、一言も発せなかった自分にはショックです。結局、これまた最近さびついている英語を使ってしまった。これでは、パリに行ってもメトロの窓口ですでにめげてしまいそうぅ。。。

雨が降り始め、お客様を迎える時間に私は失礼しましたが、リハーサルで垣間見たゴージャスでお洒落な演出は、さすがエルメス!国技館を使うところもまたにくいですね。<写真は、暗いけれど、こっそり撮った会場の様子。>

帰りがけ、本屋さんに寄ってマンガ雑誌「you」を初めて購入。先日お友達になり、モンポウの演奏会にも来てくれた新進マンガ家・真理子嬢の作品が、4月1日号に掲載されているからです。うん、なかなかかわいいです。がんばれ、真理子ちゃん!また会いましょうね*

木曜日, 3月 23, 2006

モンポウ演奏会



21日、かん芸館でのスペイン音楽シリーズ第4回を終えました。テーマがモンポウということで早くからチケットのご予約をいただき、当日は少々定員オーバーでなんとか収めさせていただきました。休日の午後、お足をお運びくださった皆さまどうもありがとうございました!モンポウの素晴らしさをお伝えしたいという思いのあまり、トークを事前にまとめることができず、結果的には“即興トーク”となりまして、盛りだくさんになりすぎたかもしれないと思っていますが、モンポウファンの方にも初めて聴いた方にも楽しんでいただけたとしましたら、私もとても嬉しいです♪

休憩時間は、スペイン料理の出張料理などをなさっているお友だちのご協力で、日本ではなかなか見ることのないスペインのお菓子の数々を、皆さまにお出しすることができました。次回、この「グラシアサロンコンサートシリーズⅠ」をしめくくる5月20日のコンサート<アルベニス>も、より楽しんでいただけるよう、お送りしたいと思っています。スペインのシャンパン「カバ」と、第1回でお出ししたスペインのお菓子「ポルボロン」をリクエストにお答えしてもう一度、味わっていただきたいと考えていますので、お気軽にお寄りください。(ご予約は、お早めに・・・)

さて、アンコールも終わったところで、王ジャパン・WBC優勝のニュースが!!皆さまから拍手がおこりました。駅のそばでは号外が配られ、街行く人もとても嬉しそう!
この初めてのWBC、いろいろ起こって悲しい気分になったこともあった大会ですが、日本選手の皆さん、紳士的でとても素敵でしたよね。王さんも、本当に素晴らしい人格者。私がとても小さいころからすでに野球界のスターでしたが、今も変わらず、いやますます、かっこいいです。惚れ直してしまいました。

お残りいただいた皆さんと打ち上げで楽しく過ごし、帰宅。マチネだと終電の心配をしなくてすむから、いいですね。また、明日からがんばろう・・・!

(ボックリ博士・中村さん撮影のできたてほやほやの写真を掲載しました*)

音楽と食と・・・

ここのところ、この6月リニューアルオープン予定の杉並公会堂でピアノの弾き込みをしていました。スタインウェイ、べーゼンドルファー、ベヒシュタイン(いわゆる世界三大ピアノメーカー)のフルコンサートグランドを試せるという、ありがたい機会です。特に、ベヒシュタインはフルコンを弾いたことがなかったので、興味津々でした。

たとえば14日は朝9時半から6時まで、弾き込み要員は私一人。数時間ずつ3種のピアノを渡り歩いたのですが、さすがにこんな長時間集中力が続くわけがなく・・・手が動いているだけでは意味がないので、5時過ぎにはギブアップして少し早めに失礼しました。オープン前のため、ピアノについてここで感想を書くことは控えますが、なかなか素晴らしいです。ここで演奏する機会があれば嬉しいな*と思っています。

さてこの週は、世界食品展(Foodex)開催中でした。イタリアンレストランで働くマリオさんのつてで入場券をゲットしたので、ある日の弾き込みが終わった足で、はるばる幕張メッセまで行ってきました。スペインブースでは生ハムやワイン、メキシコではテキーラや珍しいハーブのお茶、韓国ではいろいろな種類のキムチ(サボテンとかレモン入りとか)、アメリカではお肉系をたくさん、・・・などなど、ちょっとずつの試食ですが、気がつけば結構食べていて、おなかもかなり満足。会場をあとにしてから、マリオさんが飲みたい!というので、計4人で今度は舞浜まで行き、駅近くの英国風パブにてビールで乾杯しました。

家に着いたのは11時半ごろ、おなかがすいていたのでしっかり食事をして、ひと仕事してから就寝・・・

ヨーロッパの響き

再び!日記がたまったままになってしまいました!

3月12日は、ベヒシュタイン、ザウター、プレイエルなどのヨーロッパ輸入ピアノ日本総代理店・ユーロピアノへ。映像とピアノ音楽でショパンの世界を旅するというコンサートに伺いました。ショパンの愛したピアノ「プレイエル」、私も最近弾かせていただく機会があるのですが、この楽器は弱音の繊細なニュアンスの幅が広く、特にショパンを弾くと他の楽器では味わえない発見があったりして・・・時には音が聴きとれないくらいだった、というショパンの演奏スタイルが少し理解できるような気がします。でも結構、音は濃厚なんですね。色っぽいというか。このコンサートでは、最近<ショパン紀行>という素敵な本を出版された堀内昭彦さん(写真)とみささん(文)が旅で撮られた写真を映し出しながら、ところどころにピアノ演奏がはさまるという形。ポーランド、フランス、スペインなどの美しい映像に穏やかなお話が染み入り、とても心地よかったです。

さてそのあとは、普段はドイツにいらっしゃることが多いというユーロピアノの取締役・戸塚さんが偶然お顔を出され、しばしお話。初対面だったのですけど、あるジュエリーブランドが作っている、プレイエルのPをかたどった素敵なピンバッチをいただいてしまいました♪偶然にも、戸塚さんも雑誌「ショパン」最新号(4月号)に登場されていますので、機会がありましたら皆さんお読みになってください* ちなみに、私と岡田昌巳さん(スペイン舞踊家)の対談記事は88ページから載っています!

コンサートのお客様がはけたあとは、堀内さんご夫妻や某コンサートサロンのオーナーさんたちと一緒に、地下のショールームへ。ベヒシュタインをいろいろ弾き比べさせていただき、それぞれの素晴らしさを堪能しました。ドイツの会社ですが、実はプレイエルの流れも少し汲んでいるとか。透明さと重厚さをあわせ持つ、品格ある楽器だと思います。プロ仕様のアップライトピアノは、従来のアップライトのイメージを覆す表現力。びっくりしました。同じベヒシュタインでも個性が違うので、それぞれのピアノに合いそうな曲を弾いて楽しませていただきました。少々扱いづらいところがまたいいのです。どう弾いても同じような「いい音」が出てしまう楽器は、逆にストレスがたまってしまって好きにはなれません。
特に気に入った中古のグランドは、売約済となっていました。やはり象牙鍵盤のころのピアノって、いいですね。最近のホールはみんな新しいピアノになってしまって、なんだか味気なかったりします。
そんなことをしているうちに外はすっかり夜。楽しく家路に着きました。

火曜日, 3月 14, 2006

春うららな日のコンサート2

さて本番が終わり、さわやかな気分で会場をあとにしまして、そのまま駅へ向かいました。衣装・楽譜・CDその他の荷物はすべてコインロッカーに入れ、身軽になったら今度は横浜の先、関内まで移動。関内ホールで「ダカーポ」コンサート、1年前に突然亡くなられてしまった政敏さんのお兄様―――“先生”の追悼コンサートに伺うためです。

4時から始まっていたコンサートには、40分近く遅れて入ることになってしまい、「遅れてしまいます」とお伝えしてはいたものの、とても申し訳ない気持ちでした。トークに入ったところで身をかがめて着席しましたが、ふと、自分がガーネット色のパンツに赤のグラデーションのモヘアセーターを着ていることに気づいて、「先生をお送りする会なのに、赤なんて・・」と自分の気の回らなさを反省していました。でも、しばらくして、「先生に初めてお会いした日、私は赤いワンピースを着ていたなぁ。」と思い出し、それで今日は無意識に赤を選んだのかもしれない、と納得することにしたのでした。

コンサートは素晴らしいものでした。構成も、歌も、演奏も・・・。先生の思い出をからめながら綴っていくコンサート、横浜は彼らの地元ということもあり、長いあいだずっと見守ってきたファンの方も多く、時々客席のどこかからすすり泣きが聞こえてきます。お2人の歌声を、お客様も一体となって、天国の先生に届けているようでした。いつまでもかわいらしい広子さんと素敵な政敏さんは、いつお会いしてもとっても仲がよく、こんなことを言ったら失礼かもしれませんが、見ているととても気持ちが和みます。この日のステージでも、「ごちそうさま!」と言いたくなるくらいの睦まじさでした。
「おまけ」の第2部では、政敏さんの口上(すごくおもしろかった)に続いて、広子さんが日舞「越後獅子」を披露。ダカーポのお2人の公演に伺うのは3年ぶりくらいだったと思うのですが、楽しく、そして胸がつんとした、いいコンサートでした。
先生も、きっとどこかから微笑んでいらっしゃったことでしょう。。。

打ち上げは中華街。美味しく中華をいただき、お酒もいただいて服(赤ですよ)と同じような顔色になったところで失礼しようとしたところを政敏さんにつかまり、「シモちゃんいけるねぇ、まぁまぁ飲んで飲んで」とノセられてしまい「いえいえ、もう・・・・そうですかぁ?」と手に持ったグラスはすでにお酒を受けていて・・・意志の弱さが露呈です。
そしてこれで本当にその場を失礼して、2時間近くかけて自宅の最寄り駅までたどり着き、コインロッカーの荷物を忘れずにとって・・・やっと家に帰ったのでした。長い、でもいい一日でありました。

春うららな日のコンサート1

















ここ数日いろいろなことがあったのですが、なかなかパソコンの前に座れず、ちょっとたまってしまいました。では・・

11日は、東久留米市民プラザでのコンサートでした。一日中雨模様で寒かった前日とは打って変わって、これぞ春!といううららかな陽気。普段なら自転車で行くところですが、この日は荷物が多すぎてそれは無理。じりじりしながらバスを待つこと20分近く・・・大分遅れて、まずは美容室に到着。でも大丈夫、会場はすぐそこです!開演45分前に美容室を出ましたが、大事な“バナナ”を買っていなかったことに気づき、お昼抜きのうえバナナもないのではエネルギーが出ない~!と、急いでこれまた向かいにあるスーパーへ。バナナひと房買うためだけに、レジ前の長い列の後ろに並んで、じっと我慢です。

会場に滑り込んだのは開演30分前!お客様はもう集まり始めています。さっと横を抜けて控え室へ。5分前には無事バナナも食べ終わり、いざ出陣。
ここは吹き抜けの高い天井、床からは木も何本か生えていて、周りはガラス張りなので自然光も入るという、とても気持ちのよい空間です。ステージにあるまっ赤なピアノが目をひくのですが、まさかこれを自分が弾くことになるとは想像していませんでした。トークをはさみながらフランス、スペインの名曲を演奏しましたが、弾いていても本当に気持ちがいい!外がよく見えるのですが、前は広場になっていて車の騒音などは入らず、ほどよく集中できます。満員のお客様(立ち見の方も)も、こんなオープンなところでのコンサートなのにそれは静かに集中して、でもリラックスして聴いてくださっていて、感激しました。1時間があっという間に過ぎ、アンコールには、主催の東久留米市コミュニティ振興公社の担当の方のリクエストで「仰げば尊し」を即興風に。そしてやはり、今年がメモリアルイヤーのモーツァルトでしょうということで、トルコ行進曲を演奏しました。




1年前の出会いから私のコンサートには皆勤で、もうすっかり専属カメラマンとなってくださっている“ボックリ博士”さん、この日も浦和から車で駆けつけてくださいました。さっそく送っていただいた写真を掲載します。

さてこの日はまだまだ続きが。その模様は上に・・・

木曜日, 3月 09, 2006

ラジオ・ノスタルジー

7日、FM西東京の番組「ふれあいの扉」にゲストで出演しました。生放送、ほとんど打ち合わせもなしでしたが、パーソナリティの方の素晴らしいリードで20分強の放送時間は楽しくあっという間に過ぎました。以前何回か呼んでいただいたFM高崎のときより、少しこなれてきたかな。こういうトークも演奏と同じで、やはりナマの方がノリますね。それから、相手のいるトークの場合は細かい台本などないほうがやりやすいです。

実は私、ラジオで番組を持つのが夢なんですよ。やったこともないのに言うのもなんですが、DJ、大好きなんです。思えば小学校時代は放送クラブ。卒業時にみんなに書いてもらったサイン帳、仲のよかった用務員さんからのメッセージには「迷アナウンサーとして校内に美声を響かせ・・・」みたいなこと書いてあったなぁ。中学時代には、友人と模擬番組をつくり、テープに吹き込んで遊んでいました。ラジオドラマやったりね。また、高校からの5年間はテレビのない生活だったので、もっぱらラジオを聴いていたのでした。(その5年間にテレビを通じて流行ったものはほとんど知らないし、たとえば昭和天皇ご崩御の折の映像なども、まったく見たことがないのです。)高校から東京に出て一人暮らしという環境の変化、精神的にも不安定な悩み多き年頃・・・深夜眠れないこともあり、毎日ラジオが友達という感じでした。
今は逆に、ラジオチューナーがないので、ラジオの世界はまったく知らないという状況。自分が演奏で出演するFM番組なども、つい聴きそびれているんです。時々、インターネットを通じてスペインのラジオを聞くことはあるんですが・・・FMナシの生活というのはちょっと悲しいな。
よし、チューナー、買おう♪

水曜日, 3月 01, 2006

しつこいアントニオくん

今日の午前中は皮フ科へ。自転車で飛ばして7分の距離、予約開始の9時より前に着きたかったのに、ドアを開けたら思ったより雨が降っていて、やむなく歩いていくことに。おかげで9時15分近くの到着となってしまい、結局、1時間40分待ちとなってしまいました。本を持って行ってよかった。

お恥ずかしいことですがわたくし、右足小指にとてもしつこいウオノメを飼っているんです。アントニオくんと勝手に名前をつけてみました。しばらくはおとなしかったのですが、ここ最近一気に大きな顔をしだして、靴を履いて外を歩くのが憂鬱なほどに。そこで1週間前、2年以上ぶりに皮フ科のお世話になることにしたのでした。最近知り合ったばかりのイタリア人・マリオくんが、「あぁそれ、私もよくなってたよ~。それはね、塩を入れたお湯にですね、足を入れてやわらかくしていくんですよ。それと、カモミールを入れてもいいです。私はそれで治しましたよ」って言うんで、じゃあ次になったときには試してみるねと答えたのですが、とにかく、今回はそんな悠長なことはやっていられない状況です。

先週は、とりあえず上部の固い部分を切って、スピール膏なるものを貼ってもらったのですが、それだけではまだ痛い痛い。その3日後のフラメンコクラスでは右足をつくたびにビーンとひびきまくって、気を失いそうでした。一番つらいサパテアード練習も、顔をゆがめながらなんとかやっていたのですが、どうしても右足がヘンなのでやはりH先生のチェックが入ります。「そんなんじゃだめよっ、もっとこう!打ち込んで!」・・・打ち込んで、って言われても。「・・・ハイ・・」と弱々しく答えるしかない私。しばらくして、あまりにその指がドックンドックンしてきたので、片足立ちで“ケンケン”状態になっていたら、H先生「あらっ、どうしたの?」
――― よくぞ、訊いてくださいました。私「ウオノメを切ったばかりなのでっ!」「あらそ~う、それは大変ねぇ」そう言ってくださったのもつかの間、1分後には「もっとプランタの音どうしたの!タコン!タコンでちゃんと次に打つ足上げて!」
・・・え~ん。なんとか、意識が遠のく前にパリージョ(カスタネット)練習に移りましたが。帰り道々、右足を引きずっていたのは言うまでもありません。。。

さて今日は、スピール膏で軟らかくなった部分をまたハサミで切り、全部とるはずが・・・先生いわく「これ、しつこいね~ぇ!今日全部とれないこともないけど・・・でもそれやると飛び上がるほど痛いはずだから、もう1週間待とうね。」
往生際が悪いぞアントニオ。あぁぁ、また1週間後か。今度は絶対診察順3番以内に入れるよう、がんばります!

ウィスキー発見

長らく休止状態だったオフィシャルサイト、直していただきました!長らくお待たせをいたしましたが、これからもZARABANDA(サラバンダ)をどうぞよろしくお願いします*またおかしなことにならないよう、更新は慎重にいきたいと思いますが、ともかく、日記はブログにあげるようにしたので、「週刊」といわず、書けるときはどんどん書いていきたいと思います。

さて昨日は、打ち合わせを兼ねて高田馬場のジャズ喫茶へ。音楽が流れているとき喋ってはいけないジャズ喫茶もありますが、ここは落ち着いて話もでき、長時間いても飽きないうってつけのところ。寒かったので、まずは希少種というコーヒー「ナチュラル」を頼んだのですが、同席氏が「ジャズには、やっぱりコーヒーよりウィスキーだろう」と言うので、私も真似してカティサークのシングルを。ウィスキーってあんまりこれまで飲まなかったけれど、う~ん、美味しい。私もしかしたら、ワインよりも断然ウィスキーのほうが相性合うかもしれません!
建設的に話も弾み、いい気分にもなったところで、となりのお蕎麦屋さんへ。

今度は熱燗、そして一品料理を。まだ夕方5時だから、ちょっとつまむ程度で・・・と思っていたのに、お食事も美味しいのでつい次々と頼むことになってしまいました。お蕎麦屋の奥さんが私の横を通りぎわ「あら~おねえさん、まぁキレイに召し上がっていただいて~」ですって。考えてみたら私、今日お昼を食べたのは2時近かったんでした。それから3時間後にして、どうでしょうこの食欲。そう、私って、3時間経てば前の食事が消えてしまうらしいのです。皆さんは「それだけエネルギーを使っているんだヨ」と言ってくださるけど・・・なんだか、燃費が悪い感じです。

お蕎麦屋さんを出たら、まだ7時前。帰ってまだひと仕事できるな、と余裕の気分で、帰路に着きました。

火曜日, 2月 28, 2006

こんなアートも

文化庁メディア芸術祭(東京・恵比寿ガーデンプレイス内/写真美術館)に行ってきました。見たところ、館内にはやはりアート系、デザイン系、メディア系の大学生・専門学校生とおぼしきオシャレな若者たちが多かったですが、これぜひ皆さまにお勧めしたい、なんたって入場無料です!

今年で9回目を迎えるこの芸術祭、アート、アニメーション、マンガ、エンターテイメントなど様々な部門で国内外から選ばれた力作、傑作が館内に展示されています。
アニメーション部門の受賞作品(人形美術家の川本喜八郎さん(80歳)が折口信夫の世界を映像化した長編「死者の書」他)は鑑賞できますし(長編の場合、ホールでの上映となるため時間は要チェック)、シンポジウムも目白押し。また“体感”できるアートも多く、一日いても楽しめそうです。見終わって一杯やりたかったらビヤステーションもビヤホールもありますし、優雅に過ごしたいならウェスティンホテル東京もすぐそこ。私、もう一度行くかも。

3月5日まで開催、詳しくは「文化庁メディア芸術祭」のサイトでチェックしてくださいね!

冬も熱い!オリンピック

トリノオリンピックが終わりました。いつになくマスコミが盛り上がっていたような今回の冬季オリンピック、結果的にはメダルは金ひとつとなりましたが、アスリートたちは大きな感動を与えてくれました。ありがとう、そしてお疲れさまでした!

苦戦が続き、もはやすがるような気持ちでみんなが注目していたフィギュア競技。
そして期待通り、荒川静香さんやってくれました、素晴らしかった!彼女は、見ていてなんの心配もなく、もはや“競技”ではなくフィギュアの精が舞っているようでしたね。昨年、あの浅田真央ちゃんに負け続けたことを逆に活かし、曲もコーチも替えるという冒険を決行して、それを全てプラスにしてしまった強さ。「彼女がいてくれたおかげで、忘れていたものを思い出すことができた」といえる謙虚さ、周りに惑わされず自分を見つめられる落ち着き。素敵です。衣装もよかったなぁ。

村主章枝さんの演技には、いつも「今度は何をやってくれるんだろう」とドキドキして引き込まれてしまいます。いつだったかの<ピンクパンサー>も新鮮だったし、今回はスペイン風と、新しいものを取り入れては自分の演技に反映させていく姿がストイックで、とても共感するものがあります。「自分はあくまでも表現者」と言い切る彼女にも、たおやかな外見の奥に秘められた強さを感じますね。彼女もメダルに手が届いても全然不思議ではないと思ったけれど、この“新しい採点方式”って素人にはやっぱりよくわかりませんナ・・・

安藤美姫ちゃんは、あまりのマスコミの加熱ぶりと昨年からの不調、それに対するこころない中傷と、かなり苦しんでしまったのではないかなと想像しています。そのなかでも、スケートに集中しようとすごく努力していたでしょう。オリンピックが終わって、とても晴れやかな顔をしていたのでほっとしました。ミキティはこれから、もっと成長していける歳ですもの、才能あるこういう人を潰さないように見守っていただきたいものです。十代の逸材が控えている日本のフィギュアスケート界、黄金時代はまだまだ続きそうですね。

競技は全部観ていたわけではありませんが、個人的には、スノーボードクロスが楽しかった。また、日本のウィンタースポーツのアスリートたちは(一部を除いて)かなり厳しい状況に置かれている、という問題も表面化しました。資金不足などで練習や遠征も満足にできない選手たちも多いとのこと。オリンピックって何だろう、とふと、思ってしまったのでした。

火曜日, 2月 21, 2006

コンサートのお知らせ


3月21日(火)春分の日、下山静香グラシアサロンコンサートシリーズⅠ<スペイン音楽はいかが>第4回が開催されます。テーマはフェデリコ・モンポウ。~余韻と沈黙のはざまで~と題して、トークをまじえながらモンポウの清冽な音の世界を探ります。スペイン茶菓つき、2時開場、2時15分開演。会場はかん芸館(荻窪)です。空気も緩みだすころ、皆さまのご来場をお待ちしています!

安吾忌

先週は・・・
音楽雑誌「ショパン」の対談記事の取材があり、スペイン舞踊家・岡田昌巳先生のスタジオへ。先生は数日前に公演を終えたばかりでしたが疲れの片鱗も見せず、相変わらずのパワー全開で、1時間半楽しくお話させていただきました。4ページの長寿コーナー<ピアノコンチェルトーク>、掲載は3月20日発売の「ショパン」4月号です*

週末・・・
東京で行われた「安吾忌」に伺いました。今年は坂口安吾生誕100年。ということは、うちのおばあちゃんと3歳しか違わないのか・・・なんだか不思議です。東京の安吾忌に出席するのは2年ぶり。冒頭、安吾ゆかりの地である新潟市(新潟県新津町生まれ)が「安吾賞」を創設したということで、作家の新井満さんが宣言書を読まれました。新潟の関係者の方や、ご長男・坂口綱男さん(写真家)、安吾作品を映画化している手塚眞さんなどとも久しぶりにお会いしました。(あとで参加者リストを見たら、岡野玲子さんも会場にいらっしゃったということが発覚。その気になればほとんどの方とお話できそうなくらいこぢんまりとアットホームな会だったのに、残念!)

前半では、尺八の吉岡龍見さんとギターの中村ヨシミツさんの演奏がありました。尺八もギターも素晴らしく、もっと聴きたい!という感じでした。安吾が力を入れて日本に紹介したサティの音楽からも1曲、お2人でジムノペディの2番を弾かれましたが、尺八とギターですごく合う!あとで吉岡さんにお話をうかがったところ、尺八は“音そのもの”が勝負の楽器だから、サティはすごくしっくりくるのだとおっしゃっていました。桐生(坂口安吾終焉の地)の安吾忌イベントでは、私も昨年、一昨年とサティを演奏させていただきましたが、全曲(結構な数です)を知って俯瞰すると、とても面白い。オリジナルな演出でまた取り組む機会があれば、と思っています。ヨシミツさんにお会いしたのは、金沢かどこかでのお仕事でご一緒して以来、実に10何年ぶり。ギターでの“津軽三味線”も迫真でした。

こんなわけで、年に1回は必ず思い出し、熱烈な安吾ファンの方々のおかげでなんだか身近に感じてしまう坂口安吾さん。20年前に読んだきりの「堕落論」、王道にたちかえってもう一度出してみよう・・・