先日、やっと岡野玲子さん画・夢枕獏さん原作「陰陽師」最終巻を手に入れました。いや、まだ新刊だし人気の本なので、普通の本屋さんに行けば平積みにされているのですが、最近はもう古本屋さん(アヤしげな本屋から、BOOK ・・Fのようなチェーン店まで)しか寄らなくなっている私。作者さんには大変申し訳ないな、と良心の呵責は感じつつも、もう止まらない古本屋通い。「陰陽師」(全13巻)も半分はこういったお店でゲットしているのです。カバーや中身が新品同様に綺麗な状態のものに出会うまでは、買わずに見過ごすのがまた快感。新刊も、少し我慢して待てば、必ずどこかに現れるのであります。
今をさること20ウン年前、マンガ単行本を初めて自分で買った記念すべき作品「日出処の天子」の作者・山岸涼子さんの文庫版作品集や、岡野玲子さんの本は、少しずつこういうところで集めました。(ちなみに次に狙っているのは、これも少女時代衝撃的だった竹宮惠子さんの作品。萩尾望都さんの全集なら持っているんですけどね。このお2人の心理描写は素晴らしい。)「イスラムの蔭に」という本にページが反転した印刷ミスを発見して、105円に値下げしてもらったことも。そんなときは足取りも軽く(手元は重く!)お店を出て、ついそのへんで珈琲タイムをとってしまったりします。
街の書店さんには、基本的に雑誌と売れセンの本しかないし(というのは偏見ですねゴメンナサイ)、ジュンク堂や紀伊国屋書店、LIBROなどの大規模書店にも時々寄りますが、逆にたくさん本がありすぎて「おっ!」という掘り出し物に出会うのはちょっと難しい。その点、古本屋というのは浪漫があります。池袋の某所で「マニアックだなぁ~」とうなりながら、ほとんど人のいない店内(しかも地下)で時間を忘れて棚をあさっていたら、上からご主人が降りてきて「もう閉めるんだけど。」と言われてしまったことも。
今年のコンサート本番が全て終わったら、知人から借りた整理術の本を参考にして、大胆に家の中のモノたちを処分するつもりでいるのですが、本とCDと楽譜だけは・・・永遠に“がらくた”にはなり得ませんね!
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