今日(18日)は楽しみにしていた、久しぶりの文楽鑑賞。朝9時からの管理組合理事会は奇跡的に(?!)1時半前に終了、お昼をちゃんととってから出かけることができました。
高校生のとき初めて歌舞伎を観て、すっかりはまった私ですが、その後、映画のような世界の文楽にも感動し、時々ひとりで行っていた国立劇場、なつかしい・・・。学生でも可能なお値段で入場できるのが、とてもいいですよね。今回の公演に招待してくださった方(今日出演の某家元のご夫人で、著名なオペラ歌手)によれば、最近文楽も大人気で、チケットがすぐに売れてしまうとか。今日は鑑賞教室になっていて、浄瑠璃のあいだに解説が入る楽しい会。もちろん満員です。びっくりしたのは、オペラのように舞台の上部両側に字幕スーパーが出るようになっていたことです。これは、非常にわかりやすい!
演目は、よく知られる<鬼一法眼三略巻~義経と弁慶~・五条橋の段>と<新版歌祭文・野崎村の段>。線が細く華麗な少年義経にうっとり、はたまた<新版歌祭文>では「これぞ日本の美徳!というところなのだろうな」と思いながらにんまり。実際に起きた心中事件が元になっているこの作品、「こうあってほしい」という庶民の願望を反映する形で、観たもののカタルシスを誘う役割もあったのかも、などと想像しました。また、以前とは自分の感じ方変わっているのがわかりました。
そして解説のコーナーでは、語り上手な義太夫と三味線奏者の方が“音楽と語り”についてや楽器や道具のことなど、人形遣いの方は人形を実際に操って例を挙げながら、いろいろ説明をしてくださったのがとてもわかりやすく、おもしろかったのでした。確かに、これを聞いたあとでは、音楽や唄が舞台で繰り広げられている場面とよりよく組み合わさり、一体となって自分の中に入ってくるような気がしました。
3人遣いの人形操作は世界にも類がないとのこと、美しく、日本の誇るべき高度な総合芸術である文楽(ユネスコ認定・世界無形遺産)。ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね!
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