火曜日, 11月 21, 2006

ホロヴィッツのピアノ

先週の金曜日、ホロヴィッツが晩年使用していたピアノを試弾してきました。このピアノは今いろいろな場所を巡回しているようなので、もうお弾きになった方もいらっしゃるかもしれませんね。

予想はしていましたが、素晴らしかった!なにしろ、タッチの反応がびっくりするほど繊細で、音量も音色も、ものすご~く幅が広いのです。うわうわうわっ、と言いながらモーツァルト、スカルラッティ、ファリャと弾きまくりました。どんなパッセージも難なく弾きこなせてしまう感じで、ホロヴィッツが伴侶の楽器としてどこにでも連れて行ったのもうなづけました。与えていただいた限られた時間、弾いているときは楽器の特性を探りながら音作りにだけ集中していたのですが、終わってしばらくして帰りの電車の中で、ふつふつと感動がわいてきました。だってあのホロヴィッツが使っていた楽器なんですよ~、興奮しないほうがおかしいですよね*
ほんのひとときの夢だったとはいえ、とても幸せな気分にさせていただきました。

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