Oクラブ・今日のパーテイーは、藤井酒造(広島県竹原市)の取締役副社長・藤井氏をゲストにお迎えしての日本酒試飲会でした。日本酒についてのとても興味深いお話をうかがったあと、「龍勢」など最高級日本酒を5種飲み比べました。
響いたのは、「ほんものは、へこたれない」という藤井氏のお言葉。今は遺伝子組み換えなど技術が発達したため、たとえば香りをたたせたい酒をつくろうと思えば、簡単につくれてしまうそう。でも藤井氏いわく・・・そんなお酒は何日かたてば、なんとも無残な香りしか残らないといいます。本当にいいお酒は、やはり丁寧に、誠実に、ほんもので創っていくもの。そうでなければ創れないのです。ごまかしはきかない。何事にも通じる真理なのではないでしょうか。
栓を開けても味が落ちない、また燗冷めして美味しいお酒もあるとか、ワインのように何年も寝かせてうまくなるお酒もあるとか、日本酒は器や温度で幾通りにも味が変化するとか、面白いお話が次々と。
今日いただいたお酒のひとつ「龍勢」は、政府の方針のせいで日本酒の質が落ちてしまった戦後の時代、生粋の純米酒(純米酒といったらそもそも生粋なのですが)であることを守るために、藤井さんのおじいさまにあたる方が発売中止という決断をし、そのおかげで、歴史ある貴重なほんものの味を守ることができたそうです(藤井酒造さんは1863年創業)。
いただいてみて、こんな世界なんだ日本酒って!と目からうろこの感覚。白ワインのように色づいているものもあり、ワイングラスに入れると見分けがつかないほど。巷には脱色して無色になってるお酒もあるというからびっくりです。とにかく、ほとんど何も食べずに、お酒だけなかなかのピッチでいただいたのに、まったく酔いが残らなかったのです。。。。一緒にいただく料理とともに素晴らしくたちあがり、そのあとすっときれて、また次のお料理を楽しめるようなお酒がお好みという藤井さん。私もそういうのが好きです!もう、いいお酒しか飲めないわ~!
ちなみにこの「龍勢 黒ラベル」2年ものは、今年の<IWCインターナショナルワインコレクション>で金賞+最優秀トロフィーに輝いた、世界が認めたお酒です。
金曜日, 10月 05, 2007
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