カルメン・リナーレスがSpanish Music Festival in Japan 2005の一環で来日、ツアー中。コントラバス奏者として彼女のグループに参加しているフリオと、感激の再会を果たしました。彼は作曲家・コントラバス奏者で、表面的ではないインテリジェンスを持つ人。共演したり、私の2枚目のCDにコメントを寄せてくれたり、また、音楽にしろなんにしろ深さの点でリミットのない話ができる、尊敬する友人のひとりです。
東京公演の始まる前日のこの日は、スペインからの友人を連れて行くのがもはや恒例となってしまった、渋谷の某沖縄料理店へ。沖縄料理はヘルシーだし種類も豊富、食材も珍しくて美味しいと、いいことづくめ。誰を連れて行っても困ることはありません。
彼は空港に到着した時点から、すべてが完全にオーガナイズされている日本社会に驚きを隠せないといった様子で、今のところは居心地がいいようです。スペインとの大きな違いは、各自の持つ責任感(しかも各自の立場に適合する)であると、彼は分析。それは確かにね。スペインでは、役所などに行っても訊く人訊く人それぞれが違うことを言うので、こちらは混乱するばかり。さんざん嫌な思いをした結果、「ボスを見つけて直談判するのが一番の早道だ」と学んだものです。
リハーサルでのことを引き合いに出しながら「スペインでは、100人いたら100人ともが、エキスパートのつもりで口を出すんだよな。でも実際は、エキスパートレベルの仕事はしない。ここはさすが、無駄のない答えが返ってくるし、彼らにまかせておけば安心だよ。いや実に気持ちがいい」
・・・何ごとにも表と裏の両面がありますから、どちらがいい、とは一概に言えませんが、「仕事が進む」「仕事がしやすい」という点では確かに、日本に軍配が上がるかも。
普段はカメラなど興味ないフリオも、国で待つ彼女のためにもさすがに渋谷の街は写真に収めておきたくなったようで、「ちょっとのあいだ観光客になるのを許してくれるか」。どうぞどうぞ、ここへ来れば誰でもそうなるのだから、気にしないで好きなだけ撮ってね。せっかくだから“センターガイ”やヤマンバちゃんも見せたかったのだけれど、平日だったので彼らの姿はまばらでした。
翌日は演奏会!その模様は次の日記で・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿