土曜日, 9月 30, 2006

10月のコンサート

いよいよ<仙台クラシックフェスティバル>でのモーツァルト・ピアノソナタ全曲シリーズ出演&アコーディオンとのデュオ公演(東京)が近づいてきました。10月11日(水)千駄ヶ谷駅前・津田ホールで開催の、下山静香主宰・スペイン&中南米室内楽シリーズ<HISPANIC WAVE>シュテファン・フッソングさん(アコーディオニスト)との初の共演はわくわく、とっても楽しみです。普段なかなか聴く機会のないアコーディオンとピアノのクラシック演奏会、ぜひ多くの皆さまにいらしていただけたら・・と思っています。詳細のお問い合わせ・チケットお申し込みはコンサートイマジンまたはMuse GRACIA(旧称:Office ZARABANDA)まで。「HPを見た」とMuse GRACIAにメールをいただいた方には、一般チケットを割引でご提供いたします。タイトルには「チケット希望」と書いて下さいね*

「レッスンの友」10月号、巻頭のカラーグラビア&5ページにわたる本文インタビューに登場。「ムジカノーヴァ」10月号では<今月のプレ・トーク>コーナーに登場しています。こちらも機会があったらお読みいただけたら嬉しいです!

火曜日, 9月 26, 2006

おこもりに耐える日々・・・

やっとピアノに集中できる状況となり、連日夜1時過ぎまでピアノ室にこもっています。10月にある演奏会のプログラムを1回通すだけで7時間かかり、そのうちほとんど6時間分が新しいレパートリーときているので、合理的で濃い練習方法を考えなくてはなりません。練習時間が多くなってくると、使いっぱなしとなる筋肉や腱の状態にも気を配らければ、あとで大変なことになりかねません。なんとなく喉も気になるし・・・というわけで、何ヶ月ぶりかのメンテナンスを兼ねて、お世話になっている整体の先生のところへ行きました。

案の定かなりキテいる状態。睡眠4~5時間は、肉体労働ならそれでも大丈夫なのだけれど、頭脳労働には少ないんだそうです。ピアノ演奏は肉体と頭脳の両方使うので、睡眠が少ない状態がずっと続くのは、やはりよろしくないみたいですね。風邪もインフルエンザも入っているということで、さっそくそれも抜いてもらいました。寝起きはいいのですがやはり睡眠が足りていないのか、移動中に座ったら最後、無意識に寝てしまうことも多いのですが、先生によると、電車などで寝るときは「よし、これから寝るぞ」と自分に言い聞かせてから目をつぶるといいんですって。そうすると、自己防衛機能が働いて、風邪が入りにくくなるそうなんです。
1時間半の施術後は身体に血がめぐり顔も薔薇色。すっきりして帰宅しました。ちなみに左足には、まだ2つばかり小さい鍼が入ってます。

ここのところひたすら外出せずの日々ですが、23日は、飯田橋のCanal CAFÉで行われた友達の結婚パーティーへ。新郎がフランス人のため、ゲストも日仏のほかチリ人、スペイン人、イタリア人・・・と国際色豊か。フランス人漫画家・ボワレさんにも久しぶりに会いました。水上レストランなのでとても気持ちがよく、ボートから打ち上げられたたくさんの花火も素敵でした。写真は、カメラを忘れたので携帯で撮った、Martin[マルタン]と真里ちゃん。ちょっとぶれちゃってごめんなさい。末永くお幸せに!(マルタンのかわいいイラストが入っている本「自転車にのって。~かわいい自転車、楽しい毎日!~」〔マーブルブックス〕発売中です*)

木曜日, 9月 21, 2006

GRACIA例会


9月15日、後援会GRACIAの第2回例会を開催しました。場所は、初回と同じく神保町のKIZAN。第1部がモーツァルトコンサート、第2部は立食パーティー形式で、皆さまとともにひとときを楽しむことができました。第2部での今回のゲストはホルヘ、アマデウ、ミコのトゥナ3人組。民族衣装で突然登場した彼らには皆さん驚き、喜んでくださいました。コンサートの部(モーツァルト:ピアノソナタ12,13,14番+幻想曲)が1時間以上と長かったため、パーティーのほうは少々駆け足となってしまいました。第3回例会は、また工夫をしてより充実した会になるようにしたいと思っています。(写真は、当日司会進行をしてくださったKellyさん撮影。)

9.11

9月11日。あのあまりにも衝撃的な、明らかに世界の歴史を変えたテロ事件の起きた日から、もう5年が経ちました。この日、迫っている演奏会のための練習に追われているはずでしたが、筑紫哲也さんと安住アナが案内役のTV番組「NYテロ 5年目の真実」から目が離せず、最後まで見てしまいました。番組では、その場に居合わせた人や被害者の方の遺族などからの証言をまじえながら、あの日起きたことをドラマ仕立てで再現。あらためて、この事件のたとえようもない悲惨さを、そしてその裏にくすぶるイスラム社会の不満、憤り、怒りを思いました。いまや唯一の超大国となり、“世界警察”を自認するアメリカ。戦後、常にアメリカとの関係でものごとを計ってきた日本・・・アフガニスタンでイラクでなにが起きたのか、レバノンでパレスチナでなにが起きているのか、今こそ“われわれの眼”でよく見きわめる必要を感じています。

最近出された著書<我々はどこに行くのか>*今月のおすすめ本*のなかで、作者の川良浩和さん(元・NHKエグゼクティヴプロデューサー)は「歴史は決して理屈で動いているのではなく、感情で動いているように思える」と書いていらっしゃいます。世論が政治を動かし、そこにジャーナリズムが介在しているのを忘れるわけにはいかない、とも。ジャーナリズムが世論をある方向に導くのは、少なくともそのきっかけを与えるのは、いとも簡単なことのように思います。(だからこそ、政治家たちはメディア戦術に力を入れているのでしょう。)救われるのは、情報の出し方はまだかたよっているにしても、日本のジャーナリズムがとりあえずはアメリカに警戒感を持っていること。(現在のアメリカでは悲しいことに、“ジャーナリズムの自由”が圧力を受けているようで、9.11テロはその傾向をさらに大きく一歩進めさせる要因となってしまったのでした)手っ取り早く様々な視点で世界情勢をとらえるためには、たとえば衛星TVやインターネットで、ヨーロッパ諸国などから発信されるニュースを見てみるのもひとつだと思います。私もスペインやイギリスのテレビニュースは時々見ますが、日本のニュースではまったく知らされない出来事も多く、驚かされることが多々あります。

いま安倍氏が自民党総裁に選出され、彼がこれからの日本をどのように舵取りしていくのか・・・国としてのいき方を選ぶ重要な分かれ目にある今、大きな不安を感じています。そんなときに人々が頼りたくなるのが、カリスマ的なパワーを持った政治家や宗教家。流れが一度ある方向に走り出したら、誰も止めることができないということが、国を問わず歴史上何度もあったわけです。
安倍さんが国際的なバランス感覚のある方であることを、切に望みます。