火曜日, 11月 28, 2006

お米のデザート


アロス・コン・レッチェというデザートを知っていますか?スペイン語で「米と牛乳」という、訳してしまうと「そのまんまやん!」とツッコミが入りそうな名前なんですが・・・当ブログ日記にも登場したミゲル君が、スペインへ帰国する前に作り方を教えていってくれました。
スペイン滞在中、私はこれが大好きになってはまっていたのですが、初めて食べたのはベルギーのアントワープにて。(夏季音楽講習のはざまの1週間ほどホームステイさせてもらったあるベルギー人指揮者のお宅で、奥様が作ってくださったのでした。)スペインでは一般的なデザートで、ヨーグルトとかプリンのような感じで市販もされているのですが、やはりレストランで食べる「自家製アロスコンレッチェ」が最高でした。
家で作るのは面倒くさいのかなぁ、となんとなく思っていたのですが、実際に教わったらそんなことなし。お米と牛乳、砂糖、シナモンとレモンの皮があればOK。当のミゲル君のアロスコンレッチェは、日本のお米では分量がうまく合わなかったらしく、ちょっと失敗って感じだったけど、そのあと私も作ってみたら(私のことだから分量の加減は勘で)、美味しくできました!デザートというものをほとんど作ったことがない私はかなり感動しました。お友達にも少量ずつ食べてもらって、さらにハッピーな気持ちになりました*

月曜日, 11月 27, 2006

先週のいろいろ

1週間なんてあっという間!ブログってホントは毎日書くものなんでしょうけど、なんとも不定期ですみません。それでもおつきあいくださっている皆さま、本当にありがとうございます!

先週起きたことをかいつまんでみますと・・・まずNHK土曜ドラマ「スロースタート」の音楽収録。10年以上通っているNHKのスタジオは、リラックスしたムードで演奏することができ、録音もスムーズかつ気持ちよく進んでいきます。 そして火曜日は秋の恒例イベント・「日展」へ。いいお天気だったのでお弁当をつくっていき、公園の木の下でお昼。そのあと会場を全てまわりました。
水曜日は大学へ出講、祭日だった23日はサントリー大ホールで行われた<天正少年使節と音楽の旅>の演奏会でした。この日、私はサントリーホールのオルガンの響きを初めて耳にしたのでした(オルガニストは徳岡めぐみさん)。皆川達夫先生と鈴木雅明先生のお話は興味深く、またバッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏も素晴らしかったです。進行役をなさっていた俳優さんの特徴あるお声を聴いてびっくり!先月博品館劇場で観た、二ールサイモンの喜劇<ルーマーズ>(黒柳徹子さん座長公演)に出演なさっていた大森博史さんでした。

土曜はフラメンコクラスでいつものように汗を流したあと、恵比寿の「アートカフェ」で久しぶりに<深町純ピアノパーティー>。本番がひと区切りし、何にも追われていない状態の今、真っ白な状態で音楽に身をゆだねられたとともに、深町さんの天才にまたまたノックアウトされてしまい・・・ウィスキーをロックでいただきながら、しびれる秋の一夜を過ごしたのでした。それから、ゲストでいらした金亜軍さんの楊琴という楽器、とっても綺麗な音で、深町さんとの即興演奏もまた素晴らしかった!(15日に金さんのコンサートがあるそうですので、ご興味ある方は是非調べてみてください*)この楊琴、400年くらいの歴史を持つ楽器で、もともとは西洋から来たとのこと(チターとか)。あの女子十二楽坊にも入っているそうですが、普通は伴奏というか、メロディを支える役割が多いそう。それを金さんは、ソロ楽器としてパフォーマンスするのです。15日は、あいにく私もライヴ本番が入っていて伺えないのが残念!

火曜日, 11月 21, 2006

理想的なメセナ体験

昨日は、浅草・吾妻橋にあるアサヒビールの本部ビルロビーでのコンサートに行ってきました。先日、早稲田大学のキャンパスで4時間にわたり開催された、ボルヘス没後20年記念のイベントでお会いした小沼先生がコーディネーターをなさっていて、お誘いをいただいたのでした。

タイトルは<シュトイデ弦楽四重奏団による大島ミチルの世界>。ウィーンフィルのコンサートマスター・フォルクハウト・シュトイデを中心に、同オケの次世代を担うメンバーで構成される素晴らしい弦楽カルテットと、テレビや映画のための音楽でお名前を見ない日はないくらい大活躍をなさっている作曲家の大島ミチルさんという、オリジナリティあふれる組み合わせです。十八番(おはこ)のモーツァルト、シューベルトでは、本場ウィーンの美しく絶妙なアンサンブルを久しぶりに聴くことができて大感激。都会の通奏低音「雑音」に知らず知らずのうちに汚染されていた耳が、正常な状態にリセットされるようでした。大島さんの曲は、前半ではCDにもなっている「For The East」から、後半はよく知られたテーマ曲の数々―――NHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」、映画「極道の妻たち」「お墓がない」「北の零年」など―――が演奏され、お客様も大喜びでした。

このコンサートはアサヒビールのメセナ活動の一環で、今回で100回を数えるそうです。有名無名にこだわらず素晴らしい演奏家を迎えて、手作りで15年も続けてきたということを知り、実に素晴らしいことだと思いました。入場希望者はハガキまたはHP上から応募し、多いときは抽選になるということですが、くつろいだ開放的な雰囲気のなか超一流の演奏を楽しむことができるうえ、休憩時間にはドリンクサービスもあるのです。(私はちゃっかりビールをいただきました。)
そして、あらたに導入されたという「市民パトロネージュ制度」(観客は、終演後に自分自身の気持ちに見合うだけの入場料を置いていく)によって、単なる“いただきもの”としてのコンサートではなく、「自分も芸術家を支える一端を担っている」という自覚が生まれていると思います。
このようなメセナ活動が地道に続けられ、定着しているのを目の当たりにして、とても嬉しくなりました。

ホロヴィッツのピアノ

先週の金曜日、ホロヴィッツが晩年使用していたピアノを試弾してきました。このピアノは今いろいろな場所を巡回しているようなので、もうお弾きになった方もいらっしゃるかもしれませんね。

予想はしていましたが、素晴らしかった!なにしろ、タッチの反応がびっくりするほど繊細で、音量も音色も、ものすご~く幅が広いのです。うわうわうわっ、と言いながらモーツァルト、スカルラッティ、ファリャと弾きまくりました。どんなパッセージも難なく弾きこなせてしまう感じで、ホロヴィッツが伴侶の楽器としてどこにでも連れて行ったのもうなづけました。与えていただいた限られた時間、弾いているときは楽器の特性を探りながら音作りにだけ集中していたのですが、終わってしばらくして帰りの電車の中で、ふつふつと感動がわいてきました。だってあのホロヴィッツが使っていた楽器なんですよ~、興奮しないほうがおかしいですよね*
ほんのひとときの夢だったとはいえ、とても幸せな気分にさせていただきました。

金曜日, 11月 17, 2006

吉岡龍見さんの尺八&おおたか静流さんの歌声

14日、吉岡龍見さん(尺八)と富元清英さん(箏)の演奏会を聴きに行きました<紀尾井小ホール>。今年は宮城道雄没後50年だそうで、演奏会は彼の歌曲の代表作品「秋の調」から始まりました。吉岡さんには以前「安吾忌」のイベントでお会いし、すぐそばで演奏に接して感銘を受け、ぜひとも演奏会に伺ってみたいと思っていました。実は邦楽を“演奏会”で聴くのはは初めてで、聴き込んでいるわけではないのですが、吉岡さんの尺八から感じられる精神性の深さにすうっとはまっていくようでした。箏との曲も素晴らしかったです。

さてこの日は、かけ持ち。銀座のパーティースペースで行なわれていたOクラブのパーティーに、2時間遅れて到着。この日はおおたか静流さんがゲスト、オーロラの映像とコラボレイトして歌ってくださるというのでなにがなんでも行こうと思っていたのです。おおたか静流(しずる)さんは、日本で一番CMの歌を歌っていらっしゃるという方。その声はあるときは神秘的に、あるときはエキゾティックに、またあるときはほんわかと響きます。大人の間でも注目されているNHK番組「にほんごであそぼ」にも出演していらっしゃるといえば、ああ、あの方!とわかるでしょ。私が着いてほどなくして、もうミニコンサートは終わっていたおおたかさんが、リクエストに答えてCMで歌われたメロディーをいろいろ、それから1曲「花」を歌ってくださいました。すごい・・・!声の力はマジックですね。またお会いできるといいなぁ。

鎌倉

京都や金沢はおろか、日光にもお連れできないときは鎌倉、またはもっと近場で川越で決まりです。今回も北鎌倉を起点にお寺を巡りながら鎌倉駅へ、その後江ノ電で長谷へ・・とお定まりのコースになってしまいましたが、季節それぞれに風情があり、飽きることはありません。ただ本当は、竹寺まで足をのばしたかった!ちょっと雨模様の日が素敵だそう。これはぜひ、次の機会に実現したいと思います。

建長寺では、黒澤フィルムスタジオのチームがなにやら映画?の撮影中でした。上原さくらちゃんが着物姿で凛と立ってました。テレビに出てる方って、実物を見るとさらにかわいくてとっても顔が小さいんですよね!(ミゲル君しっかり写真におさめてました。)

長谷寺はあまりお花の季節ではありませんでしたが、やっぱり気持ちのよいお寺。音楽も司る弁財天が祀られている洞くつでは、初めて小さい弁財天に願いを書いて、置いてきました。

また、久しぶりに大仏の内部にも入りましたが、昔はのぼれたはずの大仏様の背中に空いている窓(?)の部分には立ち入り禁止になっていました。雨や風など、天候が文化財に及ぼす影響を調べているんだとか。

江ノ島までは無理だったけれど、ちょっと時間があったので、稲村が崎まで行ってみました。ちょうど夕暮れ時でこんな感じ。サーファーの姿が絵になります。海はいいなぁ。。。

東京観光2

この日はまず東京都庁庁舎へ。ミゲル君は富士山が見たいと言っていたのですが、東京タワーに行ったのは夜でそれはかなわなかったため、タダで展望室が開放されている都庁に行ってみよう!ということになりました。都庁に入ったのは実は私も初めて。ずいぶんキレイでサービス満点といった感じですね。

それにしても昼間に見渡すと、やはり東京は大きい!ここにどれだけの人がいるのか、そしてそれぞれに様々な人生があって・・・“世界”の容量ってどのくらいあるのかしら、とくらくらしました。さて肝心の富士山、らしき影は見えたようですが、遠くの山々は青くてあまり遠近感がない感じで重なっていました。

さてもう3時近くなっていたので、「日本庭園なんかどう?」と提案。疲れが出ていたミゲル君「一番近い庭園がいい」というので、都庁前から大江戸線ですぐ、飯田橋駅近くの小石川後楽園にしてみました。水戸徳川家の江戸上屋敷内の庭園(中国趣味を取り入れた回遊式築山泉水庭園)、国指定特別史跡・特別名勝で、都会の真ん中にありながらかなり広いんです。まだほとんど紅葉は始まっていず、緑と土の色に心が落ち着きます。
子供のころ山が遊び場だった私にとって、今の東京生活に足りないのは土を踏む感触と、木々のざわめきや草花のにおい。やわらかい午後の陽に水面がきらめき、鳥の声を聴きながら・・・隅々までゆっくり歩きました。連れて行ったお客さんより私のほうが楽しんでしまったかも。(photo:Miguel Sierra)

庭園散策のあとは東京ドームの横をとおって、後楽園駅へ。早めの帰宅となりました。

横浜

肩がちょっと万全ではないミゲル君、私のいきつけ整体治療院へ行ってみたいとのことで、横浜へ。なんだか、スペインから来る友達みんなこのコース(治療 院)をたどっています!お天気がとってもよかったので横浜駅から山下公園まで、シーバスに乗りました。風をうけられるので、船大好き!私は飛行機より船、 車より自転車でございます。

中華街でお昼を食べて、みなとみらい線でまた横浜に戻り、治療院へ。通訳したあと、待ち時間には、足から毒を出すフットバスみ
たいな機械(名前忘れちゃいました)を初体験しました。身体のどこが悪いかによって、足をつけている水の色が変わるんです。面白かった。

ミゲル君はたいそう「肉まん」をお気に召して、日本滞在中4個は食べてましたが、残念ながら本場・中華街の豚まんは、お昼でおなかがいっぱいになり食べられず。
下のようなおバカ写真も撮りつつ・・・(ミゲル君リクエストによる、と強調しておきましょう。なぜに「咬め」と指示されたのか、写真を見てやっと分かった私)バチがあたらないようここでお詫びしておきます、ごめんなさい!

東京観光1

3ヶ月ぶりに、我が家にはスペインからのお客(ミゲル君、初来日)が滞在していました。いつものことながらつきっきりでのお世話はできなかったのですが、ずっとお天気もよく満足して帰ってもらえたようです。
ちょこちょこと行けた場所から・・・

<東京タワー>スペインからのお客様を迎えるようになって1年に1度くらい登ってますが、来るたびにバージョンアップしていると思うのは気のせいでしょうか?リリー・フランキーさんの「東京タワー」ヒットの力もあるのか、以前はちょっとダサい(ごめんなさい)というイメージのあった東京タワーも、なんだか魅力あるオシャレな場所に変貌してます。

今回行ったのはは日が落ちてから。高い所ならサンシャインや六本木ヒルズもあるけど、この狭い空間、そして鉄骨で組まれているだけと感じるスリルがいいんですね。男性に多い高所恐怖ですが、ミゲル君はだいじょうぶということだったので、さらに上の特別展望台まで上がることができました。しかしなんとしたことか、高い所好きなはずの私が、特別展望台へのエレベーターへの列に並んで待っている間にめまいがして突然怖くなってしまいました。こんなこと初めてです。登ってしまったら大丈夫でしたが、これがすすむとパニックになるのかしら・・・とちょっと思ってしまいました。ともあれ、結構楽しい東京タワーです。 (photos:Miguel Sierra)

  下:「ヒルズカクテルでございます」・・・でもちょっと手が不自然?
















左:X'masシーズンだからか、下の広場にはこんなものもあります。

月曜日, 11月 06, 2006

Cuban Cafeにて

3日、築地の「Cuban Cafe」でのTALK&LIVEイベントに伺いました。

第1部は、竹村淳さんと岩本匡司さんによるトーク。竹村さんは、NHKのラジオで20年にわたり中南米音楽の番組のパーソナリティをつとめた、中南米はもとより音楽全般に造詣の深いスペシャリスト。岩本さんは中南米音楽の大ファン、1996年から97年におきたペルーの日本大使公邸人質事件では、人質の1人として120日以上を過ごしたという経験を持つ方です。この日のトークでは、ライヴのテーマであるパラグアイのお話のほか、当事者としてのこの事件の経緯なども語ってくださいました。

第2部は、パラグアイのアルパを操りながら素晴らしい声で歌われるホセ ルイス・バルボーサさんと、ギターのエルネスト河本さんによるライヴ。(河本さんも歌がお上手で、しかもケーナ演奏も素晴らしいのです!)中南米のフォルクローレはまだまだ勉強中の私にとっては初めて聴く曲ばかりで興味深々、優雅なイメージのあるクラシックのハープとはまた違った力強いアルパの魅力と、素敵な歌声、そして河本さんの絶妙な伴奏に惚れ惚れしながら、時間はあっという間に過ぎていきました。

終演後はしばし会場に残り、キューバのお料理をいただきながらおしゃべり。70年代あたりのミュージシャン裏話をいろいろ聞いてしまいました(^o^) 。4年ぶりくらいでモヒート(ハバナ発祥のラムベースのカクテル。ミントの葉がたくさん入る)も飲み、いい気分に。
ホセルイス・バルボーサさんと写真を撮っていただいたのですが、携帯を使いこなせていない私はフラッシュの操作がわからず、暗~いなかにホセルイスさんの白いシャツだけが浮かび上がる写真になってしまいました~(泣)。それにしても、多くの日本の方にとっては、中南米ってスペインより断然近い存在なのですね。スペイン語が話せれば言葉の不安もないし、なんだか中南米を旅したくなってしまいました!

木曜日, 11月 02, 2006

本たちを一気にご紹介


突然ですが、このひと月のあいだに読んだ本、今読んでいる本をご紹介します*
「おすすめ」のコーナーに書きたいのですが、なかなか更新できていなくて心苦しく思っております。。。でも近々更新しますので、ブログ以外のコーナーも見捨てないでくださいね*

さてまず読み終わったのは「我々はどこへ行くのか」川良浩和著(径書房)。この本についてはブログ日記でも言及させていただきましたので、ここではご紹介するにとどめます。あらためて「おすすめ」に書きます。ちなみに表紙の絵は、石坂浩二さんの作品。
そして「モーツァルト366日・新訂版・」高橋秀郎著(白水社)。1日あたり1ページ1曲、エッセイ風にモーツァルトの名作をとりあげて綴る形。写真やイラストも毎頁に載っていて気軽に読めます。モーツァルトに関する本は結構持っていましたが(高橋秀郎氏は「モーツァルト・遊びの真実」「人間の歌モーツァルト」などモーツァルトに関する著書も多数)、この本はある方に聞いて書店で注文し、仙台でのモーツァルトシリーズの前に読みました。

昭和史への一証言」松本重治・聞き手:國弘正雄(たちばな出版)は、ただ今読み進み中。松本重治氏は、1920年代にアメリカ・ヨーロッパに留学し、その後国際ジャーナリストとして素晴らしい業績をのこされた方。日中戦争から日米開戦、そして敗戦という激動の歴史を、日本の外交はどのように歩んできたのか・・・という内容で、これまであまり知らなかったことも多く、それぞれの事実をとても重く受け止めながら読んでいます。とくに西安事件や満州事変、日中全面戦争へと進んでしまう流れの裏では、日中両国で多くの人が和平への試みをおこなっていたことを知りましたし、ほんのささいなタイミングの違いで歴史が大きく変わってしまうという恐ろしさも感じました。
並行して、「操守ある保守政治家・三木武夫」國弘正雄著(たちばな出版)も。三木(元)首相の秘書官兼通訳でいらっしゃった國弘先生が、近しく交わった「三木武夫」という政治家とその精神、また(現代につながる)その時代を、一冊の本にまとめられました。
レバノン、北朝鮮、イラン・・・と世界情勢が緊迫するなか、唯一の被爆国日本で核武装論までがとびだしています。“日本人の良心”が求められている今、この2冊もぜひ読んでいただきたいなと思います。

下段真ん中の本は、タイトルちょっと判別できないですが、この横顔はあのアストル・ピアソラ。「ピアソラ 自身を語る」ナタリオ・ゴレン著・斉藤充正訳(河出書房新社)、ピアソラ本人唯一の回顧録、関係者の証言などによるエキサイティングな本で、日本語版は「ピアソラ研究の第一人者」と世界的にも認知されている斉藤充正氏が翻訳されています。“生涯反逆児”“闘うタンゲーロ”の生身の姿がつまっていて、これもおもしろく、就寝前に読み始めてしまうとなかなかやめられません~。

そして、スペインに魅せられた1人のアメリカ人が全てを捨ててスペインに渡り、フラメンコギターをマスターするまでを綴った「デュエンデ」、ジェイソン・ウェブスター著・田中志ほり訳(ランダムハウス講談社)。スペインの熱さがたちのぼり、あたかも自分がそこにいるような臨場感のある本です。ちゃんと読んだらおすすめに書きますので少々お待ちを*<これ実は私がちょっぴりお手伝いをした本で、最後のページにクレジットも入っています。>

まだまだいろいろな本がページを開かれるのを待っています。お馴染み・青柳いづみこさんの新刊「音楽と文学の対位法」(みすず書房)も、早く読み始めたくてうずうずしています。