土曜日, 12月 29, 2007

それでも地球は回ってる

先日のパキスタンのブット元首相暗殺の第一報はショッキングだった。しかし、私の受けた大きな衝撃はすぐに行き場を失った。アナウンサーは「暗殺されました」、とさらっと原稿を読み、すぐに他の超ローカルなニュースにうつってしまったからだ。この並列は非常に奇異に思えて、私の口はぽかんと開いたまま。
パキスタンという国の重要性をわかっているのだろうか・・・?これは、世界的にみても何か大変なことの序曲となってしまうかもしれないというのに。決して“遠い国”ではないのに、日本国民まだほとんどピンときていない感じ。あらためて、島国を痛感する。
下着ドロがつかまりました、ハイ何百枚パンツが出てきました、またまたワイセツで逮捕されました(つかまる人は絵に描いたようにお決まりの職業で)、コンビニ強盗でいくら奪われました、などなど私にはどうでもいいと思われる。いやどうでもよくはないが、ニュースで時間を割くようなことか?と思うわけ。それで何かを思考をする人がどれだけいるのか。インターネットはまだ選択の可能性が多いけれど、それでも巧妙に操作されているということは頭の隅においておいたほうがいい。
情報過多の現代、「思考する」いうのは本当に難しくなっている。

フセイン元大統領が処刑されたのはたった1年前、ちょうど今頃のことだ。でももう、少なくとも日本では誰も話題にしない。
やっぱり”遠い話”なんだ。

金曜日, 12月 28, 2007

怒り削除!

怒り心頭の夜中ブログ書き込みを読んだ方。あの波は11時間で消えました。真剣に向き合うこと、とまた胆決めなおし。

木曜日, 12月 27, 2007

みんな闘っている

荻窪での仕事のあと立川のギャラリアジョコンダに寄る。(ギャラリー店長・前さんは画家、彼とはこれからコラボレーション企画する予定あり。)ギャラリーを軸に集まった10名ほどの面子(ほとんど初対面)で学校教育、仏教美術・・・と会話は熱く飛び交い、写真家・金田一氏とは“曹洞宗”や“法隆寺夢殿”で盛り上がる。仏教が伝来した飛鳥時代が好きだったこともあり昔から仏教には興味あったのだけど、スペインでスペイン人のお坊さんと親しくなってから、曹洞宗に関してちょっと詳しくなったのだ。
これまた初対面のピアノ弾き3人で、初見六手連弾でスウィング。遊びなのに、一緒に弾きながらそれぞれの音楽的クセを即座にキャッチし分析してしまうのが職業病。

帰宅して、知人が制作に関わった「井上陽水スペシャルTV」を観る。四半世紀聴き続けている陽水さんと、リリー・フランキーさんを同時に観られるなんて最高。リリーさんは「東京タワー」が世に出る前から好きだったのですよ。ああいう人に色気を感じるのね私。来年は、陽水さんをぜひナマで聴きたい!(毎年言ってる・・・)

水曜日, 12月 26, 2007

オトナマズをチェック!

本日20時ON AIR! ミュージシャン・フォトグラファー中松義成さんがパーソナリティをつとめるネットラジオ(オトナマズ)番組「Cafe de Yoshi」、今年最後の放送にゲスト出演します。かなり素で話してます。数週間後に過去の放送としてアップされるので、今日を逃した方も大丈夫!でも忘れずに聴いてくださいね* 中松義成さんブログからオトナマズにリンクされてます。30日には、今年開局したFM桐生にもお邪魔する予定です!

クリスマスに

今年も残すところあと1週間。激動の1年でした。こんなこと滅多に思わないんだけど・・我ながらよく頑張った。覚悟というものを知った年でもありました。限りある人生で何を大事にするのか、ということを問いかけていった日々。最初はエッセイ的日記のつもりだったこのブログも、2年4ヶ月ほどのうちに慣れもあって少しずつ変わっていき、最近は、今後どうしていくかいつも考えていました。ということで以前から書いていたように、リニューアルを敢行します。
結局すべて人生。前へ進むのみ。

月曜日, 12月 24, 2007

クリスマス・イヴ

ネットラジオ出演のお知らせ

ミュージシャン中松義成さんがパーソナリティをつとめるインターネットラジオ番組「Café de Yoshi」にゲスト出演!オンエア(というのかしら)は26日ですが、この日以降も聞けるはずです。本番後の打ち上げの席での収録、はたしてどんなトークを飛ばしちゃってるのか、一抹の不安が~!勇気のある方は聴いてみてください。私のライブ演奏も流れます。こちらを参照*

日曜日, 12月 23, 2007

楽しいお話、お酒、そして音楽。

昨日は某ホールでのプライベートクリスマスパーティー。

JALの元チーフパーサー・曽我部さんの、プロならではの面白い旅のお話、同じく元チーフパーサーでプロ級の写真の腕前をお持ちの奥仲さんの写真展、そして私のピアノで世界めぐりミニコンサートの三つ巴コラボでした。クラシック曲のほか、普段のリサイタルではまず弾くことのないアルゼンチンタンゴ、ビートルズのジャズアレンジ、ガーシュウィンのミュージカルソングなども演奏、お客さまからは「気持ちよさそうに弾いてたねぇ!」とのお言葉が。タンゴやジャズ、ビートルズは、オールマイティな音楽好きの父と小さいころからよく聴いていたので、意外に身体に染みついているのですよね。楽器が素晴らしかったので(自分の楽器を持っていける弦や管楽器奏者と違い、その場所にある楽器を使うしかないピアニストにはそれなりのつらさがあるのです)、弾きながら音楽を楽しむことのできたコンサートで、気持ちのよい弾き納めとなりました。

こんなこともやりつつ。(いつの間にかSさん撮影、でもなぜかカメラ目線・・・)

ご馳走とともに、ワイン、シャンパン、生日本酒・・・やはり、いいお酒だとちゃんぽんしても酔い方が実に爽やか、絶対にあとに残らない。皇室御用達の勝沼の白ワイン、とっても美味しかった!日本のワインにこんなのがあるなんて!あとで名前を聞いておこう。

帰りは久しぶりの雨・・・でもとても温かい気持ちで帰路に着くことができました。今年のコンサートに足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!


土曜日, 12月 22, 2007

たまにはしっとり静かに飲みたい・・・けどそうもいかぬこの季節。

忘年会シーズンです。私も連日のようにいろいろな会に出席。先日は銀座にて、平均年齢70歳近い元気バリバリのセニョーレスお三方と、銀座の居酒屋にて会議と称した飲み会。遅れて到着した私は、ビールをとばして直、焼酎から。後ろの席10数人で盛り上がる若者たちの恐ろしく大きな声に負けじと声張りあげて反骨精神を叫ぶ、合計年齢ほとんど250歳の我々4人・・・少なくとも合計年齢は、彼らと拮抗していたのであった。それにしても皆さん翌日声が枯れてなかっただろうか。
全員自宅が遠いので早めにお開きにするはずが・・・楽しく飲んで話が盛り上がれば時間もあっという間なのであり、毎日起きている人身事故で電車がとまっていたこともあって、結局全員の帰宅が12時半を過ぎたようでした。ともあれ、ラテンアメリカ諸国とラテン音楽のスペシャリストの方々のアドヴァイス、とても参考になりました。来年の“下山静香ラテンを弾く”企画をご期待ください!
さて明日は、太極拳忘年会に顔を出したあと、某ホールでの会に呼ばれて演奏。今年はこれで、ほんとの弾きおさめとなります。
来週は、年賀状と大掃除~!

水曜日, 12月 19, 2007

睡眠と健康

健康トピックスで「仕事や通勤の時間が長い人は、睡眠時間が短い」という研究結果がまとめられたとのこと。でもこんなこと、当ったり前のことではないかしら?と、アメリカの学会が何年もかけて研究していたということをとても不思議に思ってしまいました。「7~8時間の睡眠がベスト」とかも出ていたけど、私は毎日8時間も寝ていたら大変、頭がぼーっとして仕事の集中度が低くなります。8時間寝るのと寝ないのとで数年の寿命の違いがあるというなら、私は多少寿命が短くなったとしてもあえて8時間睡眠を自分に課すつもりはありませんね。それでストレスを感じたら薮蛇だし、睡眠時間だけでなくいろいろな要因がからむでしょうし・・・それに占いと同じで統計ですから、個人差はあると思うんですよね。私はとにかく動いているのが心身ともにバランスがとれるタイプで、たとえば、ヨーロッパから朝成田着便で帰国したとして、そのまま仕事の現場に入って夜中まで、ということも全然平気。むしろこのほうが、時差ボケ防止になって助かります。まぁもともと時差ボケはないんですけれどね。なんて言ってますが、最近国外に出ていない私、ちょっと懐かし話になってしまったなぁ。
さてお茶でも入れて一服しましょう・・・

土曜日, 12月 15, 2007

手帳に支配されないように

私は手帳というものをあまり活用できていないようです。毎年、暮れも押し迫ってくるとかなり迷って新しい手帳を選ぶのですが(軽くてシンプルなのでいい)、結局、ふと気づくと毎日持ち歩いているだけで、予定はどんどん頭の中のカレンダーにインプットしていっている。このほうがいいのは、予定を聞いてすぐに手帳に書き込んでしまうと、“手帳に書いた”という安心感で、情報が実際には頭に刷り込まれないままになることがあるからです。とはいっても、あまり自分の記憶力を過信するとのちに顔面蒼白となる事態を引き起こすこともあるので、何回も意識的に刷り込みをして、注意を怠らないようにしています。「そんなことをするより、いつも手帳を確認する作業をすればいいのでは?」・・・確かにそうなんです、習慣の問題ですよね。 しかーし。私は脳ミソを使うほうを選びたいのです

今日の夕方、ふたつ用事を済ませて帰路の電車内で突然「あっ!!今日はあの予定が入っていたのではっ!?」と思い出し、驚きのあまりドッキーンと心臓が鳴り、その瞬間息を吸い込みすぎて過呼吸になるかと思いました。あぁ、あれはキャンセルになったんだった!と4秒後くらいに思い出し、ものすごくホッとしました。こわいこわい。
ビジネスの世界ではこんなことやってたらいけないと思いますが、私はあえてちょっぴり“いい加減”でいたいという気もします。手帳にぎっしり時間刻みで予定を書き込んで、それに合わせて自分が動いて1日が終わるような生活、学生時代にやっていたけど、ずっとあんな人生だったらはっきり言って嫌だな。

日本ってみんな忙しくて、ずいぶん前から予定を組まないと物事まわっていかない、だから突然誰かをお誘いしようとしても無理なこと多し。その点、ヨーロッパでは楽でした!ひと月先の予定なんて、決めたことなかったし、「今日の何時、空いてる?」でも別に困ることはなかった。演奏会だって、そんなに前から宣伝しなくても大丈夫だし。ひとつには、東京は規模が大きすぎるということがあるんでしょうね。私の場合、都内のどこかの地点への片道所用時間が1時間以内だと、「近い!」という感覚ですが、これがパリやマドリッドやウィーンだと、中心から1時間も電車に乗ったら・・・ほとんど小旅行、どこまで行けてしまうやら!

水曜日, 12月 12, 2007

コンサートお知らせ

12日(水)赤坂カーサクラシカにて今年最後のライブ
Shizuka presents ピアノで世界旅行!vol.3 フランス編
1st:19:00~ 2nd:20:15~ 3rd:21:10~
ミュージックチャージ2100円

ドビュッシー:アラベスク第1番第2番、ゴリウォーグのケークウォーク、亜麻色の髪の乙女、月の光、パスピエ、ヴィーノの門、喜びの島 ほか
フォーレ:シシリエンヌ、パヴァーヌ、無言歌第3番
クープラン:ティク・トク・ショクまたはオリーブ搾り器
サティ:ピカデリー、ワルツ=バレエ、ジムノペディ第1番、グノシェンヌ第3番

など、フランス音楽の名曲オンパレード。「カーサクラシカ」は赤坂見附、赤坂駅より徒歩3分、APAヴィラホテル隣のオレンジボックスビルB1です。ご来場お待ちしています!

月曜日, 12月 10, 2007

文楽の夜

急なお誘いを受け、久しぶりの文楽~!実はこの12月公演、咲甫太夫さん関係からご案内いただいていましたが、今月は無理(>_<)と諦めていたのです。
ニットのミニワンピで足取り軽くうきうきと、国立劇場の楽屋口へ。人形遣いの吉田勘弥さんに案内していただき、楽屋の並ぶ廊下を抜けて舞台裏を見学。人形を間近で拝見し、主遣いが担当する首(かしら)と右腕の部分に手を入れさせていただきました。おぉ、結構な重みが!
勘弥さん「これは一番軽いほうで、鎧をつけた人形などになるとかなり重いんですよ」「ふむふむ、さもありなん」
さて人形を持たせていただいたものの、不器用を自認している私・・・それに加えて、両手中指にまいていた絆創膏のせいでまったく感覚がわからず(中指が重要なのだ)、なんともみじめな遣い方に。同行のKさんに「静香さん、お人形にそっくり!」などといわれたものだから、とんでもない、とかしらを操る棒を左右にまわし「いやいや」をさせて否定していたら、勢い余って指がすべり・・・首が後ろへカクッ!
「あらっ、ムチ打ちになったわよっ静香さん!」「ご、ごめんなさい!」
舞台脇にも行き、幕が上がる前の舞台の端っこにもちょっと足を入れさせていただきました。その後、舞台で人形を遣っているところを横から拝見し、感激して熱くなり背中に汗。

走って客席へ、いよいよ本演目鑑賞です。今月は「信州川中島合戦」輝虎配膳の段、「新版歌祭文」座摩社の段、野崎村の段。
「信州川中島合戦」では、さきほどお会いしたばかりの勘弥さん、そして咲甫太夫さんも出演なので、どちらを見てもちょっとドキドキ。しかしすぐに人形の世界に没頭、後半徐々に緊張感が高まっていくのが圧巻。
「新版歌祭文」座摩社の段では大いに笑え、野崎村の段は何度観ても考えさせられます。今日も胸が痛かった。勧善懲悪などではなく、出てくる人物全てに理があり義があり、それぞれの気持ちがすごくわかる、と思ってしまう(あっ性悪な“小助”は別かな)。こうして同じ演目を何回か観ていくと、いろいろなことがみえてくるようになるのだなぁと思いました。(クラシック音楽もそう、最初は「よくわからない」と思っても、回を重ねて聴いていくうちに耳が育ってくるのです。)歌舞伎や文楽を観始めたころは、台詞や語りの内容がなかなかすんなりとは入ってこなかったのだけれど、今はもう普通に聞いてるだけでわかる。今日は、語りのなかにこんなにも「言葉の遊び」があったのか!というのが発見でした。

では、本日印象に残ったフレーズ(なんでカタカナ語を使ってしまうのだ!?)で今日の日記はシメ。
“恨みの丈を 友禅の 振りの袂に北時雨ェェ・・・”

日曜日, 12月 09, 2007

グラシア報告



グラシアサロンコンサートシリーズⅡ-vol.2、そしてグラシア第4回例会(という名の楽しいお食事会、もちろんお酒付)は盛り上がって終わりました。他のご予定をやめてご来場くださった方々も多くて、ほんとうに感謝感激でした。
コンサートでは、蔀英治さんのとても音楽的な朗読との初コラボレーション、堪能していただけたのではないかと思います。
國弘正雄先生にも久しぶりにお会いでき、いいお話をうかがうことができました。会場がお住まいに近かった坊啓子先生(ミュージックセラピスト、私のピアノ人生の最初の10年をご指導くださった先生です。リンクをご参照ください)は颯爽と自転車でご来場!建築家、美術家、和装の先生、医・薬研究の方、翻訳家・・・と様々な業種の方々が集い、質問も飛び交い楽しい集まりとなりました。
皆さまありがとうございました!

今回も1日4食をやってしまいました。さらに帰宅後もコーヒーに和菓子。そして今度は・・・水曜日のライブの準備です!

金曜日, 12月 07, 2007

冬の到来を指で感じ

指先が痛いです。毎朝毎晩のクリームは欠かさないようにしていたのですが、でもやはり、例年通り冬には勝てなかった・・・。パックリいく前のあやうい状態が続いています。寝るときは紫雲膏ぬって絆創膏をまくんですけど、ピアノを弾くときはどうしてもはずすことになるので、徹底しないんです。指先を使う多くの職人さんと同じように、ピアニストは指先が非常に敏感。指先のちょっとした異状が、感覚を狂わせ音に影響してしまうので、水絆創膏すらできません。かといって痛い状態のまま弾くのも、かばって加減してしまうのでよくないのですが。明日の本番では割れて鍵盤を血に染めてしまわないように祈るばかり・・・それはちょっと大げさかな。

先日は「中国飯店」で上海蟹。高級紹興酒をお供に、老酒に漬けられた“酔っ払いがに”からスタートし快調にとばしました。いろいろ少しずつ注文してホールのチーフマネージャーさんに「それで十分だと思います、食べきれないかもしれませんよ」と言われたのに、そのあとさらに汁そばとデザートをオーダーしたという・・・。話のテーマで一番盛り上がったのは「毒」。ワーグナー、ドビュッシーからシーレ、ムンク、フジタとめぐりめぐりました。「人畜無害なものはさ・・・」と話しかけた氏をさえぎって「私には要りませんね!」と言い放って目をテンにさせてしまいました。無意識って、こわい。
翌日の朝ご飯は、お店からお土産にいただいてきた肉まん、あんまん。ごちそうさまでした。

木曜日, 12月 06, 2007

実はこんな過去が!

深夜まで起きていることが多いので、たまにはついテレビをつけてしまうことがあります。とはいえ、結局仕事に集中していてほとんど見ても聞いてもいないので、電気の無駄かもしれないのですが・・・

しかし。このあいだふと目をやると、なんとパタリロが映っているではありませんか。マリネラが舞台の正規の(?)ストーリーではなく、時代劇っぽいもの。昔のとは声優さんが違うようだから、再放送ではなくて今また新しくアニメが作られてるのかな?と思いつつ、懐かしさのあまり見てしまった・・・。実は私、中学のころかなりのパタリロ!オタクだったのです!(言っちゃった!)あの、ときに知的でブラックなギャグの世界にはまっておりまして・・・我が家で私はテレビ視聴原則禁止だったため、アニメ放映されていた頃は時々テープに録って、それを覚えて聞きながらすべての登場人物になりきって、ひとりアテレコ劇場。それを軽井沢だか小諸だかへのプチ家族旅行の車内でやっていたんだから、今思えば、それを聞かされる両親は実は迷惑だったのでは!
でも面白いだけでなく、涙してしまうストーリーなんかもあったんですよ。しかし私のパタリロ!単行本コレクションは66巻までで止まっております。一体、何巻まで出ているんだろう?

最近深夜「地球(テラ)へ・・・」に遭遇したときも驚きました。「もやしもん」も1回だけ見たことあります。あるコンサートの打ち上げで、「音大ものだった『のだめ』ブレイクの次は、農大ものの『もやしもん』がクルはず!」と力説する小沼純一先生に賛同したのがいつのことだったか。その席では「もやしもん」を知ってる人は他にいなかったのだけど、やっぱり最近アニメになりましたね。ほんわり浮遊するかわいい菌たちにひそかに萌える人がいるはず!「あたちはトリコイデス、通称・黒カビッ!」・・・萌え~。なんてね。

ちなみにここでいう「もやし」とは、酒を造るのに必要な種麹のこと。この種麹屋の息子が主人公で、彼には細菌が見え、つかめるという特殊な能力があるのです。細菌たちも我々と同じこの世界で共生しているんだとあらためて思えるし、楽しみながら勉強にもなっちゃいますよ。

火曜日, 12月 04, 2007

HPリンク&コンサート情報

ギターとピアノのデュオ「デュオ・シルフィード」さんのHPへのリンクを追加しました*ギターは、素晴らしい演奏のほかギター曲への数多いアレンジでもご活躍の竹内永和さん(オリジナル曲も素敵です)、ピアノは、パリとボストンに留学し華やかな経歴をお持ちの下森佳津美さんです。演奏会には私も伺ってます。どうぞごひいきに!

そういえば私のHP、とうとう丸1年固まってしまっていてなんとも申し訳ありません。ブログだけでは演奏会の予定などのお知らせもままならず、これではいけない!と思っています(>_<)年が明けたら、私生活のうえでも大きく区切られることになるので心機一転・・・HPとブログの大幅リニューアルを予定しています。お楽しみに! ちなみに今年これからの予定は、8日(土)に桜台の「夢魚」にてグラシアサロンコンサートシリーズⅡvol.2<シューマンと詩の世界>17時開演、朗読には俳優・朗読家の蔀(しとみ)英治さんをお迎えします。続けて後援会「グラシア」例会&プレ・クリスマスパーティー(非会員様も参加できます)で飲んで食べての交流会。12日(水)はおなじみ赤坂のカーサクラシカ<Shizuka presents ピアノで世界旅行!vol.3 フランス編>19時スタート、別プログラムにて3ステージ。そして17日(月)14時からは、地元・桐生の桐生市民文化会館で<下山静香ミニコンサート&グラシア例会 in 桐生>を開催します!こちらは軽食・ケーキつきの交流会ですが、すでに満員御礼(定員オーバー)となっています。

12日のカーサクラシカライブはまだ予約受付中です。フランス名曲オンパレード、トークでは10年近く毎年通っていたフランス話のほか、“色気とは?”に関するお国ぶりの私的見解なんかも出るかもしれません!?東京での今年の弾き収めとなっていますので、お仕事帰りにでもぜひお立ち寄りください。お待ちしています*

日曜日, 12月 02, 2007

そういえば、何年こたつに入っていない?

12月に入りましたね!なんだかんだ言っても、昔に比べてると冬があまり寒くないような気がします。まぁ12月なんて、まだまだ序の口ですけれどね。それに、ウィーンやモスクワやニューヨークに住んでる友人たちにの冬に比べたら・・・穏やかなもんです。

スペインは冬も暖かいんでしょう?とよくきかれますが、スペインといってもあんなに広い国。北と南、内陸と海岸沿いなどによって気候も様々です。地中海沿い、たとえばバルセロナなどは暖房設備が整ってなくても過ごせますが、マドリードの冬はまあまあ寒くて、日中でも気温がマイナスになることしょっちゅうでした。最後に住んでいたサラゴサでも、街路にたっている気温計はよくマイナスになってました。でも家の中は、バスルームにいたるまでのすべての部屋にお湯で温めるパネルヒーター(なんていいう名前なんでしたっけ?・・・オイルヒーターの、オイルの代わりにお湯が回るやつです)が備え付けられているので、快適そのもの。家の中では半袖で過ごす人も。ヨーロッパはこのタイプが多いですよね。日本もこの暖房が普及すればいいのになぁ。エアコン冷暖房はあまり好きじゃないのです。

そういえばマドリードでの初めての冬に給湯器が壊れたことがあって、そのときは3日くらい、家の中で帽子、マフラー、セーターを何枚も着込んだ上にコート、手袋という格好でした。シャワーもお湯がでないから、キッチンで何度もお湯をわかして、それをちびちびと使ったりして。パリなどでも市内は古い建物が多いので、お湯が出ないとかシャワーが壊れたといった水周りのトラブルはよくあり、留学生はこの手の話には事欠かないといえるほどで、特に珍しいことじゃありません。それで大家さんなんかと権利を主張して闘わなくてはいけなかったりするので、どうしたって強くなります。(パリでのあの大ストライキを見よ!パリのストは名物ですね)でも、そんなことくらいでその国の悪口を言ってはいけないのだ。日本の和合精神で全てが収まると思ったら大間違い、と思ったほうがいいのです。頷いてばかりいたら大変なことに・・・!
それにしても、日本って、ほんとに至れり尽くせり。そしてとてもシステマティックで、目に見えないコントロールが効いている。守られて恵まれきってる上に、不平不満を言うんだなぁ、欲というのは終わりがないんだ。なんて妙に納得したりしてました。

なんだか話が脱線。ここのところ、家の中でも走り回り、お昼は移動しながらチョコレート1個でしのぎ、2時半より前に寝ることはない・・・という毎日で、頭をほぐすためにちょっと違う世界の話をしたくなってしまったようです。あ、でも朝起きぬけには、がっつりと豚の角煮!お野菜たくさん!果物!それでも足りずにドーナツとコーヒーでシメ!みたいな食事をしてますから、大丈夫!だって、朝ってとってもおなかが空いてるんですもん*

木曜日, 11月 29, 2007

活力をいただいた1日

今日(昨日)はカホンを持って芸大へ出講。専用のキャリーバッグを持っていないので、半透明の大きな袋でくるんで、ヒモを通して取っ手をつけた状態でした。千代田線に乗り込もうとしたとき、後ろから1人のおばさまが「それ、なにが入っているの?」と話しかけてきました。「あ、これ楽器です。打楽器なんですよ」と答えると、「あらそうなの~!私はてっきり、動物が入っているのかと思ったわ」確かに、丸く穴の開いている部分から小動物が顔を出しそうかも。

授業を終え、カホンは大学に置いて銀座へ。今日から松坂屋7階で、このブログにも何度も登場している友人のスペイン人陶芸家・アンドレスの陶展をやっているのです。イタリア人と結婚したお友達へのお祝い用に素敵な小皿の5枚セットを買わせていただいてから、久しぶりの再会だったのでパートナー由美子さんと3人で地階に降りて、お茶しつつおしゃべり。アンドレスは今年も続けざまにいろいろな陶芸の賞を受賞して、素晴らしい活躍ぶり。母国スペイン、そしてドイツのギャラリーでも個展の話があるそうですが、焼きものに関してはやはり日本が一番活動しやすい場所のよう。お互いがんばっていこうね!と再確認してお別れしました。ジャンルは違えど、応援しあえる間柄って力をもらえます。個展は12月4日までやっているので、銀ブラがてら是非訪ねてみてください!

次は新宿へ移動、来日中のパラグアイのギタリスト、ルス・マリーア・ボバディージャさんのコンサート(ゲストはアルパ奏者のルシア塩満さん)。聴き応えある素晴らしい音楽会でした。100名ほどの会場に、濱田滋郎さん、上原由紀音さんといったスペイン・ラテンアメリカ音楽のスペシャリスト大先輩の方々、多くのアルパ奏者や取材に来ていたパラグアイの大新聞の記者さん、パラグアイ大使館の方々など華やかな顔ぶれでした。これらの皆さんとお話ができたのも楽しかった。
コンサート後は、ルスさん、ルシアさんを囲んで打ち上げ、スペイン語が飛び交う宴。普段はビールをジョッキ1杯飲み干すのも大変な私ですが、今日はジョッキ2杯を完飲。自分の本番後でもないのに何故?・・・最後は5本締めでお開き。
1時前に帰宅し、また仕事仕事。夜食を作りたい誘惑にかられつつ。

水曜日, 11月 28, 2007

徹夜のあと・ふたたび

昨夜10時半からノンストップで続けた事務作業がひと段落。夏ならもう完全に明るいはずのこの時間・・・まだ真っ暗なのね。事務的な作業というのは頭脳労働ではないから、特にエネルギーの消耗はないのだけれど、やはり腕から背中が疲れてます。これがピアノなら、何時間弾いても疲れないのになぁ。

机を離れたら、ものすごい状態になっていたので思わず笑ってしまいました。こ、こんなところを見せていいのだろうか?!と思いつつ、つい撮ってしまった。しかし何がどこにあるのかわかっているのが不思議。これが整理整頓されてしまったら、わけわからなくなるの。いやそれにしても、多少は整理すべきでしょう・・・ 作業が終わったら。今日のところはこれにてご免。

月曜日, 11月 26, 2007

図書館ふたつ

午後一、国会図書館とどちらにするか迷ったあげく都立中央図書館へ。しかし!目的の本はここではなくて、多摩図書館に所蔵されているのであった!そして多摩図書館は今日から2週間休館・・・ せっかくOPACで調べてから行ったのに、細かいところまでは確認してなかったというわけです。また詰めが甘いことやってしまいました。
せっかくなので、落ち葉が敷かれた有栖川記念公園を散歩。そして道すがら人間観察。広尾はあまり縁のないところで、数回しか行ったことなかったけど、やはり外国の方が多いんですね~。看板も英語が多いし、Tokyo Maid Serviceなんて広告も・・・そうか大使館勤めの方々はメイドさんを雇うものね。すれ違うママたち(みな私より歳若い)はあくせく苦労などしたことなどないような迷いのないお顔だちで、絵に描いたような(お帽子に蝶ネク)おぼっちゃまおじょうちゃまをお連れになっていました。
メトロをちょこっと乗り継ぎ、今度は国会図書館。すべてが合理化されていてスムーズに借り出し、複写を済ませ1時間で退館。国会議事堂、議員会館が並ぶあの一帯は、銀杏並木がなかったらなんとも殺伐とした非人間的な風景になるだろうなぁ。時空が薄い感じがして、恐ろしくさえありました。

土曜日, 11月 24, 2007

子供の可能性ってすごい

今日(もう昨日)は、ピアノのレッスンに来ているMちゃんが出るヴァイオリンの発表会。ルネこだいらまで自転車で行ってみました。30分で行けることが判明。多摩湖自転車道、とても気持ちよかった!

年少さんから小学校低学年までの男の子女の子が、ヴァイオリンを手に立派に暗譜で演奏する姿に感動し、私は不覚にも涙してしまいました(最近、涙腺が緩みすぎなのだ)。このころの子供たちはまだ邪気がなく、大きな可能性を秘めた不思議な力が感じられます。残念なことに、その後そのパワーが弱まっていってしまうことが多いのだけれど・・・バランスのとれた成長のためには、それも通らなければならない道なのかもしれません。
時には泣きながらでも一生懸命練習しただろうあの子供たちにかつての自分をみていること、そして、私はまだ母になったことないけれど、子を見守る親の気持ちになったこと、そして、弟子を見つめる先生という立場にもあること。この三つが私の琴線を刺激したのだと思います。子供に教えられることが多いというけれど、本当にそうだなと思いました。
舞台に立つ小学2年生のMちゃんは、身体は小さいですが堂々たるもの。合奏では、みんなを率いるコンマスとしてもがんばっていました。ピアノもずっと好きなまま、続けてほしいな。

木曜日, 11月 22, 2007

わが青春のヘッセが・・・

本棚からヘッセの詩集を出そうとしたら・・・押しても引いても手前側の可動式棚が動きません!ドイツ文学の文庫本が取り出せない状態で、あせっております。この棚たまに動かしてなければいけなかったのだなぁ。仕方がないからもう1冊買っておこう。
ジャン=パウルの本も近隣の図書館にはなくて国会図書館に行かなければならないのに、昨日も明日も休館日。国会図書館なんて、20年近く前に明恵上人の資料集めに行って以来で、どうだったかほとんど覚えていないのですが。困ったことに、近隣の図書館はまったく使えないんです。買えるかなと思ってネットで調べたら、1万円前後で卒倒しましたし(>_<)
本も足らない楽譜も足らない。100万円あったら何に使う?って時々聞かれるけど、超現実的な答えをいえば、全部使って本と楽譜と音源!他の物なんか後回しでござる。

水曜日, 11月 21, 2007

愛する食べものたち

美味しくて人に贈りたくなるもの(食べ物編)ベスト3!「モーニング」のヨーグルト、「ガトーフェスタ・ハラダ」のラスク、そして「星野物産」の上州手振りうどんです。

福島県は郡山にあるヨーグルト専門店「モーニング」では、プレーンのほか季節折々の果物をふんだんに使ったヨーグルトがとっっっても美味!別世界が広がります。これは郡山に住んでいらっしゃる、“私のファン第1号”としてずっと応援してくださっている方が時々贈ってくださるのですが・・・今日の夕方「ピンポーン」とやってきました、秋のヨーグルトが!キッチンに走りこみ箱を開けると、現れたのはラ・フランス、ナタ・デ・ココ&甘夏、アロエ&キウィ、そしてプレーン。迷いに迷った挙句、「ナタ・デ・ココと甘夏」をオープン!最初はちゃんとお皿に移していただいていたのですが、そのうちバケツアイスを抱えて食べるアメリカ人のようなことに。やめられない止まらない、あぁいろんな人に分けてあげたい!すべて注文を受けてから製造され、フルーツ入りの季節のヨーグルトは製造日から4日で消費しなければならない、というはかなく短命なもので、巷にはびこる食品偽装とは無縁の世界なのだ!(そもそも本当の料理人なら、偽装なんていう食材とお客様双方に対しての裏切り行為などできないはずですよね。)緊急招集をかけてヨーグルトパーティーでも開きましょか。

ガトーフェスタ・ハラダのラスク「グーテ・デ・ロワ」(王様のおやつ=お茶会の意味)もクセになります。ラスクといったってただ余りパンをお菓子にしたってもんじゃあないのだ。フランスパンは小麦粉、イースト、水、塩といった原料全てが厳選されたもの、仕上げに使われるバターやグラニュー糖も最高級なのであーる。片面にホワイトチョコをコーティングしたのもあるんですが、これはまだ試していないんです。あぁ食べてみたい。私は直接頼むことが多いですが、最近、新宿京王百貨店や松屋銀座本店にも直営店ができてます。

さて星野物産さんのうどん、これはお贈りした皆さまから「あのうどんが忘れられない!!」と必ずリピートリクエストをいただくんです。うどん処として有名な土地は日本各地にあると思いますが、上州もそのひとつ、そしてここは私の地元(正確には隣り町)にある会社です。上州の地粉100%、もみ切り打ち製法で作られた手振りうどんは今年の「モンド・セレクション」(ベルギー・ブリュッセルが本部)最高金賞を受賞。煮込みが美味しいこの季節、けんちんうどんや「おっきりこみ」(上州の代表的な郷土料理)も興味津々。もちろんおそばも美味しくて(こちらは信州そば)、ある方に前の年にお贈りしたのがおそばだったのを忘れておうどんにしてしまったら、「おそばを待っていたの~」とのお言葉をいただいたことも。今年もおそば、待っててくださいね!

なんだかお店の宣伝みたいになっちゃった?

火曜日, 11月 20, 2007

帽子にマフラー、手袋で

さむーい!小春日和のあとは一気に冬の冷気がやってきましたね。
毎年早くも11月半ばから見られるようになるクリスマスのイルミネーションや飾りつけ、私はそれをみると「まだ紅葉もしてないって~!」と腹立たしさとともに大きなため息つくタチなんですが(宗教的理由ではございませんよ!イエス・キリストのお誕生日を敬虔な気持ちで祝うのは素晴らしいことと思ってます)、こう息が白くなるほど冷えてくると、まぁいっかと赦せてくるのがゲンキン。あれ、前にもこんな話書いたかなぁ?でもねやっぱり、飽きてきちゃうから、12月に入ってからでも十分だと思うな。
高校・大学時代から、「イヴの夜」を目的地にボルテージあがるカップルが増えていく街の雰囲気なぞ、まったくの「人ごと」でした。まず、なぜイヴの夜に照準を定めなきゃならないのか?がわからなかったし。好きな人との記念日なら、もっとオリジナルなもののほうが素敵じゃない?

月曜日, 11月 19, 2007

プチ・トリビアその2

最近テレビのCMでやたらとクラシック音楽が使われているのはなぜか? ・・・これはあながち「のだめ」ブームによるものだけではないらしい。ミュージシャン中松義成さんによれば、「著作権がいらないから」なのだー。たとえば伝説のロックバンド・クィーンの曲を使おうとすれば、軽くウン千万というお金がかかってくる。こともある。しかし経済的にまだなかなか厳しい今の日本、企業はなるべく宣伝費を減らしたい。で、著作権がかからない(厳密には音源使用に対する費用はかかってくることがありますが)クラシック音楽をそのまま、またはアレンジして使うのが最近の流れなんだ、ということなのです。さすが、特許関係のお仕事にも携わる中松君。

それにしても、クラシックにも「いいとこどり」「さわり知り」の形が入ってきてしまいましたね。もちろん入り口としては悪いことではないですが、文学にしろ映画にしろ、一番有名な文章とかシーンとかだけをかじって、その作品全体を知ったかのような錯覚に陥るのは愚の骨頂でありますでしょ?作者も泣く。

この日ナカマツ君からは、先日ゲストに呼んでいただいたネットラジオ番組の件でお電話いただいたのですけど、丑三つ時まで話してしまったですよ。メールで済ますことばかりのこの時代、「電話で長く話す」っていうことがとってもアナログに思えて新鮮でした。

日曜日, 11月 18, 2007

プチ・トリビア

同じマンションの住民でいらっしゃるT氏、九州男児で元・海の男。やんちゃでならした九州時代や、世界中を周った航海にまつわる話がとっても面白く(シャレも)、いざというとき頼りになる方なんですが、今日もこんな話を聞きました。
「関空の滑走路の下には、車体が埋まっている・・・」
                         梶井基次郎さんごめんなさい。 
消火水ラインの腐食の原因が、掘ったら管と接した状態で出てきたコーヒー缶かもしれない(異種金属間電位差により電流が発生するため)、建設時に作業していた人が放り込んでそのまま土をかぶせてしまったんだろう、という話から、「建設現場っていうのはほんとびっくりしますよー!関西空港の建設時、現場に何回も仕事で行ったけど、もう用のないトラックとか平気で埋めよるんよ!あそこには、車が何台も埋まってますよ」

ちなみにT家では、私は「走りの下山」という称号をいただいてるそうな(パシリじゃないですよ)。光栄です(?)。

土曜日, 11月 17, 2007

画面を通して旧友に会う

今日は久しぶりに早く寝よう、と思ったけれど、教育テレビでヴィオラ奏者の清水直子ちゃんが演奏しているのでそのまま拝聴。
学生時代、直子ちゃんの実技試験伴奏したことあるんだけど、あのころはまだ、彼女がこんな世界的ヴィオラ奏者になるとは想像していなかったなぁ。卒業後かなり経ってからミュンヘンのコンクールで優勝してそこから脚光を浴び始めた、いってみれば遅咲きの華。そこがいいのです。学生時代はあまり目立たなかったけれど、その後わが道を生きいまや世界を舞台に輝く彼女を、私はひそかに誇りに思っている。音楽に没頭する彼女の姿、観客に応える笑顔をみて、本当に嬉しい気持ちになりました。ベルリンフィルの首席ヴィオラ奏者も務める直子ちゃん、これからも大いに活躍して!

木曜日, 11月 15, 2007

スペイン料理また1軒

先日、渋谷のスペイン料理「サン・イシドロ」へ初見参。某マネージメントの優秀なスタッフさんたちと打ち合わせと称してほとんどお食事会のノリ。でもそういうところからヒントが生まれるんですよね。軽くて、でもなかなか美味しい赤ワインもすすんでベテランH氏(歳は私とほとんどかわらないらしい)はズバズバと、的確なのであろう助言をくださり、「どう思うぅ~」というつもりで隣を見れば、Iさんはぽわ~んといい感じで微笑。別れ際、「よく考えてみてください」といわれ、私もそろそろ計画性を持つべきか・・・と真面目に考えました。天邪鬼だけど素直な私。つい、何から何までひとりでやっていると思ってしまうのだけど、で実際、自分でやらなければならないのだけど、こうやって親身に考えてくださる方が少しでもいるだけで感動する。何から何までひとりでやるのも、考え直したほうがいいのかも。
H氏「人は、思ってるほど遠くへ行けないもの」
でも行きたいのよ~どこまでも。いけない?

それにしても、お料理思ったより美味しかったです。かなり日本人向けにしてるけど、それがいい意味で繊細、でいてちゃんとスペイン料理の味。いただいたのは、シンプルなサラダ(スペインの家庭で食べるような)、いわしの酢漬け、クロケッタ(この日の中身は真鯛)、オリーブ、砂肝のシェリービネガー煮、などの定番に地鶏の炒め焼き、魚介のパエリャ。「味が濃い」などのネットの書き込みを見てしまって少々不安を覚えていたのだけれど、あんなのほんとアテにならないです~。結局それぞれの主観や好みでしかものを言えないし(誰もが”来栖けい”になれる訳でなし)、もっと悪質な魂胆で書き込む輩もいますからねぇ。くわばら、くわばら。
昨今「やらせ」と「偽装」ばかりで、「振込め詐欺」からこっち善良な日本の民もかなり「疑うこと」を覚えたのでは。ヒラリーもやらせ質問依頼が発覚、でもまったく驚かないでしょ、「自分の陣営はそんなことしない」と言ってるほかの候補者だって真実味なし。

水曜日, 11月 14, 2007

奥多摩で秋

昨日は奥多摩へ。いいお天気でちょっと歩くと汗ばむほど。
お目当ての鳩ノ巣渓谷は、台風の影響で遊歩道が通行止めになっていて断念、かわりに数馬を通り奥多摩駅まで歩きました。
御岳渓谷を歩いたあと玉堂美術館に寄りました。川合玉堂は前から好きでずっと行きたいと思っていたのですが、あまりの規模の小ささにびっくり。。。




月曜日, 11月 12, 2007

徹夜のあと


昨日の太極拳では、最近の練習不足を痛感しました。舞台の上での表演を客席から見られているということでどこか気が散ってしまったこともあるのか、普段はなんともないところで足がぐらついてしまいました。気の充実が目的なのに気が散ってしまってはダメダメです。

今日はさわやかな秋晴れの空を恨めしく思いながら、またまたひたすら書類作成。数週間前からエラーが出て使えない状態になってしまっていたブラザーの複合プリンタ、どうせ買い換えることになるのだろうなと思いながら先日お客様コールセンターに電話してみたら・・・なんとも丁寧な応対、そのうえ、購入後2年は経っているのに無償で修理してくれ、修理中は同じ機種をこれまた無償で貸し出してくれる(未使用のインク付)という素晴らしいサービスを受けました!翌日の午前中に貸し出し機が届き、その箱に今度は自分のを入れて、着払いで修理センターに出荷。プリンタがないと何も進まなくてとっても不便だったので、ありがたいことです(もっと早く電話すればよかった)。この良心的アフターケアと迅速なスピード、感動しましたね。こういうところさすが日本企業。

パソコン仕事は今日のうちにキリをつけて、明日はぶらり、秋満喫の旅に出るのだ!と心に誓ったのでした。

日曜日, 11月 11, 2007

雨の夜、静かにお仕事(BGMなし)

ここのところ〆切ぎりぎりでの書類作成が続き、今日も徹夜になりそうな予感。で、先ほどしっかりと夜食をとってしまいました。だって~こんなときの気分転換には料理が一番でしょう。それにしても、12時前に眠りにつかず(12時前就寝なんてことは1年を通じてまずないですが)午前2時半に夜食とは、美容の達人からすると「もってのほか!」なんだろうなぁと思いますが。身体のサイクルのためには、12時前に寝て5時前に起きるほうがいいのかもしれないけど、仕事を残したまま寝るということがどうもできないのですよね・・・。
明日は、朝からお弟子さんにレッスンをしたあと、夕方にある太極拳・太極扇の表演の舞台に駆け込む予定。(ということはいつご飯を食べるのか?・・・)舞台で太極拳は初めてなので、ちょっと緊張です。扇を落とさないように気をつけなくちゃ!

金曜日, 11月 09, 2007

ぴあのピア

NHK-BShi「ぴあのピア」に、月曜から3回出演しています。偶然観た、という方々から「なんで知らせてくれないんだ~!」というお叱りの電話やメールが。スミマセン。「テレビの中の静香さんは、なんだか違う世界にいる感じでした」「テレビでもいつもの静香さんでした」と反応も様々。実は自分が観ていないのでなんともいえないのですけれど、皆さまのお声ありがたく嬉しい限りです。まだこれから間に合うのは今日BS2の再放送、午後6時45分~55分と、日曜日にある1週間まとめて再放送(BShi午前6時~6時50分)です。

木曜日, 11月 08, 2007

長い夜

昨夜は、5年ほど前スペインで日本語を教えていたフェルナンド君とメールのやりとり。15歳も年下に「自分を赦すことを知らなくちゃいけないよ。」と諭された。教えていたときは本当に無口な子で、ほとんど私ばかりが話していたものだけど、ずいぶん大人になってるんだろうなぁ。スペイン、なかでもアラゴンの男の子は表面的じゃない優しさを持ってて、それを素直に伝えてきてくれる。わかった風なことなんか言わないんだ。泣けた。

今日は半蔵門~北千住~浅草~立川~吉祥寺、そして帰宅。練馬と江戸川橋と大塚の用事はこなしきれず残ってしまった。夜中はピアノの前でリルケと谷川俊太郎とボルヘスとシューマンとドビュッシーとピアソラをとっかえひっかえしながら、プログラム構成を考える。私の魂は再びシューマンと近づいている気がする。でも、今度は飲み込まれたりはしないのだ。

月曜日, 11月 05, 2007

Fly me to the moon!

なにやらここのところ、週の半分は浅草だ。やっぱり落ち着くのですよね。幼少時から私にとっての浅草は、東京の玄関(=浅草終着の東武線ロマンスカーで毎週レッスンに上京してきていたため)だったからかもしれません。今日は、先日お世話になった大黒家のおかみさんにご挨拶。本当にありがとうございました!!

さて、次のグラシアサロンコンサートシリーズⅡ<Music&Story>の企画準備も開始、amazonにてボルヘスの本を買いまくりました。ネットに依存したくないと天邪鬼気どっても、こういうときはやっぱり便利です!
演奏会がいくつ終わっても、常に先々のプログラム決めが目の前にぶらさがっている・・・当然の仕事とはいえ、これって楽しくもいちばん大変な作業かも。しか~し。2日くらい(気の弱い日数だ)ルーティンから思いきり外れたい!という願望がメラメラと・・・やっぱり、旅しかないかなぁ。

日曜日, 11月 04, 2007

秋深まって

おばあちゃんの49日法要で桐生へ日帰り。
5時に起きて、しっかり朝ごはんを食べてから出かけました。
実家には一瞬しかいませんでしたが、ぐるっとまわって庭の木々にあいさつ。山茶花はまだこれしか咲いてません。南天には、雪もいいけど青空も似合う。

土曜日, 11月 03, 2007

着物でコンサート

<下町クラシック!>第1回コンサート終了いたしました。非常にお世話になった会場の「大黒家」さん、そしてきっかけを作ってくださった「川松」さん、お店で宣伝をしてくださった「桜なべ 中江」さん、「カツ吉」さん、その他浅草の皆さま、ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました!

今回は着物を着てみました。ご覧のとおり、こちらの会場は書がかかっていたり、全体の雰囲気も大正っぽいので、よし!着物だ!と思いたったわけです。それに私にとっては、実は着物はとっても弾きやすい衣裳。着方にもよるのだけれど、きちっと着せていただけると実に心地よく、演奏していてどこも気にならないのです。(Tさんありがとう!)この<下町クラシック!>シリーズでは着物を定番にしようかなと思っています。髪は自分で、アンシンメトリーなラジオ巻きにしてみました。初めてにしては結構うまくいったかな?

ご多忙のミュージシャン・中松義成さんもご来場、打ち上げ会場にマイクをたてそのまま彼のネットラジオ番組「Cafe de Yoshi」の収録スタート!私をゲストに呼んでくださる、というお話は以前からおききしていたのですが、と、突然こんなところで~?!と嬉しい驚きでした。ネットラジオだから全世界で聞けるのですよね。あぁ演奏会本番を終えたところへもってきてお酒が入って、一体どんな風におしゃべりしているのであろうか。こわごわ楽しみです。

木曜日, 11月 01, 2007

連休前夜にコンサート!

朝から浅草、北千住、そして根津。
根津では5ヶ月ぶりに歯科へ。本当は近くの銭湯「六龍鉱泉」に寄ることももくろんでいたのだけど、時間的に無理、で、朝からバナナ1本しか食べてなかったことに気づいて(このとき4時半)久しぶりに珈琲館に寄る。珈琲とサンドイッチを頼んでしまうと、普通の定食屋さんのランチよりお高くなってしまうけれど・・・歯科での支払いが思ったより(すごく)高かったから、そんなこともーどーでもいいのだっ(ヤケ?)。
ここのサンドイッチは、前にも書いたけど、とにかく具がたっぷり。はみ出させずに食べるのにはワザがいる。パンそのものだって1.8ミリはあろうという厚さなのに(ふかふかだからつぶせば薄くはなるけど)、具部分の厚さはそれ以上なのだ。今日はツナサンドと、本日の珈琲「ハイランドハラー」を。美味し。コンビニのサンドイッチなんか食べられないなぁ。
この20分休憩でエネルギー補給し、最後の目的地・荻窪へ。珈琲で抗し難い眠気に襲われ、丸の内線で寝る寝る。私にとってのカフェインはまるで睡眠薬、珈琲飲むと眠くなるんだ。荻窪のサロンでお弟子さんをレッスン。

さて2日金曜日は浅草でのコンサート!コーヒー/紅茶、ワイン、そしてオレンジピールチョコ&抹茶とグレープフルーツのパウンドケーキ付!会場は天麩羅老舗の大黒家(だいこくや)別館4階です。
プログラムは、ソレールのソナタ2曲、スカルラッティのソナタ、モーツァルトのソナタK.310、ドビュッシー「喜びの島」、後半は<愛>をテーマに語りつつ「愛の挨拶」(エルガー)、「愛の夢」(リスト)、別れのワルツ(ショパン)、「モンタギュー家とキャピュレット家」~ロミオとジュリエットより(プロコフィエフ)、「嘆き~マハと夜鳴うぐいす」(グラナドス)・・・などなど。6時45分開場、7時15分開演とちょっぴり遅めにずらしてあります。ぜひぜひご来場を!直接会場にいらしていただいても大丈夫です。

火曜日, 10月 30, 2007

作家って

昨日の移動のお供は、平野啓一郎さんの「高瀬川」。表題作ほか「清水」「追憶」「氷塊」を収録、久しぶりに触れる美しい日本語、文体。脳に沁み込ませながら・・・が心地よい。
その勢いで今日は同じ平野さんの「葬送」を持ち歩き(ハードカバーだから重い)、歩く時以外は猛然と頁をめくる。ショパン、サンド、ドラクロワなど芸術家たちを軸に19世紀パリを描く超大作。自分もこの時代のパリの街を、それだけではない、まるでショパンを、ドラクロワを生きているかのような感覚にさせる描写。うひゃー。すごいぞ。
今頃何をいっとんじゃ、と言われるかもしれませんが、だってこの方が「日蝕」で鮮烈デビューを飾った年から4年間、私はほとんど日本にいなかったのですもん。「私小説は基本的に自慢話だから嫌っている」そうで、それ大きくうなづける。本当の作家は、“創りだす”ことにしか興味がないはず。私小説は、誰にでも書けるといえば書ける。暴言ですか?
しかし自慢話でも不幸話でも、多くの人には他人の人生を知りたい(=自分のと比較する)という願望がありますからねぇ。「ブログ」だって、“自慢話したい願望”と“覗き願望”が見事に合致しているんじゃ?・・・自虐的ねー。でも、日常になりつつあることにとりあえず流されつつも、ときどき立ち止まって考えるのも必要かなと。

日曜日, 10月 28, 2007

秋晴れ、女友達と都心の裏道を歩く

午後、久しぶりにJちゃんと中目黒でランチ。前回会ったときインテリアデザイナーだった彼女はキャリアを変えて、今は建築士となり某大会社の国際建築部に身をおいていました。はっきりしたビジョンを持って、自分の人生を設計している彼女はすごいと思いました。かといって、まったくキャリアウーマンぶったところはなく、どちらかというと自由な放浪人のような(怒るかな)空気をかもし出していて・・・そういった意味では私とちょっと“匂い”が同種なのかも。

小学生低学年のころ、フランコ独裁末期のスペイン・カタルーニャに住んでいたJちゃんは(クォーターなのです)、教会の地下でひそかに、当時禁じられていたカタラン(カタルーニャ語)を大人たちに教えてもらったり、カタルーニャの民族舞踊「サルダーナ」を一緒に踊ったりしていたのをよく覚えているそうで、私もそのリアルな体験話は今日初めて聞いて、とても興味深かったです。本当にたまにしか会わないのに、とてもウマが合って理解しあえるお友達なのですが、今回会う前も、なぜか私のことが気になり会って話さないといけない、という気持ちになっていたそうで・・・なんか巫女みたい。

中目黒から渋谷まで歩きながら、いろんな話ができてよかったと思いました。ありがとう!

土曜日, 10月 27, 2007

傘女東京をゆく

今日は台風、も関係なく朝から予定ぎっしり。 こういう日は、道中に人が少なくて移動も楽。傘は曲がったけど。濡れなくて済むから愛用してた男性用傘が~ (;_;)

夕方、30分時間が空いたので、荻窪南口にほど近い穴場カフェへ。一見、奥にカフェエスペースがあるとは思えないほど間口の狭いこのお店、気に入っていて時々立ち寄ります。店内には私だけ、今日はこの席で
6時から、かん芸館での「グローブ文芸朗読会」をきかせていただく。先日の赤坂でのショパンライブにいらしてくださった俳優・蔀英治さんと、同じく俳優で朗読家としての活動も多い円道一弥さんはチャールズ・ディケンズの「ドクター・マリーゴールド」を、シェイクスピア劇全作出演という経歴を持つ佐藤昇さんは「傘男」(藤本義一作)を、そして転形劇場を経て劇団U・フィールドで活躍の北村青子さんが、堤玲子作の「わが闘争」より第一章の抜粋を朗読されました。それぞれに個性味のある朗読で、世界にひきこまれて楽しませていただきました。<音楽と物語>をテーマにしているグラシアサロンコンサートシリーズⅡの、第2回公演のアイディアを固めていくのにも勉強になりました。打ち上げ飲み会には残らずに失礼したので、皆さまとゆっくりお話ができなくて残念。

帰宅して、夜中までピアノに向かい・・・しかしやはり影響を受けやすい私のこと、やおら本棚の奥から高校生時代にボロボロになるまで読み込んだ演劇の台本を引っ張り出してきて、登場人物全ての台詞を声音を変えて読んでいく「ひとり本読み」を始めてしまった。大声出しても防音室だから平気。あぁ10代のころ、よくこんなことをよっぴいてやっていたよ。で、今やってみても、変わらず楽しいのであった!

さて、次回のグラシアサロンコンサートは何を取り上げようかな。どこかの回でボルヘスとロルカはやりたいのですが(そうなるとピアソラとファリャは必須ですね)、冬でも合うだろうか?・・・企画たててる段階が一番大変だけど、楽しい過程です。

金曜日, 10月 26, 2007

言葉と、沈黙と

あまりに重要なことを生きているときは、ブログも書けなくなるんですね。武士は黙って、、、
黙ってるな、と昨日怒られたような気もするけど。やはり黙っているのが美学と思えることもあるのだ。

さて昨日の朝日カルチャーセンター初公開講座は、どちらかというとレクチャーに比重がかかったものとなりました。今回のテーマでは1日中でも話せると思うので、いずれ、シリーズとしてより充実させた内容のものができたらと思っています。こういうことをやってみると、私ってほんとお話するのが好きなんだなと思います。

明日はまた浅草、ランチは川松の若女将と、2日のコンサート会場の「大黒家」さんにて。

水曜日, 10月 24, 2007

さむらい

今年という年は、ずいぶん心を使っている気がします。
かなり日本的な心をです。
きついときもありますが、そのたび、武士道に生きよ、と律しています。

生きるってなんだろう。と、スペインではまったく考えなかったことを、しみじみ思ったりするのだけど、そのとき伴っているのは10代の頃に感じていたような“漠然とした不安”ではなくて、覚悟と侘び寂びと感謝とが溶けあったようななにか。

そしてときどき、生きるってこういうことかな。と思ったり。

もの思うのは、きっと秋のせいです。そして自分の。

日曜日, 10月 21, 2007

朝日カルチャーセンター

今週の水曜日24日は、「朝日カルチャーセンター」新宿教室の公開講座に初登場。題して「下山静香と探る、スペイン音楽の魅力」19時スタートです。公開レッスン?!それなら自分は弾けないから無理、と思われた方がいらっしゃいましたが、レクチャーコンサートですのでお席にてお聴きいただけます。場所は新宿住友ビル内の7F、ご興味ありましたら朝日カルチャーセンターにアクセスしてください*私の講座の情報が載っているページはこちら。(日程が漆原朝子さんと青柳晋くんにはさまれてます!)申し込むには「受講お申し込み」をクリックです。いつもやっているトークコンサートのときとはまた違った私がいるかもしれません。

金曜日, 10月 19, 2007

日ハムおめでとう!

日ハム、パを制す!!お父さん喜びをかみしめていることでしょう。2年続けてこの喜びを味わえるとは、よかったねぇ。(なぜ私の父が日ハムファンなのかは、1年前のブログ参照)まだ日本シリーズあるけど。新庄が去り、小笠原をとられても、ダルビッシュというスターがいたのだね。成長しましたよね彼!最近、やっと野球もおもしろいなと思えるようになってきました・・・日本シリーズも盛り上がるといいですね。

木曜日, 10月 18, 2007

くせになる下町

ベッドから身体をはがすように起きてキッチンに直行、今朝はしっかり朝食。ごはん、お味噌汁、焼き魚、お野菜、きのこに卵・・・とお皿を並べた朝食なんて、いつぶりに作ったか。だって今日水曜は、お昼ご飯は食べられない日ですもん。このチャージのおかげで、ほどなくしゃっきり目覚めました。

ぎりぎりまでパソコン仕事をし、芸大音環に出講。そのあと浅草へ向かい、11月2日にコンサートを予定している会場「大黒家」さん別館にて打ち合わせ。時間を調整するため、久しぶりにぶらぶらと界隈を歩いてみたのですが・・・非常ににぎわっていて、以前より活気があるような気がしました。テレビドラマも、浅草が舞台のものがすごく多いですよね。映画に本・・・と芸者さんの世界もいい波がきているし(浅草と向島は「東京六花街」に数えられます)、いま、時代は下町じゃないですか?!<下町クラシック!>と題した今回のコンサートも、すでにシリーズ化の予感。わくわくしてきました*
大黒家さんのあとは、これまた老舗「川松」の若女将と、お茶しながらしばしのおしゃべり。実はあさっても、浅草にて別件打ち合わせなのだ。今度は味噌とんかつと。・・・いや、とんかつと打ち合わせするわけじゃなかった。

日が暮れ始めたころ浅草をあとにし、次の打ち合わせへ。
10時半帰宅し、夜中までピアノに向かったあと、昨夜は断念したチラシデザインを無事完成させました。ナンダカンダ言って、こういうことするのも好きだから困っちゃう。

水曜日, 10月 17, 2007

小雨の中、番町へ

寒い!寒い!いまだ衣替えをしていないため、とりあえず、バルセロナで購入したお気に入り革のジャケットを着て外出。
今日は自宅でおとなしく練習&仕事のはずでしたが・・・午後一でO氏から呼び出しがかかり、オープンしたばかりの「セルバンテス文化センター」で行われるソプラノリサイタルに伺うことに。

このInstituto Cervantesは、1991年にスペインで創設された、スペイン語教育や文化の普及に努める世界最大の国際組織。その支部センターが、とうとう日本にもできたわけです。なんといっても、スペイン語は世界20カ国以上、4億人もの人々に話されている重要な言語。そしてこのセンターの名前にも採られているセルバンテスの「ドン・キホーテ」は、400年以上前に出版された“最初の近代小説”といえる重要な作品で、世界で聖書の次に出版されているというまさにロング・ベストセラーなのであります。しかしこの本、まともに読破するのはかなり根気が・・・。
ところで彼の格言に「音楽のあるところには真の悪は存在できない。」というのがあります。

脱線しましたが、今夜のコンサートの主役はスペイン人歌手シルビア・シュヴァルツさん。Guridiの歌曲がよかったです。休憩なしで1時間ほどで終了、すぐさま帰宅してプロコフィエフの譜読み開始。
本当は明日午前中までに、11月2日に予定されている<下町クラシック>コンサートのリーフレット素案をつくらなければいけないのですが、もう限界。今日はこのへんでパソコンの前から失礼します・・・

日曜日, 10月 14, 2007

夢判断されたらこわいなぁ

昨夜は、豪華3本立てで夢見。全てリアルモードで頭がさえまくっている感覚、夢だとは思えず全然寝た感じがしませんでした。
最初は、就寝前に突然の訃報を聞いた黒川紀章さん(ご冥福を心よりお祈りいたします・・・)に関連した夢、2本目は演劇の本番舞台、私の出番は刻一刻とせまっているのに台詞がまったく入っていない状態で、舞台袖でスタンバイしながら台本をにわか覚えしようと焦りまくっているという夢。3本目は、都会の夜、人形がどんどん空から降ってくるのを眺めていたら、そのうち落ちてくる人形はサイズが小さくなって・・・私の身体にぱらぱらとあたっていくというシュールなもの。シュールというより気持ち悪かったぞ。おかげで、フラメンコクラス、ネットカフェでの事務作業と一連の用事を終えて帰りのバスの中で熟睡。。。。

金曜日, 10月 12, 2007

ショパンライブ終了

あら!気づいたら久しぶりの投稿となってしまいました・・・
昨日は赤坂でのオールショパン・ライブ。プログラムは、ワルツ6曲、ノクターンop.9-1、ノクターン遺作、雨だれのプレリュード、革命、エオリアンハープ、別れのエチュード、幻想即興曲、英雄ポロネーズ、マズルカ2曲・・・と、ホールでの演奏会ではまずやることのない、怒涛の名曲ラインナップ。前日にはご予約が定員オーバーしましたが、最終的には補助椅子で皆さまに座って聴いていただくことができました。私のコンサート常連のお客さま、そして初めて聴きにきてくださった皆さま、本当にありがとうございました!会場のカーサクラシカさんから、年内にもう一度ライブをしていただけませんか!という嬉しいご提案をいただき、ただ今調整中です。決定次第、またお知らせします*

今日は気温も上がり、昨夜の湿気も消えて秋の空。
北に旅して、一足先につんと涼しい空気を味わいたくなりました。

日曜日, 10月 07, 2007

文化はあとに回され、先に切られる

昨夜はオーチャードホールで、スペイン国立バレエ団公演鑑賞。
高校・大学時代は生活をきりつめてでも、ダンスや演劇もよく観にいきました。ガデスもバウシュもベジャールも、シェイクスピアシアターもコメディフランセーズも・・・。ほんとに胸躍らせて、釘づけになって観てたものです。「学生券」のありがたさをつくづく感じる今日この頃。。。芸術科の学生たちよ、自分たちで創作することに夢中なのはわかるが、バイトに忙しいのもいいが、学生のうちにいいものをたくさん観てくれ~!と叫びたくなります。学生時代も終わりスペイン生活も切り上げて帰ってきたら・・・ほんと今はなかなか自分の行きたいものに行けなくなってしまった。チケット高すぎて!!
音楽業界でいえば、興行諸費用、ギャランティ、レッスン代その他において、日本人が世界の相場値段をつりあげていったのだ、というのは誰でも知ってる話。バブル終わってももうその前には戻せない、海外アーティストはとにかくどんどん東京に来て稼ごうとするし、政府も文化支援の余裕はなくてマネージメントは入場料でなんとかしようとする。結果、観客の入りに苦労する・・・という悪循環。もちろんものすごく話題になれば超満員御礼となるのだけれど、たとえば昨日のスペイン国立にしても、ホールの半分以上がガラガラに空いてるという驚きの状態でした。
なんか考えてしまったなぁ。ニッポンブンカコッカの先行きを。

金曜日, 10月 05, 2007

行きつけはもっと近場にほしいもの

今日は一気に書類のプリント作業を片づけようと、いいレーザープリンターがある行きつけのネットカフェに出かけました。しかし!4分の1ほどの部数まできたところで、頼みのプリンターがまさかの故障。後日出直すことになりました。あぁ往復2時間半の時間を返して・・・。エラーが出た後、私がプリンターの前で待っていたのはものの5分ほどだったと思うのですが、迷惑をかけたということで30分分の料金を割引してくださった店長さん。良心的だ荻窪WIP!早く直してくださいね*

家へのバスを待っていて空を見たら、左のほうから美味しそうなおさかなが~。今日の朝ごはんは羊羹一切れ・・・1時近くなりふらふらし始めていた私には、いわしかししゃもにしかみえませんでした(>_<)

すごいぞ日本酒

Oクラブ・今日のパーテイーは、藤井酒造(広島県竹原市)の取締役副社長・藤井氏をゲストにお迎えしての日本酒試飲会でした。日本酒についてのとても興味深いお話をうかがったあと、「龍勢」など最高級日本酒を5種飲み比べました。
響いたのは、「ほんものは、へこたれない」という藤井氏のお言葉。今は遺伝子組み換えなど技術が発達したため、たとえば香りをたたせたい酒をつくろうと思えば、簡単につくれてしまうそう。でも藤井氏いわく・・・そんなお酒は何日かたてば、なんとも無残な香りしか残らないといいます。本当にいいお酒は、やはり丁寧に、誠実に、ほんもので創っていくもの。そうでなければ創れないのです。ごまかしはきかない。何事にも通じる真理なのではないでしょうか。
栓を開けても味が落ちない、また燗冷めして美味しいお酒もあるとか、ワインのように何年も寝かせてうまくなるお酒もあるとか、日本酒は器や温度で幾通りにも味が変化するとか、面白いお話が次々と。

今日いただいたお酒のひとつ「龍勢」は、政府の方針のせいで日本酒の質が落ちてしまった戦後の時代、生粋の純米酒(純米酒といったらそもそも生粋なのですが)であることを守るために、藤井さんのおじいさまにあたる方が発売中止という決断をし、そのおかげで、歴史ある貴重なほんものの味を守ることができたそうです(藤井酒造さんは1863年創業)。
いただいてみて、こんな世界なんだ日本酒って!と目からうろこの感覚。白ワインのように色づいているものもあり、ワイングラスに入れると見分けがつかないほど。巷には脱色して無色になってるお酒もあるというからびっくりです。とにかく、ほとんど何も食べずに、お酒だけなかなかのピッチでいただいたのに、まったく酔いが残らなかったのです。。。。一緒にいただく料理とともに素晴らしくたちあがり、そのあとすっときれて、また次のお料理を楽しめるようなお酒がお好みという藤井さん。私もそういうのが好きです!もう、いいお酒しか飲めないわ~!

ちなみにこの「龍勢 黒ラベル」2年ものは、今年の<IWCインターナショナルワインコレクション>で金賞+最優秀トロフィーに輝いた、世界が認めたお酒です。

水曜日, 10月 03, 2007

秋の朝 こんな会話で 金使う

小さくて白いおいもをもらった翌日 母とのCメール会話

母「おはよう 名前思い出しました きながつきです」
?? 一瞬なんのことかわからず。
15分後
母「間違えました(>_<) きぬつきです 鍋で少し温めて口にスルです」
語源はなんなんだろう?と考えながら・・・確か・・・
私「きぬかきっていうんじゃなかった?」
10分後
母「きぬかつ(T0T)  なんだかわからなくなってしまった」
私も混乱してきて、もはや脳裏には絹の反物をかついだ妖怪の姿が浮かんでいる。
私「ははは!『きぬかき』だよー」
5分後
母「づ、だと言いづらくない?」(負け惜しみ・・・)

月曜日, 10月 01, 2007

初ハイビジョン収録

小雨降るなか電車を乗り継ぎ、橋本へ。NHK-BShi「ぴあのピア」のための収録です。曲ごとに衣裳替えに楽屋に走り、ついでにチョコを口に入れてまたステージに走り戻る、を繰り返しました。4曲を演奏し、3時ごろ終了。私の出演分の放送は11月初旬です。再放送はBS2でもあり、またOCNのネット会員はネットでも観られるそうです*

21日のモーツァルトコンサートにご来場のMさんが、日刊ブログ新聞「ぶらっと」に記事を書いてくださいました。鍵盤楽器弾きくらべは、さらに進化させていきたいと思います。クラヴィコードの調律もマスターしなければ。

次回コンサート本番は11日、赤坂の「カーサクラシカ」にて<ショパンづくしライブ>です。・・・かなうならそのまえに温泉に行きたいなぁ、どこでもドアがほしいなぁ。

日曜日, 9月 30, 2007

あの音が、スピードがたまりません

今日は肌寒い1日でしたね。午前中にお弟子さんを教えたあと、明日のBS番組収録に向けてゆっくり準備していたのですが、ちょうど休憩時に「そうだ、今日は日本GP!」と思い出して、生中継で鑑賞。

雨の中波乱の展開、アロンソがクラッシュしたあたりから目が釘付けに。最後まで果敢に攻めたライコネンの走りに興奮し、終盤で抜いたマッサもすごくて・・・2人ともフェラーリなんですよね。ハミルトン独走のままフィニッシュでしたが、リタイヤ続出のレースでした。真剣に見すぎてちょっと酔ってしまった。
私ったら、知らない間にF1ファンの友人に感化されてるなぁ。伝播しつつあるF1熱の保菌者、もとい出どころは、マダムS。彼女はもちろん昨日から富士に行っていて、今日のレースを目の前で楽しんだのであります。さて誰のサインをもらってくるのかな。

土曜日, 9月 29, 2007

エステバン・サンチェスを知っている?

今朝はまず太極拳。11月の舞台での表演にむけ特訓の雰囲気、ご指導いただいている先生から容赦なくチェックが入ります。簡化24式は一番の基本で、奥がとても深い。とりあえず覚えて形ができてからの道のり、終わりのない世界なのです。そういう意味では扇よりも難しいです。今日の私は「手の形が日舞みたいになってる」と指摘されました。

かわってフラメンコでは、主に上半身と腕の使い方をしごかれました。プリエで身体を沈ませるところで、「あらそんなに沈んじゃって、あなた起きられる?」と言われましたが、これ太極拳の影響ですね~、完全に沈んで何事もないようにゆっくり起き上がったりしますから・・・でもいけないいけない、フラメンコは太極拳じゃないんだもの!

帰りに池袋のメトロポリタンプラザのHMVに寄ったら、レジからは長蛇の列が。なんと、店内の壁に沿って半周ほども並んでいます。何が起きたんだろう!と思いながらも、エステバン・サンチェスのアルベニスアルバム3枚組(もちろん輸入盤)を見つけてしまったので、これ絶対買うっ!と私も列に加わりました。
エステバン・サンチェス・・・この人は、スペインに留学して初めて参加した夏の講習会で友達になったバダホス(エストレマドゥーラ地方)の男の子が、神のように崇めていたピアニストなのです。「とにかく、すごいよ!伝説的なピアニストだぜ!絶対聴くべきだ!!」・・・でも彼のCD、スペインにいる間はFNACなどの大きいCDショップでも見つけることができなくて、そのままほとんど忘れかけていた名前でした。あぁそれがここで出逢えるなんて。

本当に、すごい。スペインの音、スペインの色、風、夜・・・だよこれが!ルイス・ガルベもすごいと思ったけど・・・ とにかくスペインには天才が多いのに、どうも情報が隔離?断絶?されているのか、日本まで届かずにほとんど知られてないのが実に惜しい。(エステバン・サンチェスは1978年に、40代前半で亡くなっているのです。)
久しぶりに、ピアノのCDを聴いて驚きと感動にひたっている私でした。

金曜日, 9月 28, 2007

続・桐生自慢

今日は午前中に、日本で2週間のお休みを過ごし明日スペインに帰る、という友人ホセルイス君が会いに来てくれました。日本(東京)では、友達が家まで会いに来てくれるなんてなかなかないことなので、とても嬉しかったです。最近のスペインと日本の政治状況、マンション価格の相場(スペインではこの7年で倍以上にはね上がったそうです)、ネットカフェ難民や親殺し・・・など話はつきなくて、結局お昼ご飯とおみやげ買いにまでつきあって、あっという間に4時間が経っていました。

帰って、黙々と(しゃべってたらコワイけど)ピアノ。休憩時、ミャンマーでジャーナリストの長井さんが銃撃に倒れる瞬間の映像を見て、憤りの涙。

夜は、ピアノのある素敵なサロンをお持ちのお医者様N先生宅にお邪魔し、思いがけず夜のお食事を御馳走になってしまいました。ありがとうございました!
帰宅してみると、実家から「今晩のテレ朝ドラマ『未来遊園地』はオール桐生ロケだから、観て!」との連絡が。いや~最近、桐生ネタが多いです。11時半ごろテレビをつけてみると、映った場所はまさしく、桐生市民が愛するレトロな桐生が岡遊園地。この遊園地、ほんとうにいい味なんですよ・・・「つぶれそうな」という設定にもぴったり(あっすみません!)。よくぞここに目をつけてくださった。坂口安吾イベントで私も演奏させていただいた「有りん館」も登場。面白かったのは、CMが出来合いではなく、ドラマの中に組み込まれていたってことです。知る限りこんなの初めて見ました。
明日は明日で、私の祖父が興し今は父が院長をしている外語学院で、なにかのロケがあるらしいです。桐生は、結構ドラマや映画のロケ地になっているんですよ*

水曜日, 9月 26, 2007

男らしい・女らしいというのは論争の元ですが

午後、美容室へ行きました。
何が困るって、美容室においてある女性ファッション誌には読むものがないってことなのです。同じような顔だちとお手本とうたってるファッションと高級ブランドの広告が続くページ、、、とりあえずひととおりめくってはみるのだけれどいつも1分で終了。だから結局おしゃべりするか、瞑想するかです。
20年くらい前は「マリクレール」とか面白くてよく買っていたけど、最近は雑誌を買うとすれば、全部男性向けのもの。気晴らしに本屋さんに寄ると、ひとしきり新刊などチェックしたあと向かうは男性誌コーナー。男性たちにまじり真剣に各誌のテーマを吟味してたりするのだ。そして一個人、サライ、駱駝、自遊人、日経おとなのOFFなどたまに買ってしまう。

今日は「珈琲快楽主義」という特集テーマに惹かれて『楽園人』なる雑誌を初めて手にとってみたら、うっひゃ~!編集部選りすぐりのこだわり珈琲店の1軒目は、わが故郷(またかよ~というなかれ)桐生の「伊東屋珈琲」ではないか。・・・買っちゃいました。

考えてみると子供の頃から一貫して、趣味が男っぽいんですよね。同じ年頃の女の子がリカちゃん人形で遊んでいるとき、私は超合金プラモデルに夢中、枕元にはミニスーパーカーのコレクションが。お菓子のおまけもいつも男の子用を選んでいたし。中学になっても、ちまちました手芸よりもダイナミックな大工仕事が好きでした。“女の子”に見られることに反発していた部分もあったのかもしれません。
ある意味、男性に対する無意識の防御本能も入っているのかもしれないけれど、そのわりには先日、あるおじさまに「貴女の男気に惚れたっ!」と叫ばれたですよ。う~む、どーなんだこれは・・・

火曜日, 9月 25, 2007

おさんぽ

今日は秋晴れ!まだ暑いですが、湿気が少ない分すっきりしてますね。
用足しにいつもは自転車でいくところ、今日は歩いてみました。

陽に輝く白い彼岸花。

川沿いの散策路。

日曜日, 9月 23, 2007

M.マルソーの死

マルセル・マルソーが亡くなった!唯一無比の偉大な芸術家がまたひとり・・・ 人間誰でも、いつかはこういうときが来るのが定めとはいえ、がっくりきてしまいました。

芸術としてのパントマイムを世界に広めた彼の舞台は、ずいぶん昔に東京で2回、数年前にはスペインでも観ました(このときもう80歳くらいだったはず!)。身振りひとつで魔法のように創りだす世界は、ときに滑稽で、ときに受けとめきれないほど悲しい。・・・たとえばスポットライトのなかに浮かび上がる孤独な姿で終わる作品、強烈に私の脳裏に焼きついています。私の宝物は、お金でも宝石でもなく、こういうこと。誰の目にも見えないけどね。だからこそ大事にする。
ありがとう、マルセル・マルソー!

やっぱり、生の舞台を、生の声を、生の音を観て聴いて感じるべき!どんなに映像や音響の技術が進化しようと、いや、進化したからこそ、ナマの経験を信じるべき。

そして日本国では、わが故郷・群馬からまたひとり首相が誕生。今回はちょっと期待している私。(地元びいきでというわけではないゾ)

新たな音世界へ

最近1日4食、ともすると5食とスペイン人並になっている私。もちろん、そのうち2食は軽めなのですが、そうしないととってももたない。どうしようギャル曽根ちゃんみたいになったら!・・・ってそれはないです。もともとどっかり重く食べるほうではないし、食事のあとすぐに動けるように八分目にしてますし。(スペインでは、1日でいちばん大きな食事となる昼食後、眠くなって時々お昼寝をしていました)演奏とフラメンコと太極拳の生活なので、どんどんカロリーが消費されていくんでしょうか。

昨日はカルラホールにて、フォルテピアノ、モダンピアノ、そしてクラヴィコードもちょっとご紹介するという欲張りコンサートでした。いらしてくださった皆さまありがとうございました!
このコンサートをきっかけにフォルテピアノにはまり始めた私。アンコールで演奏してみたソレールのソナタが、とっても合う!このホールのフォルテピアノは、ソレールの時代より大分あとのものですが・・・もっと研究して、いつかフォルテピアノでの録音もしてみたいなぁ。
クラヴィコードは妙なる音色、音量はないけれど、実は表現の幅が広く、モーツァルトやバッハも愛した楽器です。まさに現代の「キーボード」と同じような形態。初めて生で音を聴かれた方がほとんどで、興味深くとらえてくださいました。
終演後は、お残りくださった方々と打ち上げに。超ご多忙の中野先生もいらしてくださり、夜中12時近くまで盛り上がりました。

そういえばうっかりして、クラヴィコードやフォルテピアノを弾いてる写真を撮るのを忘れてしまった!本番前後は、演奏する本人は写真のことまで頭がまわらないのですよね・・・。クラヴィコードを公開の場で弾くのははめったにないことなのに。いつも演奏会写真を撮ってくださっていてこのブログでもおなじみだったボックリ博士さんが、ここ数ヶ月はお忙しくてお見えにならないのでちょっぴり寂しいです。ボックリ博士カムバ~ック!

金曜日, 9月 21, 2007

おばあちゃんありがとう

昨日祖母が亡くなりました。数えで99、白寿の大往生です。余計な事は言わない、厳しくも優しい明治の女でした。
先週高崎でのコンサートの翌日、お見舞いにいったときは目を開けて、私が話しかけるのにしきりにうなづいてくれ、それが最後となりました。小さいころからとっても世話になり、毎週行っていた「おばあちゃんち」での思い出は限りなくあります。昨夜のお通夜ではみんなに「おばあちゃん、静香ちゃんが来るのを待ってたんだね」といわれ、先週会えて本当によかったなと思いました。今日は演奏会本番のため、昨日のうちにとんぼ帰り。。。

お疲れさまおばあちゃん、安らかに浄土に旅立ってくださいね。

水曜日, 9月 19, 2007

皆さまの温かさが心に沁みます

月曜日はフラメンコ友達の結婚パーティーにて、クラスの仲間とセビジャーナスを踊って祝福。踊らないと言っていた花嫁もウェディングドレスの裾をものともせず仲間入り、これがフラメンカの性(さが)なのだ。おめでとうSちゃん、これからもお幸せに!

火曜はホールでのリハーサル前、同じ駅から歩いてすぐのところに保険の代理店を構えるお友達(なんて言ってしまっていいのかしら)ご夫婦に会いに行きました。
このお2人、私が学生時代に大学の目の前にあったカフェレストランの、マスター&ママさんだったのであります。だからほんとに長~いおつきあい、でもあのころとぜんぜん変わってないんです。若い!穏やかで魅力的なお2人(お店にいたのは大概、マスターだけだったけど)とおしゃべりしに、&ここに集まる演劇科の面々に会いたいという不純な動機もあり、よく寄らせてもらっていて、ついにはお昼休みとその次の講義の時間を利用してバイトもさせていただいてました。メニューにないまかないをいただけるのも魅力でした。思えばここで、ドリップコーヒーの入れ方も教わったなぁ。

さてこの日はちょうどランチタイム、でもいつお客様が立ち寄るかわからないためお2人一緒に抜けるわけにはいかないので、ご主人だけしばしの間お借りすることになりました。
連れて行っていただいた、備長炭で焼く鰻のお店のうな重が、素晴らしく豪華でした!うな重といったら普通、お重に横長に鰻さんが横たわっていますよね?・・・それが、タテに、ご飯が見えないほど隙間なく並んでいて、そのうえ鰻さんたらお重のふたからはみ出ているんですぅ。こんなの初めて。もちろん量だけでなく、油がのっていてとっっても美味。ご飯もしっかり多めで、私は大満足でお店に戻ったのでした。ご馳走様です!

お仕事のお邪魔をしてはいけないので、奥さまとも少しお話しておいとましました。
そして、おみやげにいただいたのがこれ。頭をむにゅっとすると、CMで流れているあのワルツが聞けます。前にお会いしたときにいただいた「よ~ぉくかんがえよ~」バージョンと比べて、ぐんと音質が良くなってました(ついそんなことが気になってしまう)。こうしてぎゅっと指につかまってもらうと、なんだか愛を感じます。??

お2人に会えてとても心地よく、リハーサルも集中することができました。 ありがとうございました!

日曜日, 9月 16, 2007

基礎体力が大事!

高崎・シューベルトサロンでのコンサート、ご来場くださった皆さま、そしてピアノプラザスタッフの皆さま、本当にありがとうございました! (写真:菊池さん撮影*)
ファツィオリは、以前ちょっとだけ試弾したときの印象とちょっと違って、すごく鳴って重厚な感じ・・・ブラームスとかシューベルトを弾いてみたいなぁ、という響きがしました。このピアノまだまだ研究したいので、いろいろな条件で弾いてみたいと思います。からっとした冬に弾いてみたらどうかな、とか。もちろん、同じメーカーのピアノでも、1台1台が違う個性を持っているものなのですが。

この週末はものすごく体力を使い、今日も朝からフル回転で重い荷物を抱えて東京を横断していたら、途中で足がわなわな震えそうになり、ちょっと焦りました。しかしそこは単純な私、基本的にはエネルギーが切れただけなので食べ物を与えればすぐ復活するんです!お昼をほとんど食べられなかった分、夜はしっかりいただきました。高崎での演奏会の日も、気づけば5食、がっちり食べていたもん・・・。しかも最後の食事は、夜中の12時に某ファミレスの「ビビンバーグ」ですよ、黒ビール片手に。まぁ、演奏会本番ひとつやれば、その日の午後に食べた分なんて消費して消えてなくなってしまいますから、みんなこんなものではないかと思いますけれどね。
なにはともあれ、シーズンはまだ始まったばかり。スタートダッシュで飛ばし過ぎないように気をつけながら、頑張っていきたいと思います*

木曜日, 9月 13, 2007

秋のコンサートシーズン開幕

明日は高崎のピアノプラザ群馬・シューベルトサロンでコンサートです。なにしろ初めて「ファツィオリ」が弾けるのが楽しみ!とても気に入ったら、ぜひこの楽器でレコーディングをしてみたいなぁと思っているのです。私にしては珍しくすでに支度は整い、バナナ・チョコレート・ほうじ茶(涼しくなってくると、身体を温めるほうじ茶も必須アイテムになります)の三種の神器(?)も準備OK。
本当は、ちょいと北に上がって温泉にでも寄ってきたいのですが・・・週末は絶対に休めない、というか週末がヒマだとちょっと困るという因果な商売なので、とんぼ帰りの予定。

水曜日, 9月 12, 2007

秋の空

今日みたいな涼しい朝、目を閉じながら雨の音を聴き、まどろんでいるのって最高。こういう涼しい雨は好きだなぁ。

お昼は、秋の味覚をならべて満足でした。お鍋で炊いた炊きこみごはんには、栗、銀杏、きのこがたっぷり。それから秋刀魚と納豆オムレツ、モロヘイヤに「柚子の村」のポン酢かけて、茄子・みょうが・きゅうりのお漬物、お吸い物という献立でした*

雨が上がったあとの空に描かれていたのは、すっかり秋支度の雲。夕焼けがすごかった。このあと、西の空は朱色に染まりました・・・
夜は、クラヴィコードを弾かせていただきにK氏宅へ。鍵盤をうまくゆらすとビブラートがかけられるので、なんだか弦楽器を弾いているような気がしてきます。私は普通のピアノも、ハンマーが弦を打つところを見ながら演奏するのが好きなのですが、クラヴィコードは中身がすべて見えるのでとても面白いです。

21日のモーツァルトコンサート、クラヴィコードでは何を弾くかをお楽しみに!

月曜日, 9月 10, 2007

芸術の秋・開幕

今日はフラメンコ本番。まずは軽くリハーサルのためスタジオへ。私は5人で出るアレグリアスと、最後のセビジャーナスのみの出演です。アレグリアスはリハーサルからみんな気合が入りすぎたのか、テンポ速過ぎ!どんどんギターをあおってしまい、自分たちの首を絞める結果に。本番は走らないように修正しよう、とみんなで確認。
会場に移っていざ準備開始。楽屋では、時間との戦いでメイクと着替え、髪をまとめてペイネタや花飾りをつけたりで大わらわ。なんとかぎりぎり間に合い、幕が開いてしまえばあっという間。やっぱり舞台にでていくのって気持ちがいいなぁ。そこにピアノが待ってるんじゃなくて、身体ひとつでいくのよ!っていう身軽な感じがたまらない。演劇やってたころの感覚をちょっと思い出しました。反省点いろいろあれど、緊張であがることもなかったし初発表にしてはまあ良しということにして・・・次の舞台に向け、また楽しく続けていこうと思います。

昨日からのほどよい疲れを抱えながら、打ち上げにいく仲間と別れて音大受験生をレッスンするため荻窪へ。さすがに今日はよく眠れそう、と思いながら家に帰ってみれば、明日の録音仕事の新曲がファックスでどっさり!眠るどころではなかった!明日も早起きして譜読み譜読み・・・。

今週からは演奏会が続く生活、気が抜けないけれど、音楽を生業とするからには、芸術の秋はやはりこうでなくてはね。でも昨年の今頃に比べたら、我ながらまだかなり余裕があるなぁ、と思うのでありました。

土曜日, 9月 08, 2007

身体の日

今日は朝から隙間ない1日。朝ごはんのあとすぐピアノ部屋へ。しばらく練習し、太極拳は後半から参加。太極拳・太極扇の表演が11月にあるので、全部通ったばかりの扇を細かく整えていっています。私はここのところなかなか練習に出られなくなっていて、それでもなんとか最後まで覚えたのですが・・・何週間かブランクがあると細かいところが怪しくなる。「静香さん、つま先入れる!」「扇を見て!」「目線!」あぁぁ~。来週の練習も、前日が地方の本番のため出られないのだ。でも、やるからにはバッチリかっこよくを目指します!

家へ走り帰ってまたピアノ。時間ぎりぎりまで練習し、今度は大きいスーツケースをころころしながらフラメンコリハーサルへ出発。発表の舞台前日の今日は、会場のホールで衣裳着用・本番さながらのリハなのです。まだまだ身体ができてないなぁと痛感しますが、踊るって楽しい。
夜帰宅し、さっとご飯を食べてすぐにピアノ部屋へ。そんなこんなで夜中になりました。
明日はバナナとチョコレート持って頑張ろう。

衝動買いの法則

数日前に、アコーディオニストのS.フッソング氏からメール。お誘いを受け、彼が出演した今夜の演奏会「音楽の現在」サントリーホール(小)に行ってきました。久しぶりの現代音楽、思うところはありましたが・・・とにかく彼のアコーディオンを聴くだけでも満足。楽屋へ寄り、ドイツの税関を通らずに返されてしまった(EMSで送ったのに!)DVDやらCDやらを、今度は直接手渡し。共演した演奏会からもう1年が経とうとしています・・・また是非、一緒に演奏したいものです。

帰り道、乗り換えの駅構内にある丸善書店を通りすがり、目に入ってしまった米原万里さんの新刊 ―
― <米原万里の「愛の法則」>(集英社新書)。何も考えずに即手に取りレジへ行き、購入。懐具合が寂しいときに限って、本を衝動買いしてしまう!という困ったクセのある私なのですが、塩野七生、白州正子、米原万里という私の大尊敬する三女性の誘惑には、どんなときでも喜んで負けるのです。彼女たちの、突き抜けた感じ、筋の通り方、ものの見方が好き。こんなこと言ったら非常におこがましくて怒られてしまうと思いますが、どこか私にも似通った血が流れているように感じてしまうのです。

ロシア語の同時通訳、そして文筆家として評価の高かった米原さんの早すぎる死(昨年)は、大きなショックでした。この本は、語り手としても抜群だった彼女の最初で最後の講演録集。最初の「愛の法則」もおもしろいし(「男はサンプルだ!」とかね)、「国際化とグローバリゼーションのあいだ」は、是非いまの単細胞政治家たちに読んで欲しい。小1時間もあれば読めてしまう本ですので、見かけたら、まずは気軽に開いてみてください。

火曜日, 9月 04, 2007

フォルテピアノ!

午前中は、21日にリサイタルをする世田谷のカルラホールで、フォルテピアノのリハーサル。こちらにあるのは1820年から30年ごろ作られたウィーンの楽器で、わかりやすくいえば、現在「ピアノ」と称されている楽器の一段階前のものという感じです。以前軽く触ったときはあまりわからなかったのですが、今回この楽器でモーツァルトを弾いてみて、その魅力に開眼してしまいました!弱音が美しいし、ともすると鈍感なモダンピアノ(私はとにかく敏感なのが好き!あまりに鈍だと絶望的になる~)よりも、表情に富んだニュアンスがつけられるんです。しかも私の小さめな手にはなかなかいいサイズの鍵盤。これは本番が楽しみになってきました!

そのあとは新宿で、15年ほど前の夏に通っていた「アテネフランセ」英語クラス時代のお友達・Mちゃんとランチ。気がつけば4年ぶりの再会でした。知り合った頃のMちゃんはスチュワーデス(今はなんて呼ぶんでしたっけ?・・・)をめざしていて、クラスで仲良くなった仲間で応援していたんだけど、見事採用され、某有名航空会社の国際線スチュワーデスに。今はまた別の道で頑張っているのですが、明るさとかわいさと芯の強さはあの頃のまま。お互い「全然変わってないね!」といいながら話に花が咲きました。本当、気の合うお友達は、たとえ何年ブランクがあっても、その離れていた時間なんて瞬く間に縮まってしまうんですね。なんだか、とってもほっとした午後でした。

月曜日, 9月 03, 2007

長月

9月に入って急に涼しくなりました。夜、蝉は黙り、秋の虫が澄んだ音を・・・空気の匂いも全然違う。先ほどちょっとベランダに出て、切なさに思わずくらっ。
これだけはっきりと五感で季節の変化を感じられるって、日本はすごい。どんなに季節が巡っても、この感覚はまるで初めて経験するような新鮮な驚きとともに訪れるのです。この四季の変化が、繊細かつ敏感な日本人の味覚もはぐくんだと聞きましたが・・・とにかく日本人は本来、感覚のセンサーが細かくて、表現力豊かなはずなのだ!よ。
それにしても最近、巷でも「日本人がんばれ!o(>_<)o僕たち実はスゴイのだ」みたいなのが多い。自信なくしてるのかなぁ。

金曜日, 8月 31, 2007

スペインへ行きたい!原画展

夕方スペイン大使館へ、今日から館内で開催されている、中内渚さん著「スペインへ行きたい!」の原画展&プレゼンテーションです。下の写真は、中内さんと原画の前で。私はカバ(スペインのシャンパン)のせいですでにピンクになりかけてます)
この本は、中内さんがイラストと文章で案内するスペインのガイドブック(メイツ出版)。オールカラー、毎頁に中内さんが実際に旅して感じた生きた情報が満載で、旅を楽しんでいる様子もあふれてきて、まさに「行きたい!」と思わせるものです。

載っている場所の多くは私も訪れましたが、やはり長く住んだところは思い出も多く、マドリッドのラス・ベンタス(闘牛場)では財布をすられて途中から闘牛どころじゃなくなったこと、レアルマドリードがヨーロッパカップ優勝したときにベルナベウ・スタジアムでのお祭り騒ぎに参加したこと、ムセオ・デル・ハモン〔有名な「ハム博物館」という名のバルレストラン〕ではビールを1杯ひっかけの立ち食いランチをしてから(無口な店のオジさんが、特別に他の人とは違うつきだし~パエリャとか~を出してくれたりした)ピアノの練習に行ったっけ、などなど・・・次に移り住んだバルセロナでは、・・・あぁもう胸が一杯で書けないわ。

私のスペイン話はそのうちまとめてなんらかの形で発表したいと思っていますのでこうご期待。

この原画展、13日までやっています(10時半~19時、土日は閉館)。やはり原画での色は、本に印刷されているのとは違いますので、お近くに行くことがあったら是非観てみてください!入場無料ですよ。

水曜日, 8月 29, 2007

使えない図書館

昨日の話にはまだ続きが。

「封筒、コピー、カミソリ」まで終わり、最後の用事、図書館に行ったときのこと。

「レコード芸術」9月号に私のモーツァルトCD「ペルラ」評が載っているというのを、コンサートコーディネーターY氏からのメールで知り(私はあまり評を気にしないタイプなので、こうやって偶然知ることができるときもあれば読まずに終わることもある)、聞いたからには資料として持っておこうかと思ったわけです。が、すでに10月号が発売になっているから書店店頭にはない、図書館ならバックナンバーも今すぐ閲覧できるだろうと思ったのに・・・ (*注:後になって、今店頭にあるのが9月号だと判明。原稿の〆切がその号が発売されるひと月前の20日前後なので、それと混同してしまったのでした。だから普通に本屋さんに行けばよかったのだ。失礼しました!)

なんと、わが市の図書館には「レコ芸」どころか、クラシック音楽系の雑誌を置いていなかった!需要がないからだとすると、すなわち、文化度が低いってことではないか?いや、需要がないから置かないという姿勢自体が、この市の文化に対する意識の低さを物語っているのでは?それとも、この状況はどこも似たり寄ったりなのかしら?・・・がっくりです。
しかしがっくりしているだけでは何もならない。行動あるのみ、まずはリクエストを出すことにしよう。そして、まともなホールもないこの地域で何か面白いイベントを興してみよう!

ちなみに、上記の件を嘆いたらK氏がさっそく雑誌をゲットし、コピーを宅ファイル便で送ってくださいました。ありがとうございます!

火曜日, 8月 28, 2007

「すべては、実質の問題だ」

今日は朝から、元気一杯で事務をこなしました。ひとしきりデスクワークが終わると、運動がてら外へ。自転車のペダルに合わせて、「封筒、コピー、カミソリ、図書館。封筒、コピー、・・・」と忘れないように唱えていた私。そのうちに、ランナーズハイではなく単なる暑さボケのために無我の境地になり、ふと自分の言っている言葉に耳を向けると、いつの間にか「封筒、コピー、カミナリ、図書館。・・・」となっていました。
「あっ!・・ぷふっ」
もう一度挑戦。「封筒、コピー、カミソリ、図書館。封筒、コピー、」・・・  しかしまた気づくと「封筒、コピー、カミナリ、図書館」となってるのだ。なぜっ?ぬぉぉ!とムキになり、3度目の正直とばかりに再度トライしましたが、「2度あることは3度ある」にしかならなかったのでした。敗北。

まずA4封筒を100枚ほど買い込み、ついでにその下の階の書店へ。市内では結構大きくて、品揃えもある本屋さんです。カウンターで
「“安吾マガジン”というのが最近出たと思うんですけど、」と言うと、
「“暗号マガジン”ですか・・・ちょっと聞いたことないですが・・・」
「いえ、“安吾”です。坂口安吾のアンゴ」
「アンゴ・・・」
と復唱しつつも、耳慣れない言葉に不安を隠せない雰囲気の店員さん。もしや、坂口安吾を知らないのか?!うっそー。彼女がパソコンで検索するも手こずっているのを見たもう一人の店員さんが、応援にやってきました。そこでまた私は前述のやりとりを繰り返すハメに。
「アンゴウじゃなくて、坂口安吾の、アンゴです!」
と語気も荒くなったりして。一体ここはどこだ。書店ですぞ!
結局パソコン上で見つかり、
「8月10日に発売されてますね。・・・あぁ、ここにありました!失礼いたしました」と、棚から取り出してくれたのでそのまま購入。なんだあるんじゃん。
・・・いやぁ、これはちょっとしたカルチャーショックでしたね。

ちなみにこの本、イーストプレスから出版されていて、巻頭の特別対談は町田康X坂口綱男。小説家・ロッカーの町田氏については説明の必要ないでしょう、綱男さんは安吾のご長男、写真家で、私のセカンドCD「ファンダンゴ」ジャケット写真を撮ってくださったカメラマンさんなのです。(当ブログのプロフィールにある写真も彼の撮影です!)
堕落論、続堕落論、日本文化私観、風博士、白痴、桜の森の満開の下・・・と名作がずらり読めてしまうのもお得。中上健次氏の評論も掲載されています。
安吾ファンのみならず、安吾入門にもぴったりなので、ご興味ある方は是非。

去りゆく夏

昨日は朝からスタジオへ、フラメンコ発表のリハーサル。
当日の衣装を自分用に直すため持ち帰りとなり、すでに楽譜、録音用マイク、シューズ2足、着替えなどが入っていた大きなバッグはすご~く重くなりました。このバッグは海外旅行のときの機内持ち込みに使っていたもので、とても久しぶりにずっしりと肩に重みが・・・あぁ身体がゆがんでしまう。(コロコロのついたケースは、先日タイヤがひとつとれて使い物にならなくなったのです)2時過ぎスタジオを出て、お昼抜きで弾き合いの会へ。1時間半演奏。
深夜の帰宅となり歩いていると、そこここで蝉が臨終を迎えていました。
もう夏も終わりですね。聞こえる鳴き声も日毎に遠くなっていきます・・・・

日曜日, 8月 26, 2007

サルサ初体験

金曜日は六本木にて、友人の誘いで初のサルサレッスンを体験。季節ごとに集まる同世代・異業種の友達との食事会の前に、30分だけとりあえず基本ステップでも・・・のはずだったのですが、1人の到着が遅れるということになり、サルサ初心者ながらさらに続けてレギュラークラスへ残り、思いがけずペアを組んでのターン練習もすることに。適当に踊っているようにみえて(そんなことないですよね、すみません)、身体の芯とか体重のかけ方とかちゃんとあるんですよね。楽しくて、気づいたら1時間半が過ぎてました。

いやぁそれにしても、初対面の男性と組んで踊るっていうのは・・・どこを見ていいのでしょか。あちらのお顔ったら表情ないし。微笑んだら誤解されそうだし。(こういうのスペインでは自然にできたのだが・・・。)慣れてきたら目をあわせられるんだろうケド。それにしても、熱心に習いに来ているのはラテン系バリバリな雰囲気の方々ではなく、真面目そ~うなおじさまとか。意外にいらっしゃるのですよ。踊り方も真面目なの。いや、真面目大いに結構、そんな方が、実はサルサ踊れて、そのうえリードが上手で女性が自然に踊らされちゃったりしたら、かなり株上がりますね。

六本木に用事があるときは、ときどきレッスンに顔を出してみよう!と、またまた新たな世界に足を突っ込んでしまったのでした。

木曜日, 8月 23, 2007

雨までの夜

眠れない日が続く。
眠らなくてはいけない、と思っているわけではないのだけれど、何故眠くもならないのか理解に苦しむ。

東京裁判で被告全員の無罪を主張した唯一の判事、少数意見を貫いたインドのパール判事にスポットをあてたドキュメンタリーを観る。

さえた頭を抱えてとりあえず横になっていると、外から若い男女の言い争う声が聞こえてきた。
午前1時40分。

「裏切られた」「追い詰められたから」「仕方ない」などの単語が聞こえる。どういうわけか、この部屋は窓を開けていると外の声が丸聞こえなのだ。男が女を責めているらしく、早口でたたみかけるように「なぜだ、なぜだ」と問い詰めている。そのうち、女がしゃくりあげ始めた。涙声での応戦。

午前2時過ぎ。
筋萎縮の病気に苦しみ、安楽死を希望して実際に医師の注射により死亡した方のドキュメンタリー。スペイン映画「海を飛ぶ夢」を思い出した。
文楽のエッセイ本を読み終わり、チェンバロ、フォルテピアノに関する厚い本を開く。

午前4時。
今朝は蝉の声が聞こえない。
新聞配達と思われる足音が、遠慮がちに階段を駆け上がっていった。

サーッと前ぶれもなく雨音が走り、ひんやりした風が吹き込んできた。

午前5時52分。風は雨の匂いと、枕元の白檀の香りを運んでくれる。この感覚、この匂いを待っていた・・・私は救われたように雨を求める。これで束の間、何も考えずにいられる。


午前6時半。
全ての窓を開け、蝉時雨の代わりに優しい水の雨を聴く。武満を弾きたくなった。

今日のこよみは、処暑。

水曜日, 8月 22, 2007

楽しくエコ生活

猛暑が続いています。昨夜、文楽のエッセイ本を閉じてさぁ寝よう、と思った1時半に、突如ミンミンゼミが鳴きだしたのには驚いた。

しかし私はこの夏、家でほとんどエアコンをつけることなく結構快適に暮らしてるのだ。就寝時にエアコンなんてあり得ないです。まぁこれは、寝室のエアコンが入居時に取り付けたままの古いタイプで音が煩いからということもあるんだけれど。それに、噴出し口からカビの胞子が飛んできてしこたま吸い込むんじゃないかと思うと・・・想像力豊かな私は見たこともないわが肺の内部を思い描き、恐ろしくてとてもスイッチ入れる気にならない。

正直言うと、ピアノの部屋だけは時々、少し冷やします。楽器の練習は肉体労働だし、ぼーっとしてしまったら集中力も落ちるので。でも、一旦冷やしたら除湿モードにしてることがほとんどで、昼間は窓からの自然光のみで、電気もつけない。居間で仕事するときは、風のない酷暑日は窓を開けるのは逆効果、厚いカーテンも閉めて、外からの太陽光と温度を遮断するのであります。そうすれば、ほとんどエアコン要らず。掃除や散歩で汗をかいたら、さっとシャワーしただけですぐ涼しくなり、そのたび着替えるTシャツやタンクトップが、これまた肌に気持ちいいのです。

やっとエコロジーに対する意識が全体的に高まってきて、みんな節電や節資源を心がけているのはいいことですよね。今切実な電力不足もあって、どこにいっても冷房の設定温度がとても高くなってるけど、本来はあれで十分なのだ。

以前は、キーンと冷えされたデパート(店員さんはみな、長袖ブレザーなんかでしっかり防備してたじゃないですか)や電車で寒い!とまで感じ、外に出た瞬間、今度は猛烈な熱波に襲われてその温度差に身体がついていけず、結局は夏バテを冗長・・・という悪循環を考えると、実にいい傾向であります。私なんか、夏は手放せなかった長袖カーディガンを、ここのところ持つ必要がなくなったもの。

さて今日は気晴らしに、日が落ち始めた時間に某図書館へ。東野圭吾、恩田陸、角田光代など最近の流行り作家さんの本をパラパラ。図書館って静かでほんとにいい。BGMという押しつけサービスもないし。1時間以上を過ごし、小川洋子「やさしい訴え」を速読。小説を速読なんて失礼な・・・。チェンバロとラモー作曲「やさしい訴え」を軸に織りなされる物語、あとでちゃんと読み返します。

火曜日, 8月 21, 2007

山口小夜子さん

山口小夜子さんが亡くなった。平成生まれの人たちにはピンとこないかもしれないけれど、彼女は70年代、日本の女性の美を世界に知らしめ認めさせたトップモデル、さらに「山口小夜子」というまさにモデルを超えた表現者だった。
彼女の表現精神は、“パンク”。本人がそういっておられた。「東洋」で勝負すること自体が、あの時代パンクだったのだ。彼女のようなモデルは、あとにも先にも存在しないと思う。
そんな彼女が、57という若さで孤独死。名前のごとく、孤高の月のようにひっそりと逝ってしまった。
やりきれないけれど、その姿は美しいまま、記憶されていくことでしょう。

月曜日, 8月 20, 2007

眠れぬ夜(という曲がありましたね。by オフコース)

暑さだけなら結構平気なのに、湿気には息が詰まって、酸素欠乏のようになってしまう。昨夜も寝つけませんでしたが、今日もだめ。というより、身体が完全に覚醒していてまったく眠気を催さない。おまけに、昨日寝違えたらしくて首の筋がとっても痛いんです!で、横になるのが大変、身体を起こすのも大騒ぎ。なんとか寝てみようと1時間ほど奮闘しましたが、あきらめて起きてきたというわけです。きっとこのまま徹夜。

今夜はある送別会があって、すすめられるままに焼酎をロックで3杯、4杯・・。お酒を飲むとそのたびに脳が縮んでいく!というのはわかっているのですけどね。今朝もTVでの脳科学者たちの対談でそんな話が出て、やっぱりお酒はちょっと心を開かせる1杯で十分だなぁと。お酒なくたって、なんの問題もなく生きていける。もっとも、「お酒がなくては生きていけない」になっちゃったら問題か。とにかく、お酒は楽しくないとね。脳ミソを痛めつけてしまうんだから、せめて笑って、脳から身体によい物質を分泌してバランスをとらないと。

水曜日, 8月 15, 2007

初舞台

今日は、新宿西口の地下で行われていた夏祭りにてフラメンコの初舞台。高田馬場のスタジオで、カンテとギターの方々と軽く合わせてから新宿へ。会場は、低い天井で空気が動かないうえ、近くの屋台からの熱気で、ぼ~っとなるほどの暑さ。フラメンコ舞台メイクとかつけまつげとかシージョの着け方とか・・・はじめてのことばかりで、仲間のみんなにいろいろ教えてもらいました。肝心の踊りのほうは、、、たとえ頭が働かなくても身体が自然に動くくらいに入っていないと、いざというときだめなんだなということがよくわかりました。やっぱり本番は大事、重要で基本的なことに気づかされますよね。とにかく、初めての発表会の前にこんな経験をさせていただき、ありがたかった。練習練習。

日曜日, 8月 12, 2007

河童

ただ今ロードショー中の映画「河童のクゥと夏休み」。これ、舞台が私の住む街・東久留米なのです。原作「かっぱ大さわぎ」の作者・木暮正夫氏が東久留米在住だったそう。で、私がいつもお散歩してるようなところがたくさん出てくる。らしい。当ブログにも写真で何度も登場する“黒目川”で、クゥが拾われるの。私も知らなかったのだけれど、東久留米は河童伝説が多く残るところなんですって。映画の監督は、藤子アニメや「クレヨンしんちゃん」で知られる原恵一さん。群馬出身と知り、俄然親近感が。(群馬県人は、“上毛かるた”という子供時代共通の思い出を持っているはずなのだ~)私は観てないですが、なかなかよさそうなので、夏休みの親子で映画鑑賞にチョイスしてみてはいかがでしょうか?


さて、以前書いた、武蔵関の踏切の高飛車看板。昼間に通ったので、撮ってきました。

金曜日, 8月 10, 2007

NG

午後一の蝉しぐれの中、後楽園の某スタジオへ赴きフラメンコの個人練習。自分の足さばきの不器用さに唖然としました。始めて2年も経って、やっとこんなこといってる有様。私って、なんにしても本番がないとダメなんだ、ということがよくわかります。。。

さて昨日「ウン十代男性のダメさ加減・・・」などと書いてしまい、ウヌッ何をこしゃくな~と憤慨なされた方もいらっしゃるかと思います。補足しますと、、、データベースはTさんと私に言い寄ってこられた方々のみ、テーマも限定なので、一般的な話じゃないですよ。
たとえば私の話でいえば「何かを得るためには何かを捨てなければならないんだよ」なんて台詞が、見事にもっともらしくそのウン十代の方々から出てきたのであり、このフレーズを聞いただけでドン引きなわけです。一気に酔いも醒め最後の情けも消えるです。そんなことが真理と思ってるなんて、きっとそうやって生きてきたんだなぁ。大体、人生何をもって得るとか失うとかいうのか。・・・日本の古典でも読んでいただきたい。
20代の私は、こう言われてまともにうろたえ悩んで身体を痩せ細らせたけれど、今なら「私には、(あなたのいう)得るものも捨てるものもありません。」
とまぁそういう次元の低い話だったのですから、女性に対してそんな言葉をはいていない殿方たちはどうぞご心配なきよう。

1日の終わりは職質で

今日は平井丈一朗先生プロデュースの夏のコンサート、チェロのTさんとシューマンの幻想小曲集で出演。終演後は新宿のイタリアンに寄り、マスカット香るスパークリングワインを飲みながら、お互いの恋愛体質を語る。それでもってウン十代の男のダメさ加減とか、60代になると程よく大人だからまぁそれもかわいく感じるよねとか、言いたい放題。あぁごめんなさい殿方たち。最近、そう言いたくなるよなことが多くて。

12時過ぎ、自転車で家に向かっていると、後ろからスピードを落とし近づいてくるバイクの気配。すわ、痴漢かひったくりか!どうやって退治してやろうと冷静に臨戦態勢に入っていたら、すーっと横につけたのは白バイだ。「はい、止まりなさい」・・・やれやれまた職質か。
点いたり消えたりだったライトが、とうとう点かなくなってしまったから、無灯火を叱られるんだろうと思ったら、「さっきバイクと走ってたよね?」と厳しい口調。そういえば、私の前をバイクの男性と手をつないで走っていた子がいたな。その背中丸出しで短め茶髪の女の子と、背中隠れてて髪長くしてる私を見間違えたのだった。そんなの間違えるなって!すぐに疑いは晴れ、謝っていただいたけれど・・・なぜこうも職質にひっかかるかなぁ。

水曜日, 8月 08, 2007

白州正子を読んだ後で

ブログってなんだ?
・・・中途半端な日記風独り言行為に多少の嫌気がさす。結局、いくら本音の影を行間にすべりこませたって欲求不満なのだ。ここにだって、言いたいことを書いては消去、消去・・・。
それに、すべてのエッセイは自慢話だって、誰かが書いてたっけ。
やっぱり、目の前の生身の人しか信じない。
それでいいじゃん。mixiもやらない。

火曜日, 8月 07, 2007

水を考える

銀座線に乗っていて、ふと白川義員さんの写真展のことを思い出し、銀座で下車。松屋へ。

白川さんは一貫して、地球再発見による人間性の回復を探り、ときには死と隣り合わせの危険を冒しながら、写真家として一点の妥協も赦さないお仕事をなさっている。今回は、アフリカでの撮影を終えたばかりの「世界百名瀑」(「世界百名山」も含め、そのお仕事の一部がドキュメンタリーとなったNHKスペシャルの折には、私も録音で参加した)。 秘境のなか、ジャングルの奥・・・圧倒的な地球の営みを呈する知られざる滝が世界には数多く存在するが、白川さんの今回の偉業によって私たちもその姿を垣間見、人間の力など到底及ばない、畏れるべき自然に思いを馳せることができる。

「人類にとって一番大切なのは、水」。環境を汚染し続ける現代の我々への警告をこめるべく、白川さんは品性高い滝、“語る”滝を求めて世界中を飛び回った。「水は生きている」、この白川さんの実感は、とても重要なキーワードのように思う。今、巷は水ブーム。人間の身体の6割は水でできている・・・そして、人間が生かしてもらっている地球は水の惑星であり、その“水”は、実はまだまだ未知の奥深い世界なのだ。
ブランド水に大金をつぎ込むのもいいけれど、世界には、きれいな水も口にすることができずに死んでいく子供たちがいることも知っておいたほうがいい。そして、石油が枯渇する前に水が枯れる、そんな末路を迎えないために、考えなければならないことがあるのでは。

日曜日, 8月 05, 2007

高原で薪能

金曜、特急あずさで小淵沢へ。人生最初におつきあいした人の家の別荘がある(年上で、しかも音楽なんてカタギじゃないことやってるってことでお母様に嫌われてたようで、行ったことはない)ってなことを思い出したりしながら、なんとなく車中の2時間が過ぎる。まぁ、たまにはぼ~っとするのもいいか。

目的は、身曾岐神社で行われる「八ヶ岳薪能」。演目は「清経」と「船弁慶」、間に狂言「呼声」。

この薪能は、古神道の流れを汲むこの神社の大祭前夜の宵宮のため、神事としての荘厳な雰囲気がある。池の上に建てられた能楽堂は、日本随一とか。そういえば当夜の2演目はともに、水(海)が関係する能。奏演中、ときどき鯉が音を立てて水面にはねてたりするのだった。
私の席は舞台から少し遠く、演者の細かい動きなどはよくわからなかったけれど、徐々にかわっていく空の色とか、風に揺れる篝火なども含めて浸れるのが、野外で行われる薪能の醍醐味でもあり。周りの木々からは蝉の声、虫の音・・・。
世阿弥作の「清経」は、やはり素晴らしかった。「船弁慶」は有名で(クライマックス「そのとき義経、少しも騒がず~」)わかりやすいけれど、ちょっとウケねらいも感じられるなぁ。でも静御前には名前つながりで昔から親しみを覚えているので、つい感情移入。(私の前世もしくは先祖には、白拍子がいるんでは?と思ってるのだ。)
それにしても義経は24人もの彼女がいて、静御前は結構下のランクだったなんてきくと・・・やるなぁ義経。

翌朝は道の駅で、元気そうな高原野菜や今まで飲んだ中でダントツに美味しい豆乳をゲットして、帰京。そのままフラメンコクラスへ。
さて私のフラメンコ初舞台は、9月イイノホールの前に某デパート屋上でのイベントになりそう。しかもいきなり、10日後だ!

 

金曜日, 8月 03, 2007

長い一日

朝早起きしてピアノに向かい、お昼は浜松町へ。O氏と打ち合わせがてら、貿易センタービル39階でランチビュッフェ。意外にかわいく見える東京タワーと増上寺を望みながらの落ち着いた食事、なかなか美味しかった。

その後渋谷に移り、次の待ち合わせの時間まで思い立ってBunkamura「ルドンの黒」展。一時期、ルドンやブレイクが好きで、幻想的な色彩の印象が強かったのだけれど、今回の展覧会は「ゴヤの黒」とともに語られることも多い「ルドンの黒」の世界に焦点が当てられている。思えば、“ゴヤの黒”体験は強烈だった。もう10何年前のこと、四大版画集当てに八王子の富士美術館まで出かけていったんだった。あれはスペインの黒。何かを創生しそうなルドンの黒とは質が違う。黒の表情というものを、あらためて感じなおした。

5時、KホールのA氏から印刷物を受け取り、ついでに、道玄坂上・穴場の中国茶のお店を教えてもらう。渋谷で時間をつぶさなければならないとき、場所探しに苦労するのだけれど(もうスXバとかドXールとかは飽きてるし、まず混んでる)、ここはいい!一人でも落ち着けるし、中国菓子も本格飲茶もあるしね。なんとかいう高級烏龍茶、1800円が特別に1000円となっていて、ついついその太っ腹な割引につられて注文。中国茶の勉強したいんだよね、と言うと「中国茶はハマると奥が深くてこわいぞ~」と脅かされる。

次の予定は自由が丘、ミュージシャン・写真家の中松義成氏ソロライブ。ライブ前に、奥沢駅近くのお好み焼き屋さんで注文したお料理を待っていると、隣の隣テーブルに井筒監督とお連れが着席。お近くに住んでるのかしら。軽食のつもりが、4人とも結構しっかり食べてしまい、開演予定時間を少しオーバーして会場に到着。ライブはラジオのために収録されていて、ボサノバ調の癒されるオリジナル曲弾き語りをくつろいで聴く。ご本人もおっしゃってたが、唄うお声は意外に高いのであった。
終演後お話して、1時帰宅。ふう。

火曜日, 7月 31, 2007

地味な1日も大事に

今日は家にこもって練習。スペインもの、ショパン、そしてモーツァルトがこの秋の3大メニュー。
9月14日ピアノプラザ群馬・シューベルトサロン〔高崎〕では、幻のピアノ「ファツィオリ」を弾きます。チッコリーニのリサイタルで初めて聴いたファツィオリの音はとても印象的でした、私の指からはどんな色がするのだろう、と今からとっても楽しみ。9月21日はカルラホール「音楽の楽しみVⅡ」にて、モーツァルトリサイタル〔世田谷〕。現代のピアノに加え、会場常設のフォルテピアノ、そしてクラヴィコードを持ち込んで弾きくらべます。
10月11日はクラシック専用ライヴカフェ・カーサクラシカ〔赤坂〕2回目の登場。「秋の夜、ショパンを旅する」と題してオール・ショパンです。10月後半には、カルチャーセンターの老舗・朝日カルチャーセンター(新宿住友ビル)に初登場の予定。日程が確定したらまたお知らせします!

練習の合い間、頭の整理のため部屋の掃除。フラメンコ復習。パソコン事務。夜になって、ふと読み返そうと手に取ったのが三島由紀夫「春の雪」すごいもの選んじゃったな。疲れた頭には、どちらにしようか迷った「魅せられたる魂」のほうが読みやすかったんだが。こうして更けゆく7月最後の夜・・・ 

月曜日, 7月 30, 2007

嵐のあと

選挙結果はすごいことになりましたね。自民党5役のうち3人もの首が飛び・・・ここまで風が吹き荒れるとは。さてこれからどうなるのか、それによってはまた、次の選挙で大きな反動があるのかも。

昨日あまりの暑さに駅からバスで帰ろうと、発車時間までバスの中で涼んでいたら、開いたままのドアから突然鳩が乱入!バスの中をばさばさと飛び回り、パニックでそこここの窓にぶつかりまくって、乗客も大変な騒ぎ。「鳩のおなか」と「羽の音」が嫌いな私は、耳のすぐわきを飛び過ぎる鳩が起こす風にまさに鳥肌が立ち、首を縮めてただ震えておりました。前の方に座っていたおばあさんの「誰か捕まえる人いないの~」の声にすっくと立ち上がった一人のおじいさまが、飛ぶのをやめて床を歩き始めた鳩を両手で捕まえて、外へ放してあげました。さすが頼りになるのは・・・若者ではない。2人いた若い男性は、何も反応せずでした。

金曜日, 7月 27, 2007

ピアノも生きている

この時期はピアノの音や鍵盤の感触が面白いほど変わります。それによって「今日は雨だな・・・」とか天気も占える。原因は湿度と温度ですが、湿度がより影響します。除湿をかければいいのだけれど、うちにある除湿器は古くてとてもうるさいうえに気温がすごく上がる、いいことなしの粗大ごみ状態。エアコンの除湿も今ひとつ効きが悪くて、困ってます。

私の練習室のピアノはベーゼンドルファーというウィーンの楽器。まろやかによく響く低音や品のよい高音が魅力で、ピアニッシモが美しく音の伸びがよい・・・歌にあふれた(これでもかと歌いあげない)シューベルトや、曲によってはドビュッシーなどなんともいえない雰囲気をかもし出す、私は大好きな楽器なのですが、ちょっと特殊なだけに調律調整がとても大事。とはいっても私のベーゼンはとてもよい子で、つきあいも19年目となりますが年々よくなっていて、調律も年に一度で十分、多少の音程の狂いはありますがいつも「状態としてはあまり崩れていないですね!」と言われます。

ちょっぴり鍵盤が重く感じる夏は、自分が下手になったのではなかろうか!と思うこともあるくらい。その季節が、今年も遅ればせながらやってきました。空気がカラッとしてきてべたつかなくなる秋は、また嘘のように指さばきも軽くなるのです・・・

火曜日, 7月 24, 2007

夏はこれから!季節のものを食べようね

なんとすっきりした朝だったのでしょう!
少しだけ開けておいた窓からの涼やかな風で目が覚め、外を見たらなんと快晴、さっそくいつもの川へ散歩に行きました。眩しすぎる。緑もわさわさしてます。
お昼ごろピアノに向かっていると、思いがけず、何年も会っていなかった先輩ピアニストのHさんから電話がかかってきて・・・10分後にはもう、うちから車で5分のところに住む彼女の同級生ヴァイオリニストさんの車でお迎えが。母2人、子2人+私で、本格的インド料理のお店へくり出しました。インド料理屋さんではいつもナンを頼みますが、ここはパンの種類が豊富。なので、全粒粉使用でヘルシーなロティをオーダーしてみました。プレートにはマトン(羊大好き!)とナス(夏だから)のカレー2種と、シシカバブ(辛いけど上品、しかしちゃんとインドの味)、タンドリーチキン(柔らか*)、サフランライス(スパイス効いてて美味しい)、サラダ(青唐辛子のドレッシングがクセになりそうな辛さ)。そしてすっきりと定番のラッシーでシメ。もちろん完食。
私の夏に食欲減退はない。

そして明日は、土用丑の日を前に浅草の老舗で鰻デーなのだ~。

月曜日, 7月 23, 2007

「週末の」スケジュールは隙間なく

週末はいろいろ続きまして、気づいたら月曜に。。。

金曜は、お弟子さんのレッスンをしたあと、某音楽雑誌の前編集長と飲み。中央線沿い、お魚の美味しい飲み屋さんでまずは音楽話に花を咲かせていたのですが、そのうちお店常連のお客様たちを巻き込んでの盛り上がり状態に。そのなかでも、なんと並びにいらした男性お2人は音楽関係(管楽器)、前編集長とは共通の友人知人のお名前がバンバン出てきて意気投合しちゃうし、なぜか私と撮った写メを、お仲間の某有名オケ団員の管楽器奏者さんに送信なさったりしてるし(どんなメールが飛び交っていたのか~)・・・そんなこんなであっという間に12時を回りそうな時間に。翌日も朝から用事だし、大変、私もう帰りま~す、と失礼しましたが、焼酎の合い間にご主人がなみなみとついでくださった日本酒が効いてしまっていて・・・駅からタクシーでなんとか家に着いてどろ~んとなっていたら、母が起きてきて「な~に飲みすぎ?」と笑われてしまいました。
反省。これからはやはり、蒸留酒一筋でいこう・・・

日曜はまず、9月はじめにあるフラメンコの発表ステージ(私にとって初舞台です!)に向けての舞台構成のレッスン。スタジオにいたのは3時間半にわたりました。一緒に躍るメンバーの中で一番歴も短くなかなかスタジオでの個人練習もできない私、でもこの夏は真剣モードでがんばらなければ。
お昼抜きで新宿に移動、チェロのレッスンのピアノ伴奏(れっきとした二重奏曲なので伴奏とは言いたくないのですが!)で2時間半。曲はシューマン、解釈の引き出しを増やしていただけたような、素晴らしくいいレッスンでした。長い一日でした!

木曜日, 7月 19, 2007

次の旅は中南米かも

昨日は17歳のアルパ奏者・今村夏海さんのコンサートへ(オペラシティ・近江楽堂)。
前回築地の「キューバンカフェ」で聴いたときより、ご本人の雰囲気も奏でる音楽も一回り成長されていて、楽しませていただきました。メキシコ、パラグアイのアルパ名曲に加え、「ニッケ色の肌」「コーヒールンバ」などポピュラーなナンバーも。コーヒールンバは、私の時代だと荻野目洋子さんが歌ってたのが耳についているのですが、この曲オリジナルはルンバではないしあんな歌詞でもなくて、「愛の苦しみと悲しみは/その苦さをひき潰しているようだ・・・」と唄う、コーヒー挽きの暗い歌なのだ。ギターのエルネスト河本さんも相変わらず上手かった!

終演後、主にメキシコで録音された彼女の2枚目のCD「メヒコの彩色(いろどり)」を購入し、サインをいただいてちょっとお話してから、渋谷へ移動。

南口からすぐのその名も「マドリッド」というスペインバルにて、O氏、中南米音楽にお詳しいH氏、そのご友人のラテン音楽好きH氏とまずは乾杯。オーナーのM女史も加わり、お喋りに花が咲きました。お店のかわいいチリ人女性とスペイン語で会話、スクリーンにはT.V.E.の映像が流れ、カジョス・ア・ラ・マドリレーニャ(マドリッド風牛胃袋の煮込み)やボケロネス(カタクチイワシの酢漬け)をつまめば、まさにここはスペイン。ここは朝4時半まで開いているので、今日は朝までだー!という雰囲気だったのですが、お2人は家が遠いからと先にお帰りになり(といっても私の家が一番遠いのだけど)、残ったOさんには、物資輸出の船にトラブルが起きたと会社から電話が入り、翌日に備えて帰宅が決定。というわけで私もおとなしく終電で帰路につくこととなりました。
皆さんも渋谷あたりで終電を逃したら、ここへ寄ってみてください。1階がバル、2階がレストランです。

やっと解決

ここ数日Bloggerがおかしくなっていて、全然書き込みができませんでした!Firefoxが全然ダメ。エクスプローラで開いたら動きました。なぜ早く気づかなかったか~。

17日は音楽プロデューサーN氏とランチ。今回の私のモーツァルト新譜をたいそう気に入ってくださったのですが、私の演奏が変貌したということでその謎をお知りになりたい、という興味もあったらしく、久しぶりの長い会食となりました。業界ウラ話満載なので、残念ながら詳しい内容は書けませぬm(_ _)m

筑紫哲也さん、世界的ヴィオラ奏者の今井信子さん、丸山眞男さん・・・と本の話が続き、今話題の「女性の品格」のことにも。すごく売れているらしいけれど、あれはどういう人が読むんだろう。品格なんて、もともと備わっている資質(+環境や経験で培っていくもの)であって、読んでどうこうするものなのか?とうとうそこまで日本はおちぶれたか?!と私はついヒートアップ(読んでもいないのに失礼)。こういうものです、と読んでわかった気になったって、所詮知識は知識でしかないって。「品格」ばやりの今だから、このテーマで書けば売れますよと書かせた人がいるんだろうなと勝手な推測。まぁビジネスというのはそういうものですよね。

夕方、高田馬場のクラシック・ジャズ専門店「ムトウ」に寄り、CDの営業をして帰宅。

日曜日, 7月 15, 2007

語学オタク

残念、日付変わってしまいました。

昨日はOクラブのパーティーにゲスト出演。カナダ大使館の参事官ご夫婦と久しぶりのEnglish conversation。いや英語も楽しいなぁ!しかし外国語を話すときってなんでこんなにテンションあがるんだろう。英語、フランス語、スペイン語とそれぞれ声音までかわるもんね。もちろん身振りも姿勢も自然と違ってくる。姿勢は、断然外国語を話しているときのほうが良いですね。目上の方とお話しするときなど特に、あと私は多少背丈があるほうなので、日本では多少無意識にかがんでしまうんですね。電話でも、つい話しながらお辞儀してしまうときがあるでしょう?スペイン語なんか、一度知り合ってしまえばあまり上下関係とか気にせず話しますから、背筋伸ばしてても大丈夫。だって初対面の挨拶からしてホッペに往復キスですからね。ちなみにフランスでは、往復+1の3回が多かった。日本では、お辞儀してぶつからない距離感を保つから、ときどきさみしくなっちゃったりします。スキンシップの少ない子供時代を過ごしたからか、人にさわると安心するんです。・・・もしかして、すごくヘンな告白してますか?!

そういえばさびついてしまってるフランス語もそろそろなんとかしたいです。月末はエディット・ピアフの映画でも観にいって、しばしフランス語にひたるとしますか。。。

金曜日, 7月 13, 2007

文楽!

昨夜早く寝ようと思いながらも、何気なく「トップランナー」をつけると、ゲストはどこかで見たお顔!と思ったら、いつも公演のご案内をいただく文楽太夫の豊竹咲甫太夫さんでした。(といってもご本人とは直接お話した事はなく、縁あって、彼の奥様(歌手)とお知り合いになったからです。)つい、最後まで見てしまった。

三味線奏者の弟さん(鶴澤清馗さん)と息が合いすぎてもいけないというのは、クラシック音楽のアンサンブルにも通じて大いにうなづけることでした。咲甫さんは語りで、清馗さんは音楽で、舞台の上では戦うくらい真剣勝負じゃないといけない。「息」の話も面白かったですね。

それにしても太夫さんがトップランナーに出演とは、今ほんとに文楽が“来てる”んだなぁ。最近はチケット入手が非常に困難とか、以前は当日でも入れたのに!高校時代から歌舞伎も能も観ているけど、そのころから“文楽は映画のようだ”と思っていて胸が震えるほど大好きだったので、いま文楽にもこういうスターが出てきてファンを広げているのは嬉しいことです。
今度咲甫太夫さんが出演する国立劇場での公演は、9月8日~24日。演目は「夏祭浪花鑑」、チケットがんばってゲットするぞっ!

今日はこれから、Oクラブパーティーにピアノでゲスト出演です!

木曜日, 7月 12, 2007

猫。

明け方に見た夢に、猫が出てきました。私はこの猫をすごく気にかけて世話をしているんだけど、左手首を甘噛みされるままにしていて、気づいたら両側から血が出てました。歯は血管ギリギリを狙っていて、慌てて猫をどけて止血。そのとき、なぜかその手首(肌が透明なのだ)から、「インゲン」が出てくるのだった。ピンセットで注意深く、3つくらい緑色のインゲンを取り出しながら、「シュールだなぁ・・・」と思っている夢のなかの私。

それではこの夢で思い出した、スペインで最後に住んでいた家にいたかわいい白猫たちをご紹介しましょう。4匹いたのですが、それぞれ目の色が違うので簡単に見分けがつきました。ブルーの目を持つヒメという子は、私が畑仕事をしていると必ず足元に寄って来て、異常なほど甘えるのでした。この写真はキッチンからとったもの。向こうに見えているのはプールです!下の子(チビ)は一番悪戯好きでうるさくって、目は黄色だったかな。特別に、門からみた家も公開しちゃいます!週末午前中の仕事は、まずプールの掃除と畑の世話。お昼は庭にパラソルつきの白いテーブルを出して、ワインとともにゆっくりお食事。広い畑は向かって右側にあって、野菜はほとんど自給自足でした。極楽!

水曜日, 7月 11, 2007

続・久々スペイン映画

アルモドバルの「Volver」を観た!
最初のシーンからスペインにワープして胸が熱くなった私。アルモドバル作品はエキセントリックだったり展開が早かったりするものが多いのですが、この映画では、非常にリアルなスペインを感じました。(少なくとも私は)話はほぼ最初のうちから見えていたのですが、それでもしらけさせない自然さがある。物語はほぼ女性のみで展開され、ペネロペ・クルスの“強く毅然としたスペイン女性”(いや、私はあえて「カスティーリャの女性」、といいたい)の演技が新鮮。Volver〔戻る〕というキーワードが様々な意味合いをもってちりばめられているのだけれど、「帰郷」という邦訳をつけたすのはどうなんだろう?そういう意味もあるけど、なんとなく納得がいかないなぁ。

それにしても、ペネロペ・クルスはやはり、スペイン女を演じるべきなんじゃないか。ハリウッドじゃなく、アルモドバルのような監督が彼女を成長させるのだ~。ロラ・ドゥエニャスは最近も観たなと思ったら、「Mar adentro」に出ていたのでしたね。邦題ど忘れ。彼女もチャーミングな女優さん。

しばし映画の世界にどっぷり入って、懐かしいマドリッドの風景を歩いていたので、映画館を出て傘をさし外を歩きながら、「なんで私はこんなところにいるのかしら?!」と違和感を感じてしまいました。

火曜日, 7月 10, 2007

丸の内に音のオアシス

私のモーツァルト作品集第1弾となった3枚目のCD「PERLA」がかかったケンウッドスクエア丸の内でのプロムナードコンサート(12時~13時)にお邪魔しました。スピーカーの方に向かって客席が作られていて、丸の内界隈にお勤めとみられるビジネスマンの方々が聴いていらっしゃいました。目を閉じて音楽に集中していらっしゃる方、雑誌や本を読まれる方、かかっているCDのブックレットを読む方・・・と、周りを気にせず思い思いに過ごせる空間。こんな風に、自社のオーディオシステムを使っていい音質で様々なCDを聴ける場所を一般に開放しているのは、いまや都内ではこちらのみだとか。しかも、クラシック、ボサノヴァ、ポピュラー、ジャズ・・・とりあげるジャンルも様々で、ここに来ていれば、きっとお気に入りのディスクに出会えるという楽しみもあります。ちなみに私なら、30日のガリアーノトリオwithゲイリー・バートンのCDなど聴きにいきたいなぁ。

お客様がはけてから、異なるスピーカーのいくつかでさらに試聴させていただきました。さすがいい音で聴くと幸せを感じますね。スピーカーそのものにも個性があるし、アンプとの相性でも出てくる音質は変わってくるのですが、特に、約100台限定で作られたという、かなりコンパクトで家具調の上品な木目のスピーカーで聴くと・・・とってもリアルで、録音後すぐにホールの袖で聴いた音に限りなく近い感じ!ケンウッドのTさんによると、打鍵してから実際の音が出るまでのほんのわずかな間の空気感まで感じられる、とのこと。納得です。

その後は有楽町から銀座、池袋と回り帰宅。お昼ごはんは4時半、これで夕ご飯も兼ねちゃおうと思ったけれど、もちろん無理でした~!

国際的な視野を持とう

昨夜は青山で行われた、国際政治学者ペマ・ギャルポさん〔チベット出身、ダライ・ラマ法王14世アジア・太平洋地区担当初代代表ほか肩書き多数)を囲む会に出席。以前コメンテーターとして出演されていた番組はよく拝見していましたが、エネルギッシュでとても気さくな方でした。お話を聞いていて、今の政治家にはプロがいなくなっている、という思いがしました。「鳴かぬなら、自分が鳴いちゃうXXX」には笑ってしまった。参加者の質問に応える形でのアジアの経済圏についてのお話は興味深かったです。もっとアジアに目を向けなければ。

帰宅すると、以前よく一緒に演奏させていただいていたホルン奏者・Uさんからのお便りが届いていました。演奏会のお知らせかな?と思い封を開けると・・・なんと、プライベート花火会へのお誘いでした!この方、花火好きが高じてなんと花火師の資格をとり、はや10年。研鑽を重ねて、とうとうプライベートで自作の花火を打ち上げてみんなに楽しんでもらう会を開催するまでになってるのです。とっても素敵ではないですか?もちろん、Uさんはホルンの腕前も素晴らしい。音楽家には、時々こういうユニークな方がいるんです。某温泉地で開催されるこの会、演奏会本番ラッシュのころだけど・・・とっても行きたいぞ!

月曜日, 7月 09, 2007

CDコンサートのお知らせ

昨日はカーサクラシカでの初ライブでした。7時から10時までという長丁場でしたが、大部分の方が最後まで残って楽しんでくださいました。いらしてくださった皆さま、どうもありがとうございました
写真など後ほど載せます*

さて明日10日、<ケンウッド丸の内スクエア>でランチタイムに行われているプロムナードコンサートに、私の最新CD「PERLA(ペルラ)」が登場します!詳しくはケンウッドホームページをご覧ください。私も丸の内散策かてら会場にお邪魔するかもしれません。

金曜日, 7月 06, 2007

お掃除の効能

穏やかに過ごした日。梅雨の晴れ間も今日までかな。
掃除洗濯に精を出し、すっきりした部屋に風を通しながらゆったりコーヒーを飲む贅沢も久しぶりに味わいました。冬物セーターもやっと全部洗って、収納できましたし。お布団もおひさまの匂いが気持ちいい!
たまには、一日家にいる日っていうのもいいですね。
でもなんだか頭がカスタードクリームみたいで・・・こんなことしか書けないです。
殺風景だからせめて写真でも。でもこれ、3年前のです、お赦しを~

木曜日, 7月 05, 2007

星に願いを

やっと梅雨らしくなってきました。今日で芸大の前期出講は終わり。
さて私のところにも「神の目」の画像がまわってきました。その形状と、3000年に1度しか起こらないという珍しい現象ということで、神秘性を持たせたメッセージとともにヒーリング・スピリチュアル系ブログやmixiなどで話題になっているとか。
私はかつて、飽かず星空を眺めては心震わせる、天文学者になりたかった子供。つけられた名前やジンクスよりも、遠い宇宙で起きた現象、営みそのものに果てしないロマンを感じます。いや、でもそういうジンクスが生まれること自体にも興味あるな。古来から、人間は自分の力の及ばないところに願いをかけてきたんだよね。今も健在の七夕伝説だってそうだものね。
ありがとうRちゃん、幸せを願ってくれて。

火曜日, 7月 03, 2007

ライブのお知らせ

7月8日(日)、赤坂にあるクラシック専用ライブカフェ「カーサクラシカ」夜の部のライブに登場します!
7時~、8時15分~、9時半~の3ステージ、出入り自由。ミュージックチャージ2100円は通しで有効です。

初登場なので、名刺代わりにオールスペイン音楽プログラム。題して<Shizuka presents ピアノで世界旅行!スペインの夏の夜> トークコンサートも多くさせていただいている私ですが、こちらはライブハウスということで、より自由に、スペインで出逢ったこと、人、感じたこと・・・などを織り込んだおしゃべりをさせていただきながら、カスティーリャ、バスク、カタルーニャ、アンダルシア・・・などの地方にちなんだ名曲の数々を演奏したいと思っています。

日曜の夜ですが、皆さん是非遊びにいらしてください。お待ちしています!
ご予約はカーサクラシカまで。電話:03-3505-8577 メール:info@casa-classica.jp
(カーサクラシカ:赤坂見附駅から徒歩2分。一ツ木通り、APAヴィラホテル隣のオレンジボックスビル地下です。)

月曜日, 7月 02, 2007

固定電話にかかってくるのは・・・

今日留守電を再生したら
「下山静香さんのお宅でしょうか。XX事務所でございます。このたびは、後援会へのご入会まことにありがとうございました。参議院選挙は、7月29日、・・・・(中略)どうぞよろしくお願いいたします!」

えぇぇっ!?後援会なんて入ってないって!XX氏って何者?誰か勝手に私を、名前も聞いたことない政治家(候補)の後援会に入れたのかっ?もしくは、わざとこういう電話をかけて印象に残らせようという姑息な魂胆?どちらにしてもけしから~ん!というより気持ち悪い! 

夜ピアノ部屋で暑さに耐えながら練習していて鳴った電話、そのまま弾き続けていたのだけど重要な電話だといけない、と思い直してとったら
「お忙しいところを申し訳ございません。私どもXXライフと申しまして、30代の独身の女性に結婚相手を・・・」

えぇいまたか。今までに2回かけてきている同じ会社。どうせなにかの詐欺だろうと私は思っているのだけれど、「今手が離せませんので、失礼」などと普通に断るのでは相手もつまらないだろうと思うので、毎回違うことを言ってあげています。
今日は「わたくし、おかげさまで相手には不自由していませんので必要ありませんわ、ごめんなさ~い」と声音を変え即席マダムになってみました。
「あ・・・すみません・・」といきなりトーンが下がって、切られた。遊び甲斐のない人だなぁ。

土曜日, 6月 30, 2007

色のない金曜日

今夜はひどい湿気で、街には靄がかかっていました。

今日は荻窪~銀座~池袋と用足し。特になんということもなく、ただ無駄に歩いたなぁ、池袋駅の地下が蒸し暑くて匂いがこもってたなぁ・・・という感慨のみが残ってます。

息を詰まらせる湿気とともに夏が近づいてくると、無性にスペインに帰りたくなります。あの強烈な光、長い夜、美味しいお酒・・・そして街にあふれるスペイン語の響きに身をゆだねたくなる。スペイン語やフランス語、イタリア語などラテン系の言語の渦の中にいると、とっても心が落ち着いて安堵するのはなぜなのでしょう。一体何人だ私?!

そして私のパスポートは期限切れ。せめて、アルモドバルの「Volver(帰郷)」を観に行こう。

木曜日, 6月 28, 2007

君のかばんには石でも入ってるの?(よく言われるセリフ)

今日は肩にバッグがずっしり重かった・・・朝から北千住、根津、阿佐ヶ谷、武蔵関と1日かかって11時半帰宅。阿佐ヶ谷では青柳いづみこ先生とお茶。11冊目の著作となるエッセイ集「ピアニストは指先で考える」を拝受。少し遅れてしまった私が到着したときもテーブルで原稿校正をしていらっしゃいました。文筆と演奏と教授と家庭を両立(っていわないですよね、2つだけじゃないから・・・)させ、いつも超忙しなはずなのに、そんな切羽詰った雰囲気は微塵もお見せにならず、今日も悪戯好きの妖精みたいな感じでお喋りに付き合ってくださいました。

武蔵関で笑ったのは、踏み切り前に大きく立てかけてある「自転車も降りて渡れ」という看板。こんな高飛車な看板はなかなか見ないので、インパクトありました。普通「降りて渡りましょう」くらいのトーンで促すでしょう・・・それがこう強く命令されると、意外に「す・て・き・・・」とヨロメき言う事きいちゃったりして。

家に帰ってメールをチェックすると、カザフスタンのB氏から久しぶりの連絡。カザフスタン相撲協会の会長である彼は、朝青龍をお国に招く準備で大忙しだとか。秋にまた日本に行くから、今回こそ絶対に会いたいとのこと。「前回会ってから長い時間が経ちすぎてると思わないかい?なんといっても君は日本で一番の友達だから!」
確かに、前回浅草界隈をひたすら散歩したのは何年前だったか。8年くらいは経っていると思うのだけれど、その後は年に何度か電話で話すのみ(私の英語はスペイン語に侵されてどんどん怪しくなっていった)。その間にも、日本には年に数回来ていて多くの日本人と関わっているはずなのに、それでも私を一番の友人と思ってくれているとは。初めてアエロフロートの機内で隣り合わせてから10何年、不思議なご縁だなぁと思います。

吉原大門のすぐそばの桜肉「中江」4代目ご主人とも、最近はメル友状態で楽しいやり取りをしています。「中江」といえば、作曲家でエッセイストとしても活躍なさった團伊玖磨さんも、足しげく通った馬肉料理の名店。私のような弱輩は「足しげく通う」とまではいかないけれど、食せば夏バテによし、冬は身体がポカポカに、と1年中いいことづくし。何よりも「美味しい!」これにつきますね。今度はいつうかがえるかな。

火曜日, 6月 26, 2007

エネルギー注入中

日曜日は青葉台にあるカフェまで、磯野鉄雄さんのギターコンサートを聴きに行きました。相変わらず素敵な音楽を楽しませていただいたあと、田園都市線で駒澤大学まで。そこから歩いて15分の友人宅での弾き合いの会に出席。演奏したあとのお食事会がまた楽しみなのですが、この日は久しぶりに参加のメンバーもいてみんなお口のほうも絶好調。でも、なんだかんだ言っても「物事には全て多面性があり、正解は一つではない」ということを大前提としてわかっている仲間たちだから、長い間(しかも常にテンション高い)うまくいっているのですね。ピアニストの集団にしては珍しく成功している例として、研究材料にしてもいいくらいであります。

この夜は焼酎ではなくワインをいただいたため、私は全身ピンク星人と化し、10時半ごろおいとましました。最後の電車で座れたためついうとうとしてしまい、はっと目覚めるたびに「乗り過ごしたらもう上り電車はないのよ!」と自分に言い聞かせ、なんとか自分の降りるべき駅で立ちあがることに成功。

それにしてもここ10日ばかり、毎日深夜と早朝にかかってくる無言電話・・・迷惑電話サービスを再契約するしかないかなぁ。こういう人は一体どういう生活をしているんでしょうね。なにを求めているのかしら。

土曜日, 6月 23, 2007

無題です(エネルギー切れ)

今日は身体が疲れすぎてもう仕事できない~と思いながら、とりあえずブログは書いとこう、とやってきました。運動による健康的な疲れなので気持ちはいいのですが、今夜から温泉に行ってしまった友人たちがうらやましい。

朝の太極拳は、「扇」がとりあえず最後まで通りました!龍に蝶に山に海、と大スペクタクルでここまできたけれど、最後は美しく天女が花を散らすのだ。頭の上で扇がひらひらと舞ってカタルシス。

フラメンコのあと帰宅して、先ほどまでピアノ部屋籠り。7月から9月の間にある5つの異なる演奏会のプログラムを数日中に決めなくてはならず、楽譜を引っぱり出してはあれでもない、これでもない・・・と弾き散らしているうちに、ピアノの上は楽譜の山。そして今この机の上では、コピーやチラシや新聞の切抜きやCDやなにやらが渓谷を形作り、振り返ってソファを見れば洗濯物の山が~。(今日お天気よかったですからねぇ。)

それでもって今日も待ち人からの音信はなく、正直へこみます。かまってくれないと死んじゃうウサギちゃん状態(でもこのウサギの話ウソなんだってね)、なのになんのためかわからない意地張って凹んだまま寝てしまう・・・。
日本にいると、どうしてこうひねくれていくんだろうか。

金曜日, 6月 22, 2007

豊かな雨の一日

やっと訪れた恵みの雨に、心もしっとり落ち着いていざ、外出。

まずP会社のM会長さんと昼食、その後、名曲喫茶「ミニヨン」にて食後の珈琲。名曲喫茶とくれば、やはり「珈琲」と書きたくなりますね。
窓の外にかすかな雨の音を聞いていたら、リヒャルト・シュトラウスの「4つの最後の歌」を聴きたくなったのでリクエストしました。深みのある珈琲(ビター)をゆっくり味わいながらおしゃべり。どんなときにどんな音楽?という話になり、Mさんの場合は「高揚しているときはワーグナー、沈んでいるときにはラフマニノフ、落ち着いた気持ちのときはモーツァルト」だそう。確かに、それよくわかります。「モーツァルトはどんな気持ちのときにもいける、万能薬だね」ということでは見解が一致。R.シュトラウスのあとにかかったモーツァルトのピアノ協奏曲、雨にもすごく合ってた。ブレンデルの紡ぎだす美しい音!・・・やはりLPの音っていいなぁぁ。
Mさんはお仕事に戻られ、私はしばし残って、さらに至福の時を満喫。細胞が、水を含んでふっくらしたような感覚!昼間の雨、珈琲、そしてモーツァルト。ここはこの三位一体で決まり。

少し歩いて、おなじみのサロンKへ赴き企画の相談。収穫したての梅で作ったばかり、という梅ジュースをいただきました。自然で豊かな甘さ、しかもすっきりして美味!あぁなんていい日だろう。コップ敷きにしているのはあじさいの葉、風流です。お香のかおり、梅ジュース、紫陽花。続・素晴らしき梅雨どきの三位一体。

今日はさらにもう1か所。世界を舞台に事業をなさっているS会社を訪問、K会長さんに面会、いろいろお話をうかがい、帰宅。
さて空腹に勝てなくなってきたので、最近確信している「大物の法則」はまたの機会に。。。

木曜日, 6月 21, 2007

積み重ね過ぎていく日々

昨日夕方は中目黒のCASPER'S Galleryへ、牧野良幸さんの個展。
もう20年近いお付き合いになる牧野さん、でも見た目あんまり変わってないのがすごい。銅版画のほか、石版画、雲母をつかったきらきら作品、楽しいオブジェなど、久しぶりのマッキーワールドを楽しませていただきました。話の流れでいつのまにか身の上話になり・・・ちょうどお客さんも途切れたこともあってつい長居をしてしまいました。
表現や創造にこだわって生きていくって、外から見たらある意味贅沢な選択なのでしょう。でもそこには覚悟がいる。でもって私にとって大事なことは、笑って覚悟を決めて、眉間に皺なんか寄せないのだ~。脳を過小評価して自分を狭めるなかれ。
目黒川沿いの小洒落た道、そんなことを考えながら戻ったのでした。
そして今日は高崎へ。お忙しいなかお時間を割いてくださったNさんありがとうございます。往復の電車の友は青柳いづみこ著「翼の生えた指 評伝 安川加寿子」(かずこの「ず」の漢字、探せなくてすみません)。道中半分の時間を寝てしまわなければ、最後まで読めたんですが。30分以上乗る電車で私に寝るなというのは無理な話。でもこれだけ読めたのは面白い証拠、明日読み終わる予定。ところで青柳先生の最新エッセイ集(「ピアニストは指先で考える」かな?)に、私の話ちょこっと書いてくださっているらしいんです。ドキドキ、どんなことが書いてあるのかしら?!

水曜日, 6月 20, 2007

ネットカフェで光陰矢のごとし

徹夜になるかも、と思った書類作成が意外にも早く終わり、その勢いでブログ書き込みにやってきました。スペイン語バージョンも辞書なしでとりあえずは作成完了、日本語よりも書きやすいって一体どういうことだろうか。この言語の持つ明晰さなのかしら。

今日は日が暮れてから荻窪。ひとつ用事を済ませたあと、駅に隣接しているインターネットカフェへ。ここにはいいレーザープリンターがあって、冊子原稿をプリントアウトするのによく使っている場所なのですが、今日は取材?のためにある漫画をまとめ読みする目的でした。しか~し3時間パックで、いくらでも飲めるドリンクをとってくるのも忘れて一心不乱に読み進みメモをとっていたのですが、全巻読破はならず時間切れ、読みが甘かった・・・。いっそナイトパックで入ってそのまま夜明かしし、にわかネットカフェ難民となるべきだったか!

帰りの中央線では特快に乗ってしまったことに気づかず、ドア際で立ったまま本気で寝ている3人の男性に挟まれた状態の私の目の前を、あぁ無常にも後ろに流れ過ぎていくマイ・ステーション・・・ 先の駅で降り、逆方向の電車に乗りなおして戻ったら、バスはちょうど行ってしまったところで20分近く待つはめに。帰宅したときには空腹のあまり、2度目の晩御飯をとってしまった私でした。

月曜日, 6月 18, 2007

空梅雨?

昨日は、わたくしX回目の誕生日でございました。メールくださった皆さま、どうもありがとうございました!

わが家族も今年は全員覚えていてくれたようで、父は出張先の九州から、母と妹は実家からお祝いメールを送ってきてくれました。しかし彼らが携帯メールを覚える前は、電話でハッピーバースデイの歌を歌ってくれたりしたんだけどなぁ(これ終わるまで待ってるのがちょっと面映い)と、ちょっと味気なく思っちゃったりして。なんて贅沢言ってスミマセン、昨日は本番だったし、邪魔しちゃいけないと気を使ってくれたんでしょう。

そういえばスペインでは、誕生日の人の耳を、歳の数だけひっぱるんですよ。
パスポート更新して、荷物も持たずにスペインに飛びたいなぁ。。。

土曜日, 6月 16, 2007

音楽、お酒、ダンス、また音楽・・・

昨日は某オーケストラの団員オーディションへ、友人の伴奏。5時起きして7時に家を出てラッシュにもまれ、一日がかりの審査が終わって・・・まだ空が明るい5時ごろから2人でお疲れさま会。
お食事しながら、大きい丸グラスになみなみ注がれた焼酎(この日は「さつまの海」「明るい農村」「いもいも」「不二才、はい」)をロックで4杯。そのあとアイリッシュバーに移り、ウェイターさんおすすめの「ブラックブッシュ」なるウィスキー、ダブルをロックで飲んで(かなりハイピッチで)、10時にはお別れしたのですが・・・あぁ久しぶりにかなり酔ってしまった。・・・詳しくは書くまい。
駅からの帰り道、前方に自転車でパトロール中の警官の姿を見るなり、何食わぬ顔(のつもり)で自転車を手押しして通った、気の小さい私。家に着いてそのまま2時間ほど正体不明、目覚めて2時ごろ入浴、3時就寝。

今日の朝も少々ぼーっとしていましたが、午後フラメンコでしごかれ、復活しました。
今日の先生のおことば:「よもや変なダイエットなんかしてる人いないだろうね?ここに来てる人はダイエット禁止!しっかり食べなきゃ動けないよ!」
さて、明日は演奏会本番。

水曜日, 6月 13, 2007

クラシックライヴハウスが流行の兆し

6月の室内楽演奏会はすでにチケット完売。さて次回皆さまにご案内できるライヴは:
7月8日【日】東京・赤坂のクラシックライヴカフェカーサクラシカに初登場します(夜の部)。普通の演奏会とは一味違ったトークと、ピアノ演奏でスペインをめぐります。チャージ制、3ステージ。ステージの合い間には私も皆さまと飲んだりおしゃべりしたり・・・ くわしい情報は、上のカーサクラシカアドレスよりスケジュール7月をご覧ください。ご予約お申し込みをお待ちしています!

火曜日, 6月 12, 2007

初夏

朝から演奏会のリハーサル。アンティーク調で落ち着く隠れ家的なサロン。ピアノは木のぬくもりを感じさせる音色のスタインウェイ。


空を見上げる白い太陽。
残像を見上げる私。