日曜日, 9月 30, 2007

あの音が、スピードがたまりません

今日は肌寒い1日でしたね。午前中にお弟子さんを教えたあと、明日のBS番組収録に向けてゆっくり準備していたのですが、ちょうど休憩時に「そうだ、今日は日本GP!」と思い出して、生中継で鑑賞。

雨の中波乱の展開、アロンソがクラッシュしたあたりから目が釘付けに。最後まで果敢に攻めたライコネンの走りに興奮し、終盤で抜いたマッサもすごくて・・・2人ともフェラーリなんですよね。ハミルトン独走のままフィニッシュでしたが、リタイヤ続出のレースでした。真剣に見すぎてちょっと酔ってしまった。
私ったら、知らない間にF1ファンの友人に感化されてるなぁ。伝播しつつあるF1熱の保菌者、もとい出どころは、マダムS。彼女はもちろん昨日から富士に行っていて、今日のレースを目の前で楽しんだのであります。さて誰のサインをもらってくるのかな。

土曜日, 9月 29, 2007

エステバン・サンチェスを知っている?

今朝はまず太極拳。11月の舞台での表演にむけ特訓の雰囲気、ご指導いただいている先生から容赦なくチェックが入ります。簡化24式は一番の基本で、奥がとても深い。とりあえず覚えて形ができてからの道のり、終わりのない世界なのです。そういう意味では扇よりも難しいです。今日の私は「手の形が日舞みたいになってる」と指摘されました。

かわってフラメンコでは、主に上半身と腕の使い方をしごかれました。プリエで身体を沈ませるところで、「あらそんなに沈んじゃって、あなた起きられる?」と言われましたが、これ太極拳の影響ですね~、完全に沈んで何事もないようにゆっくり起き上がったりしますから・・・でもいけないいけない、フラメンコは太極拳じゃないんだもの!

帰りに池袋のメトロポリタンプラザのHMVに寄ったら、レジからは長蛇の列が。なんと、店内の壁に沿って半周ほども並んでいます。何が起きたんだろう!と思いながらも、エステバン・サンチェスのアルベニスアルバム3枚組(もちろん輸入盤)を見つけてしまったので、これ絶対買うっ!と私も列に加わりました。
エステバン・サンチェス・・・この人は、スペインに留学して初めて参加した夏の講習会で友達になったバダホス(エストレマドゥーラ地方)の男の子が、神のように崇めていたピアニストなのです。「とにかく、すごいよ!伝説的なピアニストだぜ!絶対聴くべきだ!!」・・・でも彼のCD、スペインにいる間はFNACなどの大きいCDショップでも見つけることができなくて、そのままほとんど忘れかけていた名前でした。あぁそれがここで出逢えるなんて。

本当に、すごい。スペインの音、スペインの色、風、夜・・・だよこれが!ルイス・ガルベもすごいと思ったけど・・・ とにかくスペインには天才が多いのに、どうも情報が隔離?断絶?されているのか、日本まで届かずにほとんど知られてないのが実に惜しい。(エステバン・サンチェスは1978年に、40代前半で亡くなっているのです。)
久しぶりに、ピアノのCDを聴いて驚きと感動にひたっている私でした。

金曜日, 9月 28, 2007

続・桐生自慢

今日は午前中に、日本で2週間のお休みを過ごし明日スペインに帰る、という友人ホセルイス君が会いに来てくれました。日本(東京)では、友達が家まで会いに来てくれるなんてなかなかないことなので、とても嬉しかったです。最近のスペインと日本の政治状況、マンション価格の相場(スペインではこの7年で倍以上にはね上がったそうです)、ネットカフェ難民や親殺し・・・など話はつきなくて、結局お昼ご飯とおみやげ買いにまでつきあって、あっという間に4時間が経っていました。

帰って、黙々と(しゃべってたらコワイけど)ピアノ。休憩時、ミャンマーでジャーナリストの長井さんが銃撃に倒れる瞬間の映像を見て、憤りの涙。

夜は、ピアノのある素敵なサロンをお持ちのお医者様N先生宅にお邪魔し、思いがけず夜のお食事を御馳走になってしまいました。ありがとうございました!
帰宅してみると、実家から「今晩のテレ朝ドラマ『未来遊園地』はオール桐生ロケだから、観て!」との連絡が。いや~最近、桐生ネタが多いです。11時半ごろテレビをつけてみると、映った場所はまさしく、桐生市民が愛するレトロな桐生が岡遊園地。この遊園地、ほんとうにいい味なんですよ・・・「つぶれそうな」という設定にもぴったり(あっすみません!)。よくぞここに目をつけてくださった。坂口安吾イベントで私も演奏させていただいた「有りん館」も登場。面白かったのは、CMが出来合いではなく、ドラマの中に組み込まれていたってことです。知る限りこんなの初めて見ました。
明日は明日で、私の祖父が興し今は父が院長をしている外語学院で、なにかのロケがあるらしいです。桐生は、結構ドラマや映画のロケ地になっているんですよ*

水曜日, 9月 26, 2007

男らしい・女らしいというのは論争の元ですが

午後、美容室へ行きました。
何が困るって、美容室においてある女性ファッション誌には読むものがないってことなのです。同じような顔だちとお手本とうたってるファッションと高級ブランドの広告が続くページ、、、とりあえずひととおりめくってはみるのだけれどいつも1分で終了。だから結局おしゃべりするか、瞑想するかです。
20年くらい前は「マリクレール」とか面白くてよく買っていたけど、最近は雑誌を買うとすれば、全部男性向けのもの。気晴らしに本屋さんに寄ると、ひとしきり新刊などチェックしたあと向かうは男性誌コーナー。男性たちにまじり真剣に各誌のテーマを吟味してたりするのだ。そして一個人、サライ、駱駝、自遊人、日経おとなのOFFなどたまに買ってしまう。

今日は「珈琲快楽主義」という特集テーマに惹かれて『楽園人』なる雑誌を初めて手にとってみたら、うっひゃ~!編集部選りすぐりのこだわり珈琲店の1軒目は、わが故郷(またかよ~というなかれ)桐生の「伊東屋珈琲」ではないか。・・・買っちゃいました。

考えてみると子供の頃から一貫して、趣味が男っぽいんですよね。同じ年頃の女の子がリカちゃん人形で遊んでいるとき、私は超合金プラモデルに夢中、枕元にはミニスーパーカーのコレクションが。お菓子のおまけもいつも男の子用を選んでいたし。中学になっても、ちまちました手芸よりもダイナミックな大工仕事が好きでした。“女の子”に見られることに反発していた部分もあったのかもしれません。
ある意味、男性に対する無意識の防御本能も入っているのかもしれないけれど、そのわりには先日、あるおじさまに「貴女の男気に惚れたっ!」と叫ばれたですよ。う~む、どーなんだこれは・・・

火曜日, 9月 25, 2007

おさんぽ

今日は秋晴れ!まだ暑いですが、湿気が少ない分すっきりしてますね。
用足しにいつもは自転車でいくところ、今日は歩いてみました。

陽に輝く白い彼岸花。

川沿いの散策路。

日曜日, 9月 23, 2007

M.マルソーの死

マルセル・マルソーが亡くなった!唯一無比の偉大な芸術家がまたひとり・・・ 人間誰でも、いつかはこういうときが来るのが定めとはいえ、がっくりきてしまいました。

芸術としてのパントマイムを世界に広めた彼の舞台は、ずいぶん昔に東京で2回、数年前にはスペインでも観ました(このときもう80歳くらいだったはず!)。身振りひとつで魔法のように創りだす世界は、ときに滑稽で、ときに受けとめきれないほど悲しい。・・・たとえばスポットライトのなかに浮かび上がる孤独な姿で終わる作品、強烈に私の脳裏に焼きついています。私の宝物は、お金でも宝石でもなく、こういうこと。誰の目にも見えないけどね。だからこそ大事にする。
ありがとう、マルセル・マルソー!

やっぱり、生の舞台を、生の声を、生の音を観て聴いて感じるべき!どんなに映像や音響の技術が進化しようと、いや、進化したからこそ、ナマの経験を信じるべき。

そして日本国では、わが故郷・群馬からまたひとり首相が誕生。今回はちょっと期待している私。(地元びいきでというわけではないゾ)

新たな音世界へ

最近1日4食、ともすると5食とスペイン人並になっている私。もちろん、そのうち2食は軽めなのですが、そうしないととってももたない。どうしようギャル曽根ちゃんみたいになったら!・・・ってそれはないです。もともとどっかり重く食べるほうではないし、食事のあとすぐに動けるように八分目にしてますし。(スペインでは、1日でいちばん大きな食事となる昼食後、眠くなって時々お昼寝をしていました)演奏とフラメンコと太極拳の生活なので、どんどんカロリーが消費されていくんでしょうか。

昨日はカルラホールにて、フォルテピアノ、モダンピアノ、そしてクラヴィコードもちょっとご紹介するという欲張りコンサートでした。いらしてくださった皆さまありがとうございました!
このコンサートをきっかけにフォルテピアノにはまり始めた私。アンコールで演奏してみたソレールのソナタが、とっても合う!このホールのフォルテピアノは、ソレールの時代より大分あとのものですが・・・もっと研究して、いつかフォルテピアノでの録音もしてみたいなぁ。
クラヴィコードは妙なる音色、音量はないけれど、実は表現の幅が広く、モーツァルトやバッハも愛した楽器です。まさに現代の「キーボード」と同じような形態。初めて生で音を聴かれた方がほとんどで、興味深くとらえてくださいました。
終演後は、お残りくださった方々と打ち上げに。超ご多忙の中野先生もいらしてくださり、夜中12時近くまで盛り上がりました。

そういえばうっかりして、クラヴィコードやフォルテピアノを弾いてる写真を撮るのを忘れてしまった!本番前後は、演奏する本人は写真のことまで頭がまわらないのですよね・・・。クラヴィコードを公開の場で弾くのははめったにないことなのに。いつも演奏会写真を撮ってくださっていてこのブログでもおなじみだったボックリ博士さんが、ここ数ヶ月はお忙しくてお見えにならないのでちょっぴり寂しいです。ボックリ博士カムバ~ック!

金曜日, 9月 21, 2007

おばあちゃんありがとう

昨日祖母が亡くなりました。数えで99、白寿の大往生です。余計な事は言わない、厳しくも優しい明治の女でした。
先週高崎でのコンサートの翌日、お見舞いにいったときは目を開けて、私が話しかけるのにしきりにうなづいてくれ、それが最後となりました。小さいころからとっても世話になり、毎週行っていた「おばあちゃんち」での思い出は限りなくあります。昨夜のお通夜ではみんなに「おばあちゃん、静香ちゃんが来るのを待ってたんだね」といわれ、先週会えて本当によかったなと思いました。今日は演奏会本番のため、昨日のうちにとんぼ帰り。。。

お疲れさまおばあちゃん、安らかに浄土に旅立ってくださいね。

水曜日, 9月 19, 2007

皆さまの温かさが心に沁みます

月曜日はフラメンコ友達の結婚パーティーにて、クラスの仲間とセビジャーナスを踊って祝福。踊らないと言っていた花嫁もウェディングドレスの裾をものともせず仲間入り、これがフラメンカの性(さが)なのだ。おめでとうSちゃん、これからもお幸せに!

火曜はホールでのリハーサル前、同じ駅から歩いてすぐのところに保険の代理店を構えるお友達(なんて言ってしまっていいのかしら)ご夫婦に会いに行きました。
このお2人、私が学生時代に大学の目の前にあったカフェレストランの、マスター&ママさんだったのであります。だからほんとに長~いおつきあい、でもあのころとぜんぜん変わってないんです。若い!穏やかで魅力的なお2人(お店にいたのは大概、マスターだけだったけど)とおしゃべりしに、&ここに集まる演劇科の面々に会いたいという不純な動機もあり、よく寄らせてもらっていて、ついにはお昼休みとその次の講義の時間を利用してバイトもさせていただいてました。メニューにないまかないをいただけるのも魅力でした。思えばここで、ドリップコーヒーの入れ方も教わったなぁ。

さてこの日はちょうどランチタイム、でもいつお客様が立ち寄るかわからないためお2人一緒に抜けるわけにはいかないので、ご主人だけしばしの間お借りすることになりました。
連れて行っていただいた、備長炭で焼く鰻のお店のうな重が、素晴らしく豪華でした!うな重といったら普通、お重に横長に鰻さんが横たわっていますよね?・・・それが、タテに、ご飯が見えないほど隙間なく並んでいて、そのうえ鰻さんたらお重のふたからはみ出ているんですぅ。こんなの初めて。もちろん量だけでなく、油がのっていてとっっても美味。ご飯もしっかり多めで、私は大満足でお店に戻ったのでした。ご馳走様です!

お仕事のお邪魔をしてはいけないので、奥さまとも少しお話しておいとましました。
そして、おみやげにいただいたのがこれ。頭をむにゅっとすると、CMで流れているあのワルツが聞けます。前にお会いしたときにいただいた「よ~ぉくかんがえよ~」バージョンと比べて、ぐんと音質が良くなってました(ついそんなことが気になってしまう)。こうしてぎゅっと指につかまってもらうと、なんだか愛を感じます。??

お2人に会えてとても心地よく、リハーサルも集中することができました。 ありがとうございました!

日曜日, 9月 16, 2007

基礎体力が大事!

高崎・シューベルトサロンでのコンサート、ご来場くださった皆さま、そしてピアノプラザスタッフの皆さま、本当にありがとうございました! (写真:菊池さん撮影*)
ファツィオリは、以前ちょっとだけ試弾したときの印象とちょっと違って、すごく鳴って重厚な感じ・・・ブラームスとかシューベルトを弾いてみたいなぁ、という響きがしました。このピアノまだまだ研究したいので、いろいろな条件で弾いてみたいと思います。からっとした冬に弾いてみたらどうかな、とか。もちろん、同じメーカーのピアノでも、1台1台が違う個性を持っているものなのですが。

この週末はものすごく体力を使い、今日も朝からフル回転で重い荷物を抱えて東京を横断していたら、途中で足がわなわな震えそうになり、ちょっと焦りました。しかしそこは単純な私、基本的にはエネルギーが切れただけなので食べ物を与えればすぐ復活するんです!お昼をほとんど食べられなかった分、夜はしっかりいただきました。高崎での演奏会の日も、気づけば5食、がっちり食べていたもん・・・。しかも最後の食事は、夜中の12時に某ファミレスの「ビビンバーグ」ですよ、黒ビール片手に。まぁ、演奏会本番ひとつやれば、その日の午後に食べた分なんて消費して消えてなくなってしまいますから、みんなこんなものではないかと思いますけれどね。
なにはともあれ、シーズンはまだ始まったばかり。スタートダッシュで飛ばし過ぎないように気をつけながら、頑張っていきたいと思います*

木曜日, 9月 13, 2007

秋のコンサートシーズン開幕

明日は高崎のピアノプラザ群馬・シューベルトサロンでコンサートです。なにしろ初めて「ファツィオリ」が弾けるのが楽しみ!とても気に入ったら、ぜひこの楽器でレコーディングをしてみたいなぁと思っているのです。私にしては珍しくすでに支度は整い、バナナ・チョコレート・ほうじ茶(涼しくなってくると、身体を温めるほうじ茶も必須アイテムになります)の三種の神器(?)も準備OK。
本当は、ちょいと北に上がって温泉にでも寄ってきたいのですが・・・週末は絶対に休めない、というか週末がヒマだとちょっと困るという因果な商売なので、とんぼ帰りの予定。

水曜日, 9月 12, 2007

秋の空

今日みたいな涼しい朝、目を閉じながら雨の音を聴き、まどろんでいるのって最高。こういう涼しい雨は好きだなぁ。

お昼は、秋の味覚をならべて満足でした。お鍋で炊いた炊きこみごはんには、栗、銀杏、きのこがたっぷり。それから秋刀魚と納豆オムレツ、モロヘイヤに「柚子の村」のポン酢かけて、茄子・みょうが・きゅうりのお漬物、お吸い物という献立でした*

雨が上がったあとの空に描かれていたのは、すっかり秋支度の雲。夕焼けがすごかった。このあと、西の空は朱色に染まりました・・・
夜は、クラヴィコードを弾かせていただきにK氏宅へ。鍵盤をうまくゆらすとビブラートがかけられるので、なんだか弦楽器を弾いているような気がしてきます。私は普通のピアノも、ハンマーが弦を打つところを見ながら演奏するのが好きなのですが、クラヴィコードは中身がすべて見えるのでとても面白いです。

21日のモーツァルトコンサート、クラヴィコードでは何を弾くかをお楽しみに!

月曜日, 9月 10, 2007

芸術の秋・開幕

今日はフラメンコ本番。まずは軽くリハーサルのためスタジオへ。私は5人で出るアレグリアスと、最後のセビジャーナスのみの出演です。アレグリアスはリハーサルからみんな気合が入りすぎたのか、テンポ速過ぎ!どんどんギターをあおってしまい、自分たちの首を絞める結果に。本番は走らないように修正しよう、とみんなで確認。
会場に移っていざ準備開始。楽屋では、時間との戦いでメイクと着替え、髪をまとめてペイネタや花飾りをつけたりで大わらわ。なんとかぎりぎり間に合い、幕が開いてしまえばあっという間。やっぱり舞台にでていくのって気持ちがいいなぁ。そこにピアノが待ってるんじゃなくて、身体ひとつでいくのよ!っていう身軽な感じがたまらない。演劇やってたころの感覚をちょっと思い出しました。反省点いろいろあれど、緊張であがることもなかったし初発表にしてはまあ良しということにして・・・次の舞台に向け、また楽しく続けていこうと思います。

昨日からのほどよい疲れを抱えながら、打ち上げにいく仲間と別れて音大受験生をレッスンするため荻窪へ。さすがに今日はよく眠れそう、と思いながら家に帰ってみれば、明日の録音仕事の新曲がファックスでどっさり!眠るどころではなかった!明日も早起きして譜読み譜読み・・・。

今週からは演奏会が続く生活、気が抜けないけれど、音楽を生業とするからには、芸術の秋はやはりこうでなくてはね。でも昨年の今頃に比べたら、我ながらまだかなり余裕があるなぁ、と思うのでありました。

土曜日, 9月 08, 2007

身体の日

今日は朝から隙間ない1日。朝ごはんのあとすぐピアノ部屋へ。しばらく練習し、太極拳は後半から参加。太極拳・太極扇の表演が11月にあるので、全部通ったばかりの扇を細かく整えていっています。私はここのところなかなか練習に出られなくなっていて、それでもなんとか最後まで覚えたのですが・・・何週間かブランクがあると細かいところが怪しくなる。「静香さん、つま先入れる!」「扇を見て!」「目線!」あぁぁ~。来週の練習も、前日が地方の本番のため出られないのだ。でも、やるからにはバッチリかっこよくを目指します!

家へ走り帰ってまたピアノ。時間ぎりぎりまで練習し、今度は大きいスーツケースをころころしながらフラメンコリハーサルへ出発。発表の舞台前日の今日は、会場のホールで衣裳着用・本番さながらのリハなのです。まだまだ身体ができてないなぁと痛感しますが、踊るって楽しい。
夜帰宅し、さっとご飯を食べてすぐにピアノ部屋へ。そんなこんなで夜中になりました。
明日はバナナとチョコレート持って頑張ろう。

衝動買いの法則

数日前に、アコーディオニストのS.フッソング氏からメール。お誘いを受け、彼が出演した今夜の演奏会「音楽の現在」サントリーホール(小)に行ってきました。久しぶりの現代音楽、思うところはありましたが・・・とにかく彼のアコーディオンを聴くだけでも満足。楽屋へ寄り、ドイツの税関を通らずに返されてしまった(EMSで送ったのに!)DVDやらCDやらを、今度は直接手渡し。共演した演奏会からもう1年が経とうとしています・・・また是非、一緒に演奏したいものです。

帰り道、乗り換えの駅構内にある丸善書店を通りすがり、目に入ってしまった米原万里さんの新刊 ―
― <米原万里の「愛の法則」>(集英社新書)。何も考えずに即手に取りレジへ行き、購入。懐具合が寂しいときに限って、本を衝動買いしてしまう!という困ったクセのある私なのですが、塩野七生、白州正子、米原万里という私の大尊敬する三女性の誘惑には、どんなときでも喜んで負けるのです。彼女たちの、突き抜けた感じ、筋の通り方、ものの見方が好き。こんなこと言ったら非常におこがましくて怒られてしまうと思いますが、どこか私にも似通った血が流れているように感じてしまうのです。

ロシア語の同時通訳、そして文筆家として評価の高かった米原さんの早すぎる死(昨年)は、大きなショックでした。この本は、語り手としても抜群だった彼女の最初で最後の講演録集。最初の「愛の法則」もおもしろいし(「男はサンプルだ!」とかね)、「国際化とグローバリゼーションのあいだ」は、是非いまの単細胞政治家たちに読んで欲しい。小1時間もあれば読めてしまう本ですので、見かけたら、まずは気軽に開いてみてください。

火曜日, 9月 04, 2007

フォルテピアノ!

午前中は、21日にリサイタルをする世田谷のカルラホールで、フォルテピアノのリハーサル。こちらにあるのは1820年から30年ごろ作られたウィーンの楽器で、わかりやすくいえば、現在「ピアノ」と称されている楽器の一段階前のものという感じです。以前軽く触ったときはあまりわからなかったのですが、今回この楽器でモーツァルトを弾いてみて、その魅力に開眼してしまいました!弱音が美しいし、ともすると鈍感なモダンピアノ(私はとにかく敏感なのが好き!あまりに鈍だと絶望的になる~)よりも、表情に富んだニュアンスがつけられるんです。しかも私の小さめな手にはなかなかいいサイズの鍵盤。これは本番が楽しみになってきました!

そのあとは新宿で、15年ほど前の夏に通っていた「アテネフランセ」英語クラス時代のお友達・Mちゃんとランチ。気がつけば4年ぶりの再会でした。知り合った頃のMちゃんはスチュワーデス(今はなんて呼ぶんでしたっけ?・・・)をめざしていて、クラスで仲良くなった仲間で応援していたんだけど、見事採用され、某有名航空会社の国際線スチュワーデスに。今はまた別の道で頑張っているのですが、明るさとかわいさと芯の強さはあの頃のまま。お互い「全然変わってないね!」といいながら話に花が咲きました。本当、気の合うお友達は、たとえ何年ブランクがあっても、その離れていた時間なんて瞬く間に縮まってしまうんですね。なんだか、とってもほっとした午後でした。

月曜日, 9月 03, 2007

長月

9月に入って急に涼しくなりました。夜、蝉は黙り、秋の虫が澄んだ音を・・・空気の匂いも全然違う。先ほどちょっとベランダに出て、切なさに思わずくらっ。
これだけはっきりと五感で季節の変化を感じられるって、日本はすごい。どんなに季節が巡っても、この感覚はまるで初めて経験するような新鮮な驚きとともに訪れるのです。この四季の変化が、繊細かつ敏感な日本人の味覚もはぐくんだと聞きましたが・・・とにかく日本人は本来、感覚のセンサーが細かくて、表現力豊かなはずなのだ!よ。
それにしても最近、巷でも「日本人がんばれ!o(>_<)o僕たち実はスゴイのだ」みたいなのが多い。自信なくしてるのかなぁ。