月曜日, 10月 16, 2006

ヒスパニック・ウェイヴ in 津田ホール


<HISPANIC WAVE>シリーズ第1回公演、終了しました!
「より自由に、私らしく」をモットーに、やりたいことをやるという室内楽シリーズ、素晴らしいアコーディオンの名手シュテファン・フッソングさんのお力を得て、いいスタートを切ることができたように思います。ピアノとアコーディオンがこんなに合うなんて知らなかった!という声を多くいただきましたが、実は私もそれが嬉しい驚きでした。(アコーディオンとの本格的な共演は、今回の演奏会が初だったのです。)

意外だったのが、音楽の専門家、クラシック音楽会はこれまであまり行ったことがなかったという方を問わず、現代の作曲家パドロスの作品を気に入ってくださった方がとても多かったこと。「ゲンダイオンガク」という固定観念(語弊ありますが・・・)を裏切るかのように、音質の繊細さと、舞踊的なリズム要素の両方をあわせ持つことと、ピアノも、打楽器用のマレットを使って内部のフレームを叩いたり、弦の上に重りをのせてミュートをかけたりと、“ピアノをいじめない”ソフトな特殊奏法によるいろいろな音がして、面白かったようです。ピアソラは、クラシック界でひところブームになったあくまでもメロディアスで甘い演奏スタイルへのアンチテーゼとして、是非とりあげたかった作曲家。この点でも、シュテファンさんと方向性を同じくしていたので、心おきなく弾けることができました。


シュテファンさんとは、これからも共演の機会を持ちながら、“ピアノ&アコーディオン”音楽の可能性を広げていきたいと思っています。終演後のロビーでは、お忙しいスケジュールをぬってご来場くださった筑紫哲也さんともお話することができました。いらしてくださった皆様、ありがとうございました!
(写真は、おなじみ中村ボックリ博士撮影です。)

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