日曜日, 10月 02, 2005

禁断?の「舞台裏」

かん芸館での「スペイン音楽シリーズ」第2回のこの日。リハーサルが5時からと遅めなので、朝の太極拳の練習にはちゃんと出ることに。しかも、今日から「扇」にも入るんですもの、休むなんてもったいない!

1時間の気功・24式のあと、場所を室内に移して扇の練習開始。室内に移るのは、扇を開閉するときの音でご近所に迷惑をかけないためです。10数人がいっせいにバッ!とやると、かなり迫力ある音がするのです。ピアノ弾きのクセに手先が結構不器用だったりする私(フラメンコのパリージョ<*カスタネットのこと>だって、右手がうまくできなくてめげてるんです)、ちょっと不安がありましたが、この日やった3種類の開き方はとりあえずクリアー。これからの練習が楽しみです。

なんて、ずいぶんのん気そうですが、実は戦争のような一日。練習から戻り、まずは今日のプログラム作りにとりかかります。といっても、曲目を原語と日本語で記しただけの簡単なものですが、一からやっていたら意外に時間もかかります。なぜ前もってやっておかないのか!?とお叱りがきそうですが、それはほぼ不可能なのです。毎日、一番目の前にあることから処理していくと、最低限の睡眠時間を確保するためにはどうしても何がしかの仕事を次の日に回すことになるのですが、例えばこの前日は、締め切り日の夜が明けてしまわないうちに原稿を送るべく、12時半過ぎてもまだパソコンに向かっていたわけで・・・

さてとりあえず人数分のプリントが終わって、入浴。パソコンに向かっていると、腕の筋肉が冷えたり固まったりしてしまうことがあり、これは楽器を弾くにはよくありません。そんなときは、この期に及んで練習などするよりも体を温めることが一番。そうそう、だから温泉地での演奏会というのは、とってもいいんですよ。そういう場所では私は必ず、本番の前に温泉に入ります。すると身体もぽかぽか、気分もリラックスして演奏に向かえるのです。夏用ではない入浴剤を探して、湯船にポン。時間が気にならないといったら嘘になりますが、とりあえず芯が温まるまでは待たなくてはなりません。そのあいだ頭の中では、今日の演奏曲の暗譜確認。これで、身体のほうはリセット完了です。

ピアノの前に座りちょっと指ならしをして、楽譜をコピーをするため急いで外出。コンサート当日に、長い道のりを何冊もの厚い楽譜を持っていくのは体に負担がかかってしまいます。というわけで、薄い楽譜以外はコピーをして、会場に持って行くことが多くなりました。ついでに本番には欠かせない、エネルギーの素・バナナも購入。

お昼ごはんもそこそこに、前の日の夜に用意して並べておいた荷物をまとめていざ出陣、ヘアサロンへ向かいます。ここのところずっとお願いしている美容師さんは穏やかなタイプで、お話していても気持ちの落ち着きを保つことができます。予定時間ぴったりに終了し、会場へ。荻窪の駅から、「背中のリュックがちょっと重いナァ~」などと思いながらてくてく歩いていますと、ふと目の前に写真家の林喜代種さんの姿が。そのまま、一緒にかん芸館へと向かいました・・・(以下、part2へ)

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