金曜日, 5月 12, 2006

秩父でウォーキング


ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?子供のころ、連休になるととたんに寝込んでいた私。単なるストレスなんですが・・・そんな時代から繊細だったのですな。えっ?・・・さて忘れてしまわないうちに、またまたお久しぶりの日記です!

真夏日となった青空の1日。思い立って、電車で1本、ふらっと秩父へ出かけました。お目当ては、芝桜の丘。あれだけ大々的に宣伝されると、「行かなきゃソン」みたいな気になってきてしまうんですね。もちろん、広告というものは、言ってしまえばそれが目的なわけですが。

飯能を過ぎたあたりから、景色はがらりと変わって、新緑のなか電車は山の中を縫うように走っていきます。連れ合いは窓の外を眺めながら「この景色だけで、もうこのピクニックに来た価値があった」と発言。ちょっと、まだ外にも出てないんですけど・・・。
秩父駅に着くと、景色が突然開けてしまうのがちょっと惜しいのですが、ともかく、とりあえず駅から続く仲見世通りで遅いお昼となりました。その後、芝桜の丘へ。花はこのとき満開、綺麗に見られる最後の数日とあって、丘へ向かう人帰ってくる人で、のどかな道もにぎわっています。

しばらく歩いて、到着。芝桜は・・・もちろん綺麗でしたが、いいアングルでとても素敵に写っている写真での宣伝広告を見慣れていた目はまず、「あれっ、こんなものなの?」という落差を感じてしまったのでした。意外にこぢんまりしてるんだなぁ、という・・。いろいろな技術が発達して、映像や広告なども競うように凝ってきている今、往々にしてありますね、こういうこと。でも、しばらく木陰に座って、太陽のしたで色鮮やかな芝桜をぼ~っと眺めて、もちろん楽しかったですよ。
帰りにはちょっと寄り道、民家の間の狭い巡礼の道を札所11番のお寺まで歩き、その横にあるお稲荷さんまで続く長~い階段を登りました。上がりきったら案の定、小さい祠のほか特に何もなかったけど、気持ちよかったです。旅って、これ!というテーマを持って行くのも充実感があるけれど、そのときのアンテナの感じ具合で即興的に動くのが、私は好きだなぁ。
そういえば昔むかし、夏に同じ秩父で「札所めぐり」をしたことがありましたが、あのときはとにかく暑かった。でも今ごろの季節の空気には、これから育とうという自然の生命力が満ち溢れていて、体にも心にもいいような気がしますね。欲をいえば露天風呂なども楽しみたかったけれど、次の日がそれこそ温泉行きだったので、今回は日帰りとなりました。

この日のひと言。
芸術にしてもしかりですが、作品なり演奏なりにじかに接して「やっぱり、ほんものはすごい!」と思えたなら、それは真の力を持っているということなのでしょう。広告や虚像に負けてはいけないのですね。コマーシャル全盛の時代ですが、“ほんもの”を目指すよりほかに道はなし、と再認識させてくれたピクニックとなりました。・・・飛躍しすぎかな?

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