木曜日, 11月 02, 2006

本たちを一気にご紹介


突然ですが、このひと月のあいだに読んだ本、今読んでいる本をご紹介します*
「おすすめ」のコーナーに書きたいのですが、なかなか更新できていなくて心苦しく思っております。。。でも近々更新しますので、ブログ以外のコーナーも見捨てないでくださいね*

さてまず読み終わったのは「我々はどこへ行くのか」川良浩和著(径書房)。この本についてはブログ日記でも言及させていただきましたので、ここではご紹介するにとどめます。あらためて「おすすめ」に書きます。ちなみに表紙の絵は、石坂浩二さんの作品。
そして「モーツァルト366日・新訂版・」高橋秀郎著(白水社)。1日あたり1ページ1曲、エッセイ風にモーツァルトの名作をとりあげて綴る形。写真やイラストも毎頁に載っていて気軽に読めます。モーツァルトに関する本は結構持っていましたが(高橋秀郎氏は「モーツァルト・遊びの真実」「人間の歌モーツァルト」などモーツァルトに関する著書も多数)、この本はある方に聞いて書店で注文し、仙台でのモーツァルトシリーズの前に読みました。

昭和史への一証言」松本重治・聞き手:國弘正雄(たちばな出版)は、ただ今読み進み中。松本重治氏は、1920年代にアメリカ・ヨーロッパに留学し、その後国際ジャーナリストとして素晴らしい業績をのこされた方。日中戦争から日米開戦、そして敗戦という激動の歴史を、日本の外交はどのように歩んできたのか・・・という内容で、これまであまり知らなかったことも多く、それぞれの事実をとても重く受け止めながら読んでいます。とくに西安事件や満州事変、日中全面戦争へと進んでしまう流れの裏では、日中両国で多くの人が和平への試みをおこなっていたことを知りましたし、ほんのささいなタイミングの違いで歴史が大きく変わってしまうという恐ろしさも感じました。
並行して、「操守ある保守政治家・三木武夫」國弘正雄著(たちばな出版)も。三木(元)首相の秘書官兼通訳でいらっしゃった國弘先生が、近しく交わった「三木武夫」という政治家とその精神、また(現代につながる)その時代を、一冊の本にまとめられました。
レバノン、北朝鮮、イラン・・・と世界情勢が緊迫するなか、唯一の被爆国日本で核武装論までがとびだしています。“日本人の良心”が求められている今、この2冊もぜひ読んでいただきたいなと思います。

下段真ん中の本は、タイトルちょっと判別できないですが、この横顔はあのアストル・ピアソラ。「ピアソラ 自身を語る」ナタリオ・ゴレン著・斉藤充正訳(河出書房新社)、ピアソラ本人唯一の回顧録、関係者の証言などによるエキサイティングな本で、日本語版は「ピアソラ研究の第一人者」と世界的にも認知されている斉藤充正氏が翻訳されています。“生涯反逆児”“闘うタンゲーロ”の生身の姿がつまっていて、これもおもしろく、就寝前に読み始めてしまうとなかなかやめられません~。

そして、スペインに魅せられた1人のアメリカ人が全てを捨ててスペインに渡り、フラメンコギターをマスターするまでを綴った「デュエンデ」、ジェイソン・ウェブスター著・田中志ほり訳(ランダムハウス講談社)。スペインの熱さがたちのぼり、あたかも自分がそこにいるような臨場感のある本です。ちゃんと読んだらおすすめに書きますので少々お待ちを*<これ実は私がちょっぴりお手伝いをした本で、最後のページにクレジットも入っています。>

まだまだいろいろな本がページを開かれるのを待っています。お馴染み・青柳いづみこさんの新刊「音楽と文学の対位法」(みすず書房)も、早く読み始めたくてうずうずしています。

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