火曜日, 3月 14, 2006

春うららな日のコンサート2

さて本番が終わり、さわやかな気分で会場をあとにしまして、そのまま駅へ向かいました。衣装・楽譜・CDその他の荷物はすべてコインロッカーに入れ、身軽になったら今度は横浜の先、関内まで移動。関内ホールで「ダカーポ」コンサート、1年前に突然亡くなられてしまった政敏さんのお兄様―――“先生”の追悼コンサートに伺うためです。

4時から始まっていたコンサートには、40分近く遅れて入ることになってしまい、「遅れてしまいます」とお伝えしてはいたものの、とても申し訳ない気持ちでした。トークに入ったところで身をかがめて着席しましたが、ふと、自分がガーネット色のパンツに赤のグラデーションのモヘアセーターを着ていることに気づいて、「先生をお送りする会なのに、赤なんて・・」と自分の気の回らなさを反省していました。でも、しばらくして、「先生に初めてお会いした日、私は赤いワンピースを着ていたなぁ。」と思い出し、それで今日は無意識に赤を選んだのかもしれない、と納得することにしたのでした。

コンサートは素晴らしいものでした。構成も、歌も、演奏も・・・。先生の思い出をからめながら綴っていくコンサート、横浜は彼らの地元ということもあり、長いあいだずっと見守ってきたファンの方も多く、時々客席のどこかからすすり泣きが聞こえてきます。お2人の歌声を、お客様も一体となって、天国の先生に届けているようでした。いつまでもかわいらしい広子さんと素敵な政敏さんは、いつお会いしてもとっても仲がよく、こんなことを言ったら失礼かもしれませんが、見ているととても気持ちが和みます。この日のステージでも、「ごちそうさま!」と言いたくなるくらいの睦まじさでした。
「おまけ」の第2部では、政敏さんの口上(すごくおもしろかった)に続いて、広子さんが日舞「越後獅子」を披露。ダカーポのお2人の公演に伺うのは3年ぶりくらいだったと思うのですが、楽しく、そして胸がつんとした、いいコンサートでした。
先生も、きっとどこかから微笑んでいらっしゃったことでしょう。。。

打ち上げは中華街。美味しく中華をいただき、お酒もいただいて服(赤ですよ)と同じような顔色になったところで失礼しようとしたところを政敏さんにつかまり、「シモちゃんいけるねぇ、まぁまぁ飲んで飲んで」とノセられてしまい「いえいえ、もう・・・・そうですかぁ?」と手に持ったグラスはすでにお酒を受けていて・・・意志の弱さが露呈です。
そしてこれで本当にその場を失礼して、2時間近くかけて自宅の最寄り駅までたどり着き、コインロッカーの荷物を忘れずにとって・・・やっと家に帰ったのでした。長い、でもいい一日でありました。

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