木曜日, 3月 23, 2006

ヨーロッパの響き

再び!日記がたまったままになってしまいました!

3月12日は、ベヒシュタイン、ザウター、プレイエルなどのヨーロッパ輸入ピアノ日本総代理店・ユーロピアノへ。映像とピアノ音楽でショパンの世界を旅するというコンサートに伺いました。ショパンの愛したピアノ「プレイエル」、私も最近弾かせていただく機会があるのですが、この楽器は弱音の繊細なニュアンスの幅が広く、特にショパンを弾くと他の楽器では味わえない発見があったりして・・・時には音が聴きとれないくらいだった、というショパンの演奏スタイルが少し理解できるような気がします。でも結構、音は濃厚なんですね。色っぽいというか。このコンサートでは、最近<ショパン紀行>という素敵な本を出版された堀内昭彦さん(写真)とみささん(文)が旅で撮られた写真を映し出しながら、ところどころにピアノ演奏がはさまるという形。ポーランド、フランス、スペインなどの美しい映像に穏やかなお話が染み入り、とても心地よかったです。

さてそのあとは、普段はドイツにいらっしゃることが多いというユーロピアノの取締役・戸塚さんが偶然お顔を出され、しばしお話。初対面だったのですけど、あるジュエリーブランドが作っている、プレイエルのPをかたどった素敵なピンバッチをいただいてしまいました♪偶然にも、戸塚さんも雑誌「ショパン」最新号(4月号)に登場されていますので、機会がありましたら皆さんお読みになってください* ちなみに、私と岡田昌巳さん(スペイン舞踊家)の対談記事は88ページから載っています!

コンサートのお客様がはけたあとは、堀内さんご夫妻や某コンサートサロンのオーナーさんたちと一緒に、地下のショールームへ。ベヒシュタインをいろいろ弾き比べさせていただき、それぞれの素晴らしさを堪能しました。ドイツの会社ですが、実はプレイエルの流れも少し汲んでいるとか。透明さと重厚さをあわせ持つ、品格ある楽器だと思います。プロ仕様のアップライトピアノは、従来のアップライトのイメージを覆す表現力。びっくりしました。同じベヒシュタインでも個性が違うので、それぞれのピアノに合いそうな曲を弾いて楽しませていただきました。少々扱いづらいところがまたいいのです。どう弾いても同じような「いい音」が出てしまう楽器は、逆にストレスがたまってしまって好きにはなれません。
特に気に入った中古のグランドは、売約済となっていました。やはり象牙鍵盤のころのピアノって、いいですね。最近のホールはみんな新しいピアノになってしまって、なんだか味気なかったりします。
そんなことをしているうちに外はすっかり夜。楽しく家路に着きました。

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