火曜日, 6月 05, 2007

やっぱりベートーヴェンもいい!

レッスンのあと、某テレビ局のクラシック音楽番組の公開録画へ。
10列目中央という席を用意してくださっていて、こんなにステージ近くで聴くのは滅多にないことだなぁと思いながらしばし周りを観察。前半がモーツァルトのピアノ協奏曲21番、後半がベートーヴェンの交響曲第7番というプログラムでした。

モーツァルトのPコンのソリストは、わが母校出身で、実力に可憐な容姿も備わった「アイドルピアニスト」の元祖といえる方。(私が高校生の頃、まだ学内でときどきお見かけしていました)今日もお姿の可憐さはそのままに、パワフルなモーツァルト演奏でした。

さてベートーヴェンの7番、我々は“ベトシチ”と呼びますが、「のだめカンタービレ」のテーマに使われて一気に一般的にも知名度を上げたそうで。のだめドラマは1回しか観たことなかった私、そういわれて「あ~そういうことか!」と合点がいったのでした。私はベトシチというとカルロス・クライバーがまず頭にうかぶのですが、10代の若者からしたら「のだめ・・」「千秋」、着メロにしたり、演奏会もこの曲がプログラミングされているとチケット完売したりするらしいですね。とにもかくにも、のだめ効果はすごいのだな・・・。おすぎさん(確か)も、漫画を読んだことなかったのに「のだめ」は読んだらしい。
それにしても、ドラマのテーマにこの7番を選んだ人はなかなかセンスいいですね。わかりやすくて、「クラシックは眉間に皺をよせて聴くものではないんだ、なんだ楽しいじゃん!」と、老若男女問わずに感じさせることのできる力を持ってますからね。要はきっかけなんてどうでもいいんで、そういうところからクラシックに入っていってもいいんじゃないかなと思います。

棒は「炎の指揮者・コバケン」。まさに炎となった小林さんにあおられて、オケも熱くヒートアップ。あんなに楽しそうにのびのびと演奏している日本のオーケストラを、私は今まで見たことがなかったといってもいい!だって顔がもうほころびているんです。笑っちゃってる奏者もいらっしゃいました。もちろん、楽しくて仕方なくて顔が緩んじゃってる、という笑いです。顔がそうなっていると、身体もいい具合に脱力できて、その身体から出てくるものもより舞踏的でわくわくする音楽になります。だってこの曲、舞踏せずにはいられないもの!
飛び跳ね踊りながら入魂の棒を振るコバケンさんは、その姿に初めて接したお客様達にとても強い印象を残したことでしょう。

いやぁよかった、ベトシチ。ありがとうございました。

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