日曜日, 6月 10, 2007

京都からの手紙

朝、雨を知りながらもいちかばちか傘を持たずに出発、2時半まで北千住にてリハーサル。今日もお昼ご飯はなし、歩きながらのペットボトルお茶でしのぎ立川へ移動。ギャラリーでレッスンを行い、7時帰宅。運良く雨には降られず。中国人の友人Hちゃんから、宇治の新茶が届いていた。京都での留学生活を終え、今月中国に帰るという。宇治では町中にお茶の香りが漂っていてとても心地よかったこと、そんななかでふと、東京の私の家でよく一緒にお茶を飲んだことを思い出して懐かしかったこと・・・そしていろいろお世話になったというお礼の言葉が、美しい日本語で綴られていた。

最後に家に来てくれた1月の終わり、本当はお世話になったのは10歳も年上の私のほうだった。ピアノを弾くための神経の正常さだけは保とうと必死だった私を、何も聞かずにソファに寝かせ、瞼にはひんやりしたシート、「15分休みましょうね」と手のクリームマッサージをしながらお話をしてくれたっけ。その穏やかで優しい声を聞きながら、シートの陰で栓が壊れてしまったように溢れてつたった涙の味を覚えている。

そして今日、届いた手紙にまた泣いた。
願わくば、彼女の故郷・桂林で、笑顔で再会を。

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