土曜日, 12月 15, 2007

手帳に支配されないように

私は手帳というものをあまり活用できていないようです。毎年、暮れも押し迫ってくるとかなり迷って新しい手帳を選ぶのですが(軽くてシンプルなのでいい)、結局、ふと気づくと毎日持ち歩いているだけで、予定はどんどん頭の中のカレンダーにインプットしていっている。このほうがいいのは、予定を聞いてすぐに手帳に書き込んでしまうと、“手帳に書いた”という安心感で、情報が実際には頭に刷り込まれないままになることがあるからです。とはいっても、あまり自分の記憶力を過信するとのちに顔面蒼白となる事態を引き起こすこともあるので、何回も意識的に刷り込みをして、注意を怠らないようにしています。「そんなことをするより、いつも手帳を確認する作業をすればいいのでは?」・・・確かにそうなんです、習慣の問題ですよね。 しかーし。私は脳ミソを使うほうを選びたいのです

今日の夕方、ふたつ用事を済ませて帰路の電車内で突然「あっ!!今日はあの予定が入っていたのではっ!?」と思い出し、驚きのあまりドッキーンと心臓が鳴り、その瞬間息を吸い込みすぎて過呼吸になるかと思いました。あぁ、あれはキャンセルになったんだった!と4秒後くらいに思い出し、ものすごくホッとしました。こわいこわい。
ビジネスの世界ではこんなことやってたらいけないと思いますが、私はあえてちょっぴり“いい加減”でいたいという気もします。手帳にぎっしり時間刻みで予定を書き込んで、それに合わせて自分が動いて1日が終わるような生活、学生時代にやっていたけど、ずっとあんな人生だったらはっきり言って嫌だな。

日本ってみんな忙しくて、ずいぶん前から予定を組まないと物事まわっていかない、だから突然誰かをお誘いしようとしても無理なこと多し。その点、ヨーロッパでは楽でした!ひと月先の予定なんて、決めたことなかったし、「今日の何時、空いてる?」でも別に困ることはなかった。演奏会だって、そんなに前から宣伝しなくても大丈夫だし。ひとつには、東京は規模が大きすぎるということがあるんでしょうね。私の場合、都内のどこかの地点への片道所用時間が1時間以内だと、「近い!」という感覚ですが、これがパリやマドリッドやウィーンだと、中心から1時間も電車に乗ったら・・・ほとんど小旅行、どこまで行けてしまうやら!

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