土曜日, 9月 08, 2007

衝動買いの法則

数日前に、アコーディオニストのS.フッソング氏からメール。お誘いを受け、彼が出演した今夜の演奏会「音楽の現在」サントリーホール(小)に行ってきました。久しぶりの現代音楽、思うところはありましたが・・・とにかく彼のアコーディオンを聴くだけでも満足。楽屋へ寄り、ドイツの税関を通らずに返されてしまった(EMSで送ったのに!)DVDやらCDやらを、今度は直接手渡し。共演した演奏会からもう1年が経とうとしています・・・また是非、一緒に演奏したいものです。

帰り道、乗り換えの駅構内にある丸善書店を通りすがり、目に入ってしまった米原万里さんの新刊 ―
― <米原万里の「愛の法則」>(集英社新書)。何も考えずに即手に取りレジへ行き、購入。懐具合が寂しいときに限って、本を衝動買いしてしまう!という困ったクセのある私なのですが、塩野七生、白州正子、米原万里という私の大尊敬する三女性の誘惑には、どんなときでも喜んで負けるのです。彼女たちの、突き抜けた感じ、筋の通り方、ものの見方が好き。こんなこと言ったら非常におこがましくて怒られてしまうと思いますが、どこか私にも似通った血が流れているように感じてしまうのです。

ロシア語の同時通訳、そして文筆家として評価の高かった米原さんの早すぎる死(昨年)は、大きなショックでした。この本は、語り手としても抜群だった彼女の最初で最後の講演録集。最初の「愛の法則」もおもしろいし(「男はサンプルだ!」とかね)、「国際化とグローバリゼーションのあいだ」は、是非いまの単細胞政治家たちに読んで欲しい。小1時間もあれば読めてしまう本ですので、見かけたら、まずは気軽に開いてみてください。

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