土曜日, 9月 29, 2007

エステバン・サンチェスを知っている?

今朝はまず太極拳。11月の舞台での表演にむけ特訓の雰囲気、ご指導いただいている先生から容赦なくチェックが入ります。簡化24式は一番の基本で、奥がとても深い。とりあえず覚えて形ができてからの道のり、終わりのない世界なのです。そういう意味では扇よりも難しいです。今日の私は「手の形が日舞みたいになってる」と指摘されました。

かわってフラメンコでは、主に上半身と腕の使い方をしごかれました。プリエで身体を沈ませるところで、「あらそんなに沈んじゃって、あなた起きられる?」と言われましたが、これ太極拳の影響ですね~、完全に沈んで何事もないようにゆっくり起き上がったりしますから・・・でもいけないいけない、フラメンコは太極拳じゃないんだもの!

帰りに池袋のメトロポリタンプラザのHMVに寄ったら、レジからは長蛇の列が。なんと、店内の壁に沿って半周ほども並んでいます。何が起きたんだろう!と思いながらも、エステバン・サンチェスのアルベニスアルバム3枚組(もちろん輸入盤)を見つけてしまったので、これ絶対買うっ!と私も列に加わりました。
エステバン・サンチェス・・・この人は、スペインに留学して初めて参加した夏の講習会で友達になったバダホス(エストレマドゥーラ地方)の男の子が、神のように崇めていたピアニストなのです。「とにかく、すごいよ!伝説的なピアニストだぜ!絶対聴くべきだ!!」・・・でも彼のCD、スペインにいる間はFNACなどの大きいCDショップでも見つけることができなくて、そのままほとんど忘れかけていた名前でした。あぁそれがここで出逢えるなんて。

本当に、すごい。スペインの音、スペインの色、風、夜・・・だよこれが!ルイス・ガルベもすごいと思ったけど・・・ とにかくスペインには天才が多いのに、どうも情報が隔離?断絶?されているのか、日本まで届かずにほとんど知られてないのが実に惜しい。(エステバン・サンチェスは1978年に、40代前半で亡くなっているのです。)
久しぶりに、ピアノのCDを聴いて驚きと感動にひたっている私でした。

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