日曜日, 8月 05, 2007

高原で薪能

金曜、特急あずさで小淵沢へ。人生最初におつきあいした人の家の別荘がある(年上で、しかも音楽なんてカタギじゃないことやってるってことでお母様に嫌われてたようで、行ったことはない)ってなことを思い出したりしながら、なんとなく車中の2時間が過ぎる。まぁ、たまにはぼ~っとするのもいいか。

目的は、身曾岐神社で行われる「八ヶ岳薪能」。演目は「清経」と「船弁慶」、間に狂言「呼声」。

この薪能は、古神道の流れを汲むこの神社の大祭前夜の宵宮のため、神事としての荘厳な雰囲気がある。池の上に建てられた能楽堂は、日本随一とか。そういえば当夜の2演目はともに、水(海)が関係する能。奏演中、ときどき鯉が音を立てて水面にはねてたりするのだった。
私の席は舞台から少し遠く、演者の細かい動きなどはよくわからなかったけれど、徐々にかわっていく空の色とか、風に揺れる篝火なども含めて浸れるのが、野外で行われる薪能の醍醐味でもあり。周りの木々からは蝉の声、虫の音・・・。
世阿弥作の「清経」は、やはり素晴らしかった。「船弁慶」は有名で(クライマックス「そのとき義経、少しも騒がず~」)わかりやすいけれど、ちょっとウケねらいも感じられるなぁ。でも静御前には名前つながりで昔から親しみを覚えているので、つい感情移入。(私の前世もしくは先祖には、白拍子がいるんでは?と思ってるのだ。)
それにしても義経は24人もの彼女がいて、静御前は結構下のランクだったなんてきくと・・・やるなぁ義経。

翌朝は道の駅で、元気そうな高原野菜や今まで飲んだ中でダントツに美味しい豆乳をゲットして、帰京。そのままフラメンコクラスへ。
さて私のフラメンコ初舞台は、9月イイノホールの前に某デパート屋上でのイベントになりそう。しかもいきなり、10日後だ!

 

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