火曜日, 8月 07, 2007

水を考える

銀座線に乗っていて、ふと白川義員さんの写真展のことを思い出し、銀座で下車。松屋へ。

白川さんは一貫して、地球再発見による人間性の回復を探り、ときには死と隣り合わせの危険を冒しながら、写真家として一点の妥協も赦さないお仕事をなさっている。今回は、アフリカでの撮影を終えたばかりの「世界百名瀑」(「世界百名山」も含め、そのお仕事の一部がドキュメンタリーとなったNHKスペシャルの折には、私も録音で参加した)。 秘境のなか、ジャングルの奥・・・圧倒的な地球の営みを呈する知られざる滝が世界には数多く存在するが、白川さんの今回の偉業によって私たちもその姿を垣間見、人間の力など到底及ばない、畏れるべき自然に思いを馳せることができる。

「人類にとって一番大切なのは、水」。環境を汚染し続ける現代の我々への警告をこめるべく、白川さんは品性高い滝、“語る”滝を求めて世界中を飛び回った。「水は生きている」、この白川さんの実感は、とても重要なキーワードのように思う。今、巷は水ブーム。人間の身体の6割は水でできている・・・そして、人間が生かしてもらっている地球は水の惑星であり、その“水”は、実はまだまだ未知の奥深い世界なのだ。
ブランド水に大金をつぎ込むのもいいけれど、世界には、きれいな水も口にすることができずに死んでいく子供たちがいることも知っておいたほうがいい。そして、石油が枯渇する前に水が枯れる、そんな末路を迎えないために、考えなければならないことがあるのでは。

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