火曜日, 8月 28, 2007

「すべては、実質の問題だ」

今日は朝から、元気一杯で事務をこなしました。ひとしきりデスクワークが終わると、運動がてら外へ。自転車のペダルに合わせて、「封筒、コピー、カミソリ、図書館。封筒、コピー、・・・」と忘れないように唱えていた私。そのうちに、ランナーズハイではなく単なる暑さボケのために無我の境地になり、ふと自分の言っている言葉に耳を向けると、いつの間にか「封筒、コピー、カミナリ、図書館。・・・」となっていました。
「あっ!・・ぷふっ」
もう一度挑戦。「封筒、コピー、カミソリ、図書館。封筒、コピー、」・・・  しかしまた気づくと「封筒、コピー、カミナリ、図書館」となってるのだ。なぜっ?ぬぉぉ!とムキになり、3度目の正直とばかりに再度トライしましたが、「2度あることは3度ある」にしかならなかったのでした。敗北。

まずA4封筒を100枚ほど買い込み、ついでにその下の階の書店へ。市内では結構大きくて、品揃えもある本屋さんです。カウンターで
「“安吾マガジン”というのが最近出たと思うんですけど、」と言うと、
「“暗号マガジン”ですか・・・ちょっと聞いたことないですが・・・」
「いえ、“安吾”です。坂口安吾のアンゴ」
「アンゴ・・・」
と復唱しつつも、耳慣れない言葉に不安を隠せない雰囲気の店員さん。もしや、坂口安吾を知らないのか?!うっそー。彼女がパソコンで検索するも手こずっているのを見たもう一人の店員さんが、応援にやってきました。そこでまた私は前述のやりとりを繰り返すハメに。
「アンゴウじゃなくて、坂口安吾の、アンゴです!」
と語気も荒くなったりして。一体ここはどこだ。書店ですぞ!
結局パソコン上で見つかり、
「8月10日に発売されてますね。・・・あぁ、ここにありました!失礼いたしました」と、棚から取り出してくれたのでそのまま購入。なんだあるんじゃん。
・・・いやぁ、これはちょっとしたカルチャーショックでしたね。

ちなみにこの本、イーストプレスから出版されていて、巻頭の特別対談は町田康X坂口綱男。小説家・ロッカーの町田氏については説明の必要ないでしょう、綱男さんは安吾のご長男、写真家で、私のセカンドCD「ファンダンゴ」ジャケット写真を撮ってくださったカメラマンさんなのです。(当ブログのプロフィールにある写真も彼の撮影です!)
堕落論、続堕落論、日本文化私観、風博士、白痴、桜の森の満開の下・・・と名作がずらり読めてしまうのもお得。中上健次氏の評論も掲載されています。
安吾ファンのみならず、安吾入門にもぴったりなので、ご興味ある方は是非。

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