水曜日, 7月 11, 2007

続・久々スペイン映画

アルモドバルの「Volver」を観た!
最初のシーンからスペインにワープして胸が熱くなった私。アルモドバル作品はエキセントリックだったり展開が早かったりするものが多いのですが、この映画では、非常にリアルなスペインを感じました。(少なくとも私は)話はほぼ最初のうちから見えていたのですが、それでもしらけさせない自然さがある。物語はほぼ女性のみで展開され、ペネロペ・クルスの“強く毅然としたスペイン女性”(いや、私はあえて「カスティーリャの女性」、といいたい)の演技が新鮮。Volver〔戻る〕というキーワードが様々な意味合いをもってちりばめられているのだけれど、「帰郷」という邦訳をつけたすのはどうなんだろう?そういう意味もあるけど、なんとなく納得がいかないなぁ。

それにしても、ペネロペ・クルスはやはり、スペイン女を演じるべきなんじゃないか。ハリウッドじゃなく、アルモドバルのような監督が彼女を成長させるのだ~。ロラ・ドゥエニャスは最近も観たなと思ったら、「Mar adentro」に出ていたのでしたね。邦題ど忘れ。彼女もチャーミングな女優さん。

しばし映画の世界にどっぷり入って、懐かしいマドリッドの風景を歩いていたので、映画館を出て傘をさし外を歩きながら、「なんで私はこんなところにいるのかしら?!」と違和感を感じてしまいました。

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