金曜日, 7月 27, 2007

ピアノも生きている

この時期はピアノの音や鍵盤の感触が面白いほど変わります。それによって「今日は雨だな・・・」とか天気も占える。原因は湿度と温度ですが、湿度がより影響します。除湿をかければいいのだけれど、うちにある除湿器は古くてとてもうるさいうえに気温がすごく上がる、いいことなしの粗大ごみ状態。エアコンの除湿も今ひとつ効きが悪くて、困ってます。

私の練習室のピアノはベーゼンドルファーというウィーンの楽器。まろやかによく響く低音や品のよい高音が魅力で、ピアニッシモが美しく音の伸びがよい・・・歌にあふれた(これでもかと歌いあげない)シューベルトや、曲によってはドビュッシーなどなんともいえない雰囲気をかもし出す、私は大好きな楽器なのですが、ちょっと特殊なだけに調律調整がとても大事。とはいっても私のベーゼンはとてもよい子で、つきあいも19年目となりますが年々よくなっていて、調律も年に一度で十分、多少の音程の狂いはありますがいつも「状態としてはあまり崩れていないですね!」と言われます。

ちょっぴり鍵盤が重く感じる夏は、自分が下手になったのではなかろうか!と思うこともあるくらい。その季節が、今年も遅ればせながらやってきました。空気がカラッとしてきてべたつかなくなる秋は、また嘘のように指さばきも軽くなるのです・・・

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