水曜日, 4月 18, 2007

垣間見える闇

「特許庁内の売店で偽ブランド品が堂々と売られていた」という間抜けなニュースに笑っていたら、長崎市長が背後から銃撃され、海の向こうの大学構内では銃乱射事件・・・笑ってなどいられなくなった。

狂気はすぐ隣にあり、普段は正気の顔をしていたりする。ひとつに見えるこの世の中は実は何層にも重なっていて、それを「横から」俯瞰するのは至難の業。氾濫する情報に躍らされて退化するばかりの我々、自らに眠る野性の勘を取り戻すしかないんじゃないか、と何年も前から思っている。

この春からバスに乗ってこられるようになったピアノの生徒・Mちゃんが、先日のレッスンにはお母さんの車で送られてやってきた。なんでも不審者が出没していて、いきなり子供のおなかを殴るそうで、まだ捕まっていない。このマンション付近にも去年あたりから、おもむろに容器を差し出し「あなたの、唾をください・・」という男が現れる。「唾をください」くらいならまぁ実害はないが、他人に対して心を開きながらも動物的なアンテナを張っていないと身が守れない。都会の日本人には、ちと苦手なワザかもしれないけれど。

突然の凶弾に倒れた長崎市長は、帰らぬ人となった。乱射事件の犠牲となってしまった多くの方々にも、心からの哀悼の意を・・・

そして世界のどこかで続いている、戦争の禍も忘れてはならない。

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