火曜日, 5月 22, 2007

創るということ

行ってきました銀座と日本橋。まずお寄りしたのは津田千枝子先生の個展。とても素敵でした。
布の表情、温かさが心地よい波長で伝わってくる作品の数々。どんな着物に合わせたいかな・・・とイメージが遊ぶ独創的な帯や、繊維が生きて呼吸していることを感じさせる繊細なショールなどは、きっと身につけたらとても気持ちよく、自然と同調するかのような感覚になるだろうな、と思いました。クッションカバーやタペストリーも素敵で、こんなものたちに囲まれて暮らしたいなぁと・・・私はときどき、家にある無機質なものどもに我慢ならなくなり、全部処分したくなるのであります。

そうそうそれに関連して!今日から、もうひとつご紹介したい個展が始まってるのです。北川啓市さんの「飛騨からの木工展」。先日荻窪音楽祭で演奏会をさせていただいた、かん芸館のギャラリーが会場です。こちらでの個展はもう3年目、私は最初の年に偶然伺ってとても気に入ったので、お世話になった方やお祝いしたいお友達へのプレゼントなどを選びに毎回お邪魔しています。飛騨の木を吟味して選び、削り、磨いて・・・北川さんが手をかけて創られた作品の数々。ずっと一緒にいたい家具や小物が、今年も並んでいることと思います。27日(日)までです。〔19時まで、最終日は17時まで〕

さて次に寄ったアンドレスの陶展は、銀座ではなく日本橋でした!三越前駅からすぐの<ギャラリー開>、「おじゃましま~す」と入っていくと、お迎えくださったのはアンドレスの奥様・ゆみこさんのお父様。アンドレスの近況を、嬉しそうに教えてくれました。今年もすでにコンクールに入選し、多くの大手デパートやギャラリーから声がかかっているとのこと。今も作品創りに忙しく(売れっ子!すごいなぁ)、茂木へ帰っているそうで、残念でしたが、お父様がゆみこさんの携帯に「静香さんが来てるよ!」と電話をしてくださって、お2人とお話することができました。

スペインで自信満々でとがっていた(私にはそう思えた)あのアンドレスが、田んぼに囲まれた田舎で何年もひたむきに土と自分に向き合い、その個性を日常で使うやきものでやわらかく表現して、今多くの人を惹きつけている。絶対的に自分の才能を信じているところはきっと変わらないと思うけれど(そうじゃなきゃアーティストなんてやってられない!)、益子での修業の日々が彼のなかの何かを変えたんだなぁと、そんな気がしました。
そんな作品の数々に囲まれて、私は本当に嬉しかった。嬉しくて、お世話になっている方々へのプレゼントを買ってしまいました。私は気に入ったものに出会うと、自分のためにではなく、すぐ誰かに贈りたくなってしまう。でも今回は、自分にもひとつだけ買いましたよ!どうですこの嬉しそうな顔。とっても手にしっくりくる、フリーカップです。

おめでとうアンドレス、これからも楽しみにしてるね。

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