木曜日, 5月 31, 2007

チェコフィル六重奏団演奏会

昨日チェコフィル六重奏団との演奏会を終えました。いらしてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

リハが少ない分、本番舞台上で音での会話に集中しながら、なんともいえない弦の響き・・・チェコの音を楽しんでいました。チェコの彼らも歌を「こねらない」というのは新しい発見でした。
そして音と音の間にある微妙な空気感。この空間が不安で「スキマを埋めたくなる」傾向のある日本人ですが、それも日本の気候風土と練習環境からして無理もないこと。湿気が多い場所では響きもにぶるし(イタリアで演奏するような音は絶対にといっていいほど出せない!)、防音室という恵まれてはいるけれど響きを殺した人工的な空間で練習することに長年慣れているから、音が出るその瞬間だけで勝負する癖がついてしまうのです。が、音が発せられたあと、その音波が空気を振動させ鳴らしているあいだの響きに耳を傾けていけば、それにあわせて出す音もかわっていくと私は思っています。だから広い空間での響きを聴けるホールでの演奏は大事だし、彼らのような演奏家とのアンサンブルでは、そういうことをあらためて思い出させてくれ、どのように空気を使うかというヒントもいただけたりします。

チェコフィルチェロ主席奏者兼コンマス(「のだめ」読者なら知っているかな?コンサートマスターのことデス)のフランティシェク・ホストさんは、ちょっとひょうきん?なのですが音色は素晴らしく、名手!ドヴォルザークPクインテット・1楽章冒頭のチェロメロディーや、アンコールで演奏した映画「ひまわり」のテーマでのメロディーなど、もううっとり。何も考えず自然に指が動きピアノで寄り添うことができてしまうんですね。アンサンブルって本当に不思議でおもしろいです。
(彼のチェロに刺激を受けて、コンサート後帰宅してからも興奮冷めやらず、やる気が出て、遅くまで趣味のチェロの練習をしてしまいました、というメールが2通届きました!)

第3弾CDもお披露目し、多くの方が手にとってくださいました。ありがとうございました!昨日を逃しても大丈夫、一般発売は6月20日予定です*

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